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「免許法第6条別表第4」で教員免許を追加取得する方法(数学に情報を追加取得)


この記事を読んでほしい人

  • 教職課程の履修を途中で辞めたが、再開して免許取得に必要な単位を知りたい方

  • すでに教員免許を持っており、通信教育などにより他教科の追加取得を考えている方

  • 教員免許を取得予定で、他の教科もとってみようと考えている方

  • 教員免許ってどうやったらとれるのか、とりあえず読んでみたい方

  • 単位の計算について必死に調べていた数ヶ月前の私

筆者の属性

  • 高等学校教諭1種免許状(情報)を(できるだけ早く、安く、時間を割かずに)取得したい

  • A大学を卒業すると同時に、中高の数学の教員免許(中学校教諭1種免許状(数学)、高等学校教諭1種免許状(数学))を取得

  • 教員として働いた経験0

  • 情報の免許に必要な単位をいくつか取得済み

免許取得に必要な単位の数え方

東京都教育委員会の案内では
「教科に関する専門的事項に関する科目の単位を修得する際は、一般的包括的な内容を含めて1単位以上修得し、かつ、区分(専修、一種及び二種)に応じて、小計欄の単位数を修得してください。※一般的包括的な内容は各大学で設定が異なるため、複数の大学の単位を合わせて満たすことはできません。」
と書いてあります。しかし、一回読んだだけでは分かりにくい…。
分かりやすく言うと、
「各系列で『一般的包括的な内容を含める』に◯がつくような単位の取り方をして、各系列で1単位以上修得し、各系列および教科に関する専門的事項での最低単位数を満たしてください。ただし、1つの系列において、複数の大学での単位を合わせることはできません。」
ということです。

ここからは、私の例を使って説明します。

私が既にA大学で持っている単位はこんな感じ↓でした。a~fは系列です。
※厳密には「教科教育法」という系列はありませんが、表の作成上、ご容赦
ください。

A大学で取得済みの単位

なので、A大学での私の「学力に関する証明書」はこんな感じ↓になります。

A大学での学力に関する証明書

系列bとfについては大丈夫なようです。しかし、系列cは1単位以上とっているのに『一般的包括的な内容を含め』ていないようです。ここがポイントです。
「各系列で『一般的包括的な内容を含める』に◯がつくような単位の取り方」が必要なのです。
系列cで「一般的包括的内容を含んで1単位以上」を満たすための選択肢は2つです。
①A大学(の通学課程)で科目c3の単位を取得し、A大学の規定で『一般的包括的な内容を含める』に◯をつける
②B大学(の通信課程)で系列cを0から始めて、B大学の規定で『一般的包括的な内容を含める』に◯をつける

私は②を選びました。安く、時間を割かずに単位を取れるからです。
一般的に、通学課程よりも通信課程の方が単位あたりの金額が安いです。
「でもB大学で科目c1とc2をもう一度とるの??」と思われるかもしれませんが、そういうことはありません。
大学によって科目名や内容が異なるからです。
B大学では、「系列cを『一般的包括的な内容を含め』て1単位以上とる」には、科目は2つで良かったりするのです。

参考のために、B大学で全系列を0単位から始める場合の科目一覧を載せます。

B大学で全系列を0単位から始める場合の科目一覧

したがって、私がB大学で取るべき単位はこんな感じ↓になります。

私がB大学で取るべき単位


しかし、諸事情により、科目a'1は履修しませんでした。その話は別の機会に。

ということで、B大学で以下の科目を履修することになりました。

私がB大学で履修した科目

私が行った実際の手続きの流れ

  • 4月中旬

    • 単位の計算について調べる

    • B大学(北海道情報大学)について調べる

    • 単位の計算について調べる

  • ゴールデンウィーク前

    • B大学(北海道情報大学)への入学手続き

  • 5月中旬

    • B大学(北海道情報大学)通信課程合格通知が届く

    • B大学(北海道情報大学)通信課程の履修登録

    • B大学(北海道情報大学)の授業の教科書を入手する

    • 勉強スケジュールを立てる

  • 6月
    \(^o^)/ (就職活動に終わりが見えたのでホッと一息)

  • 7月

    • 勉強スケジュールの遅れを取り戻す

    • レポート提出&試験受験→5科目合格し、1科目は秋学期へ

  • 12月

    • 残っていた1科目の勉強を始める。本当は秋学期第1回で試験を受ければよかったのだが、2回目があることに甘えて放置していた。

  • 1月

    • レポート提出&試験受験

  • 2月後半

    • 1月に試験を受けた科目の成績を確認(合格)して、免許申請手続きの方法を調べる

  • 3月

    • 免許申請に必要な書類を揃える(これが少し面倒)。健康診断のような書類、調査書のような書類など、都道府県によって変わるとは思うが、時間(病院に行ったり、人にお願いしたり)とお金(健康診断の書類高すぎる、教員を増やしたいならそのための書類ぐらい無料にしても良いのでは??)がかかった。

    • 教育委員会に書類提出(届け先によっては、3~4月の申請者を制限しているところもあるので注意)

  • 4月

    • 書類提出から数週間で自宅に郵送され、免許を受け取る

感想

単位の確認や書類集めに苦労したが、色々な窓口に問い合わせたりしてご協力のおかげで、1年かけて免許を取得することができた。
教員志望者が減少し、免許を持っていない者でも教員にしようともしていたりする中で、この免許がどのように役に立つのかは分からない。が、1年前に立てた目標を無事に完遂できたことは良かった。今考えると他の資格勉強の方がベストだったのではないか、など思うところはあるが、先が見えない中でリスクリターンを考えて公的な資格を取ることにした自分を責める必要はないと思う。IT知識が必須になっている風潮を見ても、情報科の知識が全く活かされないということはないだろう。


成績についてのふりかえり記事はこちら↓


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