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溝口彰子×やまじえびね「エンタメ作品のマイノリティ表象を考える」@本屋B&B
BL研究家、溝口彰子さんと、やまじえびねさんのトーク、「エンタメ作品のマイノリティ表象を考える」に行ってきた。
会場は下北沢の本屋B&B。下北の駅周辺の変貌ぶりにびっくり!今風な感じと昔なからの下北感が合わさって、どこにもない雰囲気が醸し出している。新しくて、今風におしゃれなんだけど、どこか下北っぽい。会場の本屋B&Bもサブカルぽいお店なのかなーと思ったが、サブカルというよりおしゃれで「意識(か
「汚れる代わりの人を作るのが少女漫画」やまだないと氏の分析に感銘・・・よしながふみ対談集 『あのひととここだけのおしゃべり』
私がある種のBL(レイプとかオメガバースとか)に対して感じていた違和感を、鮮やかに言語してくれたのは、やまだないと氏である。
よしながふみ対談集『あのひととここだけのおしゃべり』の中で、やまだないと氏は、以下のように語っている。
また、『風と木の詩』のジルベールについては、このように話している。
これを読んだ時、まさに目から鱗が落ちた気がした。
そして、「汚れる代わりの人を作る」ということ
『風と木の詩』はゲイの中学生だった私には辛かった。(「やおいに対してゲイから抗議が起こらなかったのは、彼らが男性特権を持っていたからなのか」補稿)
これは以前書いた、「やおい」に対して、ゲイ当事者から抗議が起こらなかったのは、「彼らが男性特権を持っていたから」なのか・・・『BL進化論 対話篇』 作家 C・Sパキャット氏との対話、の補稿です。
90年代にあった「やおい論争」について、溝口さんは以下のように書いている。
この発言について、もう一つ私が言いたいのは、やおいが、多くの未成年のゲイ男性にも読まれていたことだ。溝口さんは「たまたま目に
「やおい」に対して、ゲイ当事者から抗議が起こらなかったのは、「彼らが男性特権を持っていたから」なのか・・・『BL進化論 対話篇』 作家 C・Sパキャット氏との対話
溝口彰子さんの『BL進化論 対話篇』の、オーストリアの「M/M」(メール・メール・ロマンス、男性同士の恋愛を中心に描く小説)作家、C・Sパキャット氏との対話の中で、同氏は以下のように述べている。
これに応じて、溝口さんは、1990年代初頭の日本でのいわゆる「やおい論争」について、以下のように説明している。
当時(90年代初頭)に、ゲイの側から、「やおい」に対する目立った抗議がなかったのは事実で
「夢巻」だった!・・・ミナモトカズキ『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』の第7巻が発売になりました。
以前紹介したミナモトカズキさんの『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』の第7巻が発売になりました。
ネタバレはできるだけしないで書こうと思いますけど、読む前に1ミリも知りたくない人という人は、漫画を読んでからこちらのnot+をお読みください。
一言でいうと、今回は、「ゲイの夢が叶った!」という感じの展開です。これまで、BLを読んでそう思ったことって思い出せないんだけど、今回は
ゲイの私が推すBL その2・・・ゲイ漫画とBL漫画を両立! ミナモトカズキ『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』
今回紹介するのは、『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』(略して『壁こじ』。
ストーリーは・・・
作者のミナモトカズキさんは、もともとゲイ雑誌でゲイ漫画を描いていた方。その後、女性向けの漫画を描くようになり、最近はBLも描いています。また、ゲイとしての自分の体験も漫画にしています。
こうなってくると、BL漫画とゲイ漫画の区別も難しい・・・というか区別に意味あるの?という気が
映画『最終目的地』のアンソニー・ホプキンスと真田広之のカップルが「ゲイのお手本」?・・・溝口彰子著『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』
溝口彰子さんの著書『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』で、映画『最終目的地』(監督: ジェームズ・アイボリー、2009年)が取り上げられていた。
この作品では、アンソニー・ホプキンスと真田広之が、ウルグアイの邸宅に住むゲイカップル、アダムとピートを演じている。
『BL進化論』の記載は、以下のとおり。
まず、第一に、裕福な白人男性が14歳の日本の少年を恋人としてイギリスに連れて行く、とい
村井國夫さん、素晴らしかった!・・・「老ナルキソス」評、その2
『老ナルキスソス』、色々びっくりな展開なんだけど(ここで終わりかな?と思うと続きがある、みたいな)、一貫して爽やか!それは人間への信頼とか共感があるからだと私は思う。
主人公である高齢の絵本作家、山崎(田村泰二郎)と、山崎がスパンキングさせるために雇ったウリセンの青年、レオ(水石亜飛夢)の出会いを中心にしたストーリーなのだが、ゲイであることも、SMも、老いも、「自分には関係がないこと」ではなく、
映画「エゴイスト」と原作小説との違い・・・削られた生活保護の話と、足された高級マンションと現代アートとセックスシーンと「夜へ急ぐ人」。
マイノリティを取り上げるとき、当事者の話を聞く・・・本来は当たり前のことだと思うけれど、今までなされていないことが多かった。
だから映画「エゴイスト」の松永監督や鈴木亮平さんのゲイに対する真摯な言葉が、情けないほど心に響いたんだと思う。
https://editor.note.com/notes/n5fb58e5d2a55/edit/
そして、実際に「エゴイスト」を観た。
映画は、何というか、
ドラマ「きのう何食べた?」が私にとって気持ち悪かった理由、そして映画「エゴイスト」について・・・その1
「きのう何食べた?」、ネトフリで観ようしたのですが、私は気持ちが悪くて見続けることができませんでした。ゲイでもこのドラマのファンはいるのですが。
なので、あまりそのことは言わないようにしてたのですが、その後、このドラマの出演者やプロデューサーのインタビューを読んで、私がそう思ったのも無理はないな、と思いました。
私が気持ち悪かったのは、まず、ドラマに流れる、ゲイ・・・というか男同士のカップルと