ゲイの私が推すBL その3・・・尚月地『巨乳好きだけどBL界に転生しました』
これは本当に面白かった! BL漫画と巨乳漫画のハイブリッドです。
ストーリーは、
この作品のBL界は、オタク、陽キャ、腐女子、巨乳好き、ヤンキーが共存するインクルーシブな世界でもあります。そう言う意味で、優れた学園ものともいえます。
ある特定のグループだけを笑い物にするんじゃなくて、巨乳好きについても腐女子についても、それぞれのファンタジーを愛をもって笑う、という感じ。(巨乳好きと腐女子はかなり「相似形」として描かれています。)
過激な笑いなんですけど、作者は、みんなが共生する世界を描こうとしている、と私は思いました。
まさに多様性が描かれたBLです。
私はBLの良さって、「自由さ」だと思う。もちろんステレオタイプなストーリーも多いんだけど、作家も読者も多くて、どんどん作品が発表されていて、一応「BL」という体であれば、かなりいろんな話が描ける状況がある・・・ように私には思える。この作品も、BLの可能性を感じさせます。
『北斗の拳』や横山光輝『三国志』などの、有名漫画のパロディもときどき登場して、それもとっても面白い。
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