月兎紬

ソネット、短歌、呟き/// ぜひ、声に出して読んでみてください。 詩、音楽、映画。 一…

月兎紬

ソネット、短歌、呟き/// ぜひ、声に出して読んでみてください。 詩、音楽、映画。 一目でも読んでくださった皆さま、感謝です。 ◎夜、月、光、音楽、痛いの痛いの飛んでいけ ///

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記事一覧

嘘はつけない _ 詩

こっそり壊したあの日の夢は まだ皮膚の内側はりついて ありとあらゆる思い出を 洗剤代わりに流し込んだのに 泡になって浮かびあがっては 虹色と共に再び輝く 雨上がりのこ…

月兎紬
1日前
9

等速直線運動 _ 詩

雨季までの旅を 思い浮かべて 飛行機雲の真下 箒星に跨って 今宵束の間 序奏時間も忘れ 月までの波を スカイブルーで 思考錯誤描いたら きっと君が好きってバレる まぁそれ…

月兎紬
1日前
7

エソラゴト _ 詩

口にすれば嘘みたく 黙っていても伝わらず 臆病なボクは目尻を下げて それすらキミに気付かれなくて 大人になれば違うと思った 子どものままではいられなかった ヒールの踵…

月兎紬
2日前
10

一期一会 _ 詩

心で泣いて 身体で笑い 蓋をするように 歌を歌う 月見で呑んで 花見で呑んで 息をするように 命を灯す いなくなったあの人も つらくなったあの時も 星を落としてグラスにう…

月兎紬
3日前
11

まず無い _ 詩

忘れたいよ忘れたい 頭の中のプロジェクター ただただ再生再構築 気づけば再度涙が惑う ほらまた再生再接続 閉ざしてしまえ記号の彼方 もう十分刻んだ記した 落ちる度浮か…

月兎紬
3日前
8

稲妻 _ 詩

逆再生の青い空 口調や匂いに空気の振動 でもこんなに空っぽなんだ あと何度こんな夜を超える 放つ角度で流れ星 落ちる度浮かぶ記憶の螺旋 もう十分刻んだ記した 閉ざして…

月兎紬
4日前
9

波形 _ 詩

浮き沈む あなたの心を 星の柄杓で ひと掬い 喉の奥まで 流し込んでも 分かり合えるもの 微塵もないし 浮き足立つのは 迷っているから 波打ち際で 黙っているから 了

月兎紬
5日前
12

トーキング トゥー ハー _ 詩

僕のホームズ 呪文を唱えて まるで見たようにはっきりと 時には恥じらい華々しいね 積極的でも刹那的 守り抜いたなら指の先 私のワトソン 無茶をしないで だけど本当は側に…

月兎紬
5日前
8

シーオブライト _ 詩

別に死にたいわけじゃない 生きる理由が見当たらない 特に歪んでるわけでもない 光が強くて屈折するだけ ここまで想い続けたのなら 骨にもきっと染み込んで 燃やす時には気…

月兎紬
7日前
14

繰り返し _ 詩

月は黒 燃えたりしないし 水分もない 森に隠れる気分じゃないし お金なんかじゃ満たされない どうなったって君がほしい サンデイモーニング蹴っ飛ばせ どこまでいっても君…

月兎紬
7日前
10

にべもなく _ 詩

この目に映る白いもの全部 僕のものにしたら 僕を彩る身につけるもの全部 白いものにしたら 背景もシャツも車も フォントも靴下も髪も 夜空も月もビルもオーロラも 錠剤も…

月兎紬
9日前
18

薄紅 _ 詩

空白の痛み文字にする 筆の重さにあなたを思う 綺麗に並べたピンクの雲に 秋の甘さに二人を思う 遠慮がちなシーツのシワが 明日を生きる栄養になる ほらそんなにうつむかな…

月兎紬
10日前
15

天気予報 _ 詩

雨傘の下肩がぶつかる 殺した声が水を含んで 心の奥に沈んでしまう 見えているのにわからない わかっているのに見えてない 君が選んでくれたから 私は生きているのにな 乾…

月兎紬
11日前
10

言って _ 詩

キスの後そっと頭を撫でて 傷の痕もっと痛みが出ても 優しい言葉準備してたよ 予定通りにできないな もう一回って言っていいの もういっかって行っていいよ 嘘だよ本当は思…

月兎紬
12日前
15

昨日の未来 _ 詩

雪も溶けたし月も欠けた 花は鳥と共に空へと舞った 風が教えてくれたけど またいつか月が満ちるまで コンクリートが愛おしい日 田園の方舟飛び乗った日 ランドリーで目を回…

月兎紬
13日前
14

三日月 _ 詩

河童が話しかけてきた 胡瓜を分けてさよならした ほんとにいたんだと ちょっとびっくりした あなたにサヨナラ告げられた ハートは半分にできなかった 本気の恋だったと 今…

月兎紬
2週間前
12
嘘はつけない _ 詩

嘘はつけない _ 詩

こっそり壊したあの日の夢は
まだ皮膚の内側はりついて
ありとあらゆる思い出を
洗剤代わりに流し込んだのに
泡になって浮かびあがっては
虹色と共に再び輝く
雨上がりのこんな日は特に
一番綺麗に見えるんだ
Let me see so far away
また壊してしまう前に
レミシソファラで
羽ばたき始めてしまおうぜ
手にした夜空で
まばたき忘れてしまおうぜ

等速直線運動 _ 詩

等速直線運動 _ 詩

雨季までの旅を
思い浮かべて
飛行機雲の真下
箒星に跨って
今宵束の間
序奏時間も忘れ
月までの波を
スカイブルーで
思考錯誤描いたら
きっと君が好きってバレる
まぁそれでもいいって思える

エソラゴト _ 詩

エソラゴト _ 詩

口にすれば嘘みたく
黙っていても伝わらず
臆病なボクは目尻を下げて
それすらキミに気付かれなくて
大人になれば違うと思った
子どものままではいられなかった
ヒールの踵が少し痛んでも
疑いだせばキリがないから
ただキミのこと見つめてた
発車のベルが響いても
まだキミのこと見つめてた

一期一会 _ 詩

一期一会 _ 詩

心で泣いて
身体で笑い
蓋をするように
歌を歌う
月見で呑んで
花見で呑んで
息をするように
命を灯す
いなくなったあの人も
つらくなったあの時も
星を落としてグラスにうかべ
君と笑って飲み干した
たた満月が綺麗ならそれで

まず無い _ 詩

まず無い _ 詩

忘れたいよ忘れたい
頭の中のプロジェクター
ただただ再生再構築
気づけば再度涙が惑う
ほらまた再生再接続
閉ざしてしまえ記号の彼方
もう十分刻んだ記した
落ちる度浮かぶ記憶の螺旋
放つ角度で流れ星
あと何度こんな夜を超える
でもこんなに空っぽなんだ
口調や匂いに空気の振動
逆再生の青い空

稲妻 _ 詩

稲妻 _ 詩

逆再生の青い空
口調や匂いに空気の振動
でもこんなに空っぽなんだ
あと何度こんな夜を超える
放つ角度で流れ星
落ちる度浮かぶ記憶の螺旋
もう十分刻んだ記した
閉ざしてしまえ記号の彼方
ほらまた再生再接続
気づけば再度涙が惑う
ただただ再生再構築
頭の中のプロジェクター
忘れたいよ忘れたい

波形 _ 詩

波形 _ 詩

浮き沈む
あなたの心を
星の柄杓で
ひと掬い
喉の奥まで
流し込んでも
分かり合えるもの
微塵もないし
浮き足立つのは
迷っているから
波打ち際で
黙っているから

トーキング トゥー ハー _ 詩

トーキング トゥー ハー _ 詩

僕のホームズ
呪文を唱えて
まるで見たようにはっきりと
時には恥じらい華々しいね
積極的でも刹那的
守り抜いたなら指の先
私のワトソン
無茶をしないで
だけど本当は側にいたくて
騙し騙され強がられ
平面的でも立体的
騙し抜いたなら腕の中
「密室の中で待ってるね」
「鍵は君が持っていて」

シーオブライト _ 詩

シーオブライト _ 詩

別に死にたいわけじゃない
生きる理由が見当たらない
特に歪んでるわけでもない
光が強くて屈折するだけ
ここまで想い続けたのなら
骨にもきっと染み込んで
燃やす時には気づくんだろな
どこまで青く澄み渡れたら
納得のいく人生なんだ
燃えて燃えて灰になるまで
生きる理由を探そうか

繰り返し _ 詩

繰り返し _ 詩

月は黒
燃えたりしないし
水分もない
森に隠れる気分じゃないし
お金なんかじゃ満たされない
どうなったって君がほしい
サンデイモーニング蹴っ飛ばせ
どこまでいっても君が足りない
月まで行っても愛が見えない

にべもなく _ 詩

にべもなく _ 詩

この目に映る白いもの全部
僕のものにしたら
僕を彩る身につけるもの全部
白いものにしたら
背景もシャツも車も
フォントも靴下も髪も
夜空も月もビルもオーロラも
錠剤も酸素もゾウも光も
全部全部真っ白にしたら
君は戻ってくるのかな
こんなに汚れてしまった僕を
君はなんて、言うのかな

薄紅 _ 詩

薄紅 _ 詩

空白の痛み文字にする
筆の重さにあなたを思う
綺麗に並べたピンクの雲に
秋の甘さに二人を思う
遠慮がちなシーツのシワが
明日を生きる栄養になる
ほらそんなにうつむかないで
何処を通っていたとしても
きっといつか光が射して
こんな風にあなたに溺れて

天気予報 _ 詩

天気予報 _ 詩

雨傘の下肩がぶつかる
殺した声が水を含んで
心の奥に沈んでしまう
見えているのにわからない
わかっているのに見えてない
君が選んでくれたから
私は生きているのにな
乾かない袖に夕陽が差して
交わした約束の匂いがしたら
また明日も期待して
傘がなくても肩をぶつける

言って _ 詩

言って _ 詩

キスの後そっと頭を撫でて
傷の痕もっと痛みが出ても
優しい言葉準備してたよ
予定通りにできないな
もう一回って言っていいの
もういっかって行っていいよ
嘘だよ本当は思ってない
でも君には届いてない
私だけが知ってる君は
君だけが知ってる私は
桜だって散ってく春は
夢だって知っても二人は

昨日の未来 _ 詩

昨日の未来 _ 詩

雪も溶けたし月も欠けた
花は鳥と共に空へと舞った
風が教えてくれたけど
またいつか月が満ちるまで
コンクリートが愛おしい日
田園の方舟飛び乗った日
ランドリーで目を回したり
林檎探して電気屋巡り
そんな全てが恋しくあれど
でもねだからこれでおしまい
グッバイマイ
スウィートハート

三日月 _ 詩

三日月 _ 詩

河童が話しかけてきた
胡瓜を分けてさよならした
ほんとにいたんだと
ちょっとびっくりした
あなたにサヨナラ告げられた
ハートは半分にできなかった
本気の恋だったと
今更痛みで理解した
季節が時間を四つにわけても
春夏秋冬思い出があって
いつまでたっても僕は一人だ
あの日の河童は元気かな