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高齢者ケア・リハシリーズ:生活・心理へのアプローチ

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○こんな方におすすめ ・介護職の方 ・在宅介護をされている方 ・作業療法士学生の方 ・作業療法士ってなんだ?とお悩みの方 ・介護保険分野でご活躍の作業療法士 ・新人作業療法士の方… もっと読む
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高齢期ケア・リハ:準備の手間をなくすと人は行動にうつりやすい

高齢期ケア・リハ:準備の手間をなくすと人は行動にうつりやすい

訪問リハビリでは

老化や生活不活発病、疾患などにより

心身機能が低下した状態から

生活上、できることを増やして

いくという目的があります。

できるようになったが生活に反映しないそんな中

ひとつの動作や活動が訪問リハビリで

可能になったとします。

しかし、できるようになった活動・動作が

なかなか生活に組み込まれないと

いうことがあります。

今回はそんなできるようになった活動が

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生活処方でアプローチ

生活処方でアプローチ

生活処方とは

医師の薬処方と同じように

作業療法士も生活の中に作業・活動の処方を出す

という考え方です。

なお

「生活処方」は

作業療法の中では

あまり使われていない言葉ですね。

この言葉がひらめいたときは

作業療法にピッタリの言葉!と

思ったのですが

先に医師が本を出してました😅

その本はあとで紹介いたしますね。

こんな方におすすめです。

OTのアイデンティティに悩

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【高齢者作業療法】習慣定着を促す方法

【高齢者作業療法】習慣定着を促す方法

高齢者リハビリは「毎日どのように生活するか」が重要です。

手と足と頭をしっかり動かす生活が結果心身が健康に向かうということを前提に

高齢者リハビリにて

セラピストがどうすれば

ご利用者の生活習慣つくりを促せるか

についてお話ししていきます。

行動は感情により引き起こされるひとつの生活習慣をつくる上でのポイント

それは

その行動が気持ち良いかどうか

です。

反復することにより習慣

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【高齢者作業療法】きっかけを設定して生活を再構築する方法

【高齢者作業療法】きっかけを設定して生活を再構築する方法

介護保険のセラピストによるリハビリは週に1〜3回程度1回20分〜60分になります。

そのためセラピストによる一週間に占めるリハビリ時間の割合は微々たるものになります。いわば生活上のごく僅かな点です。

その点を線にすることでリハビリの効果は何倍にもなると考えられます。

ここでいう線はリハビリ時間以外の生活になります。つまり生活習慣つくりが点を線にすることといえます。

詳しくはこちらもどうぞ。

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意欲を上げるアプローチ

意欲を上げるアプローチ

訪問リハビリでは「生活をつくる」をことで

心身を安定、向上へ導く方法もあります。

たとえば

ジョギングを毎日すると体力がつくように

要介護・要支援の方も

毎日、花の水やりで頭と手と足を使うと

心身は向上するという考え方です。

そういった意味で生活をつくることは

リハビリになります。

生活をつくる上で必要なモチベーションモチベーションいわゆる意欲ややる気ですね。

これがあると人は

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睡眠へのアプローチ

睡眠へのアプローチ

睡眠不足は高齢期の健康を維持するにおいて最も注意すべき要素なんです。

睡眠不足の影響

睡眠不足



疲労しやすい
動作パフォーマンス低下
うたた寝が多くなる(傾眠=意識障害)
頭がボーッとする時間(思考力低下)
感情が不安定



生活活動量低下



生活不活発病

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生活習慣をつくる技術(行動スイッチ)

生活習慣をつくる技術(行動スイッチ)

生活が健康をつくる生活の仕方によって心身は大きく変わります。

今回はその生活パターン(習慣・日課)を

利用者と作り上げる技術を

ひとつ紹介いたしますね。

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生活期の作業療法

生活期の作業療法

リハビリの一般的なイメージ

機能を上げよう!(身体機能訓練)



(機能が上がれば)活動ができる!

↓ ↑

(そして)社会参加!

ですね。

一所懸命、平行棒で歩いたり

動きづらい手でスプーンを使ったり

機能回復に限界がある場合は?

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生活を再建できる方はこんな方

生活を再建できる方はこんな方

老化や疾患後遺症があると生活がどんどん変化していきます。

活動量が少なくなると生活不活発病にもなります。

今回は老化や疾患後遺症があっても

生活再建できる方の特徴をあげますね。

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生活習慣修正を促す技術(モニタリング)

生活習慣修正を促す技術(モニタリング)

「○○先生の顔が思い浮かぶから、散歩に行ってるんよ。」

というお言葉を

訪問リハビリの際によくご利用者から

いただきます。

高齢期リハビリは生活習慣を変えることが

重要な要素のひとつと

口酸っぱくどこでも言っているのですが

では

高齢者の生活習慣を修正していく方法は?

今回は、そんなお話です。

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