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激ヤバだった同僚の話①〜黎明編〜

去年の今頃くらいから、同僚が激ヤバになっていったことを思い出した。

前の職場で隣の席だった同僚。
彼女は同い年で23歳。
彼女は教諭で、私は臨時講師だった。
眼鏡をかけていて素朴な雰囲気。
第一印象は、大人しくてオドオドしているけれど、周囲と一生懸命コミュニケーションをとろうとしている健気な女の子。

彼女とは同い年で席が隣だったこともあり、よく話すようになった。



少し気になっていた点が、やや卑屈なこと。

例えば、私が着ている服を見て
「今日のスカート素敵ですね」
と褒めてくれたから、
「わー!ありがとうございます。緑可愛いですよね(・∀・)」と返すと、
「○○先生(私)から見たら、私なんて激ダサだと思います笑笑」
と返ってきて少し面食らった覚えがある。
私は平然を装って、
「いやん、何言ってんですか!笑
そんなん全く思ったことないですわ笑」
とか何とか、努めて爽やかに返した気がするが、この時にはじめてひやっとしたのをよく覚えている。
まだ、この時は、少し自己肯定感低めな性格なだけかなと捉えていた。

別の場面で、おや?と思ったのは、職員室の学年の島で出身大学の話になったとき。
「○○先生(私)はどこ卒?」
「私は神戸大ですよ〜」
「えー!まじかめっちゃ賢いやん!すごいなあ〜!□□先生(激ヤバ同僚さん)は?」
「え、、、?私ですか、、、??えっと、私はセンター試験で失敗してしまったので和歌山大です笑。地方駅弁です笑」 
と言っていて、またゾワリとした。

私はめちゃくちゃ大学受験を頑張ったので、そういう負け惜しみみたいな言い訳をする人が苦手だった。センターを成功させるのも含めて実力だろと思うと、謎の共感性羞恥で胸が痒くなってしまうたちだった。

本当に心の奥の奥で、
「ちょっと性格的に生理的に好きになれないタイプか、、、?」という疑惑が浮上した。

が、仲良くしている同僚にそこまでのキツい感情も持てないため、違和感は見て見ぬフリをすることにした。
“地方駅弁”というネットスラングの表現を使ったことも含めて。

学年主任は特に気にする様子なく、「国立やから十分賢いやん!二人ともすごいな〜」と言ってその後別の話題になっていったから、本当に一瞬のやりとりだった。

が、ワイは、束の間ただよった変な空気にしばらくぞわぞわしていた。

徐々に、同僚は激ヤバの片鱗を見せ始めた。

激ヤバだった同僚②へ続く、、、

🦉


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