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私を変えた3冊の本(語学/言語学関係)

私を変えた3冊の本というnoteを見た

偶然、私はこれを目にした。

自分もそういうのを書いてみようと思った。

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なお、私のポリシーにより、この記事にはアマゾンアソシエイトのリンクを貼っていないし、そもそもアフィリエイトは嫌いだ。だからアフィリエイトが嫌いなひとも、安心して読んでほしい。

では、さっそく。

煩悩の文法:体験談を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話

私の知り合いの言語学者から、この先生がしている研究は面白いと言われ、この本を買った。

この先生の専門は言語とコミュニケーションで、この本はコミュニケーションに関わる日本語の諸事象をわかりやすく解説している。

まずタイトルからして面白い。

人間は、なぜかいらないことまで語りたがる。必要なことに限って言おうとしない。

そんな人間は、伝えたいことがたくさんありすぎて、それを言葉にして伝えている。

こんなことがあった、あんなことがあった、そういった話を延々としている。

それがどう日本語の文法(統語)にかかわってくるのかという話が、この本の主題だ。

<英文法>を考える

この本は日本人の英語学研究者の方が書かれた。

この本もまた、別の知り合いから推薦された本だ。

内容は正直に言って簡単ではないが、説明が言語学者向きでわかりやすい。Amazonのレビューで一般向きではないと書かれていたが、たしかにそうかもしれない。

受験英語の話からはじまり、受験英語がいかに「役に立たない」か、あるいは「間違っている」かということを書いている。ただ、受験英語で日本人は文法をしっかりやるため、日本人は文法問題では案外点が取れるとか、あるいは統語論(=文法)の優れた研究者が多いとか、そういったこともあるため、受験英語を否定したくはない。

ただ、五文型の話から始まり、その足りないところを丁寧に書いていくというスタイルが私は好きだ。

ただ、1995年発行の本で、すこし言葉が硬くて読みづらい。

英日翻訳の技術 認知言語学的発想!

これは翻訳の仕事をしている友人からの推薦だ。

全部推薦だが、私もいろいろなひとにいろいろな本を推薦しているので、いいだろう。

なお、英日翻訳とは英語から日本語に訳す翻訳のことだ。日英翻訳といったら、日本語から英語に訳すものだ。

綺麗な訳をするために、言語学、とくに認知言語学の知識は欠かせない。それがこの本を執筆する際の核となっている。

どうやったら英日翻訳が綺麗にできるか、読みやすいようになるか、そういったことがちゃんと書かれている本だ。

最後に: いい本は推薦で知ろう

いわゆる「トンデモ本」というのがある。

その学問の定説から外れていたり、あるいは間違ったことや曲解がある本のことだ。

専門的な話になればなるほど、一般人が騙されやすくなる。

だから、良い本を知りたければ、研究者に聞くのがいちばんいい。

大学生や院生なら、研究室を回って、良い本を仕入れよう。

そうでないなら、いろいろと難しいことはあるだろうが、アカデミアの方は案外TwitterなりSNSをやっている。

積極的にコンタクトを取って、良い本を教えてもらおう。

ネットで紹介されている本は、アフィリエイトだったり、あるいは利益がかかわっていたりすると、結局信ぴょう性はあまりない(この記事への壮大なブーメラン)。

だから、対面で聞けたらそれがいちばんいい。

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