月兎紬

ソネット、短歌、呟き/// ぜひ、声に出して読んでみてください。 詩、音楽、映画。 一…

月兎紬

ソネット、短歌、呟き/// ぜひ、声に出して読んでみてください。 詩、音楽、映画。 一目でも読んでくださった皆さま、感謝です。 ◎夜、月、光、音楽、痛いの痛いの飛んでいけ ///

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  • 詩「しりとり 2回目」

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記事一覧

馬鹿 _ 詩

まだ捨てられない水族館のチケット 日付のスタンプは掠れて読めない でもちゃんとニ枚持ってるよ その辺はぬかりないからね私 もう捨てちゃいたいなこんなハート 脆くてヒ…

月兎紬
1日前
11

幕間 ベージュ _ interlude

さて、幕間です。 最近、朝はヨーグルトになりました。 Recently, the morning became yogurt. おぉ。(…え?)ま、これはこれで素敵そうではありますね。 今日は、悩み…

月兎紬
1日前
10

花言葉 _ 詩

何処へも行かない胸の痛みを ただ鎮座する悲しみを ありったけの言葉にしよう 綴った文字は芽を出して 淡く小さな花を咲かせて この大空を飛べそうな恋を 向かいの椅子に腰…

月兎紬
1日前
13

いたむのは _ 詩

36度4分の体温を忘れない左手が 八月の教室に響くさよならを聴いた鼓膜が 夜の様に黒い髪をもう映せない瞳が 跡が残るくらいに握り返した右手が 未来を描いて毎日鼓動した…

月兎紬
1日前
20

流罪 _ 詩

知って 言って 待って 持って 振って 反って イって 這って 追って 乗って 結って 縫って 舞って 散って 了

月兎紬
2日前
17

るねさんすぶるー _ 詩

群青を染める僕らの春は 雨さえ降るのを躊躇う夏だ 昼間に弾ける花火みたいな 傷つき傷つけ鏡みたいな もう二度と無いと呟いて 窓から飛び出す刹那の心 群青に沈む僕らの春…

月兎紬
2日前
13

ミゼラブル _ 詩

交差点でまたさようなら 画面の向こうに囚われた 握り合った掌は 唯一残された希望の欠片 頷いてくれよあの日のように ベテルギウスの火のように 曲がり角でも振り向かない…

月兎紬
3日前
20

幕間 葵 _ interlude

さて、幕間です。 この幕間にもファンがいるそうで、その数なんと4,000人だとか。(…え?)ありがたいことです。なしやわらかいことです。(…は?) 感情でどれが一番好…

月兎紬
4日前
8

苦しみ _ 詩

産み落とすことも 切り離すことも 抱え込むことも 外在することも 苦しいとゆう言葉が似合う 産み落とすことで 切り離すことで 抱え込むことで 外在することで 幸せとなる…

月兎紬
4日前
18

余白 _ 詩

君がくれたあの言葉 花瓶に差して飾ってた 最初に少し切り落としたな そこが大事な部分だったかな 二人でいる意味だとか 一人に戻る理由とか 僕にはどれもわからないから …

月兎紬
5日前
22

ずるいよ _ 詩

クロワッサンの三日月が 香ばしく夜の一部に陣取った カンガルーが跳ねる様に 私の心も踊ってみせた スカンジナビア半島が 描けるくらいの涙の染みだ なんだよぉって拗ねる…

月兎紬
5日前
16

テイクミー、プリーズ _ 詩

靴擦れは痛むけど 一色欠けた虹みたいなもの 帰るなんて言わないわ そっとふわふわ浮かべてくれたら 夕立ちに濡れたって ケーキに散ったアラザンみたい 笑顔が一層引き立っ…

月兎紬
6日前
15

こっちを向いて _ 詩

透き通る空に満月だ 思い切り息も吸い込めず 狼に変身したいけど わんわん泣いて我慢しよう 口喧嘩の後の沈黙も 抱き締めてパッと終わりにしよう この距離で返信したんだし…

月兎紬
6日前
16

ニコ _ 詩

ブランケットに包まって 夜の縫い目を超えていく ライターの火を分け合いに 夜空の下に繰り出せば 声にしないあれもこれも 心の底に降り積もり 不思議なくらい信じてる き…

月兎紬
7日前
16

幕間 虹色 _ interlude

さて、幕間です。 虹色とは大きくでましたね。それは色なのか、紬さん、と突っ込まれそうですが(最近突っ込まれたばかりなのにね)、まぁ、いいでしょう。 文字には、不…

月兎紬
8日前
17

誰が為に _ 詩

輝くのは 誰にも見えないその内側で 傷と苦しみが乱反射して 太陽にも月にもなれる様な 誰かをそっと照らせるような そんな光だ 流れるのは 千の涙とあの日の言葉と 汗と悔…

月兎紬
8日前
18
馬鹿 _ 詩

馬鹿 _ 詩

まだ捨てられない水族館のチケット
日付のスタンプは掠れて読めない
でもちゃんとニ枚持ってるよ
その辺はぬかりないからね私
もう捨てちゃいたいなこんなハート
脆くてヒビだらけのくせにキラキラして
ちょっと卑怯だよね
そんなこと生まれた時から知ってたよ
どうかどうかと願う星を探す私に
今でもあなたの好きな髪色にしちゃう私に
酷い言葉都合良く改ざんしちゃう私に
きっといつもいつまでもあなたを想う私に

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幕間 ベージュ _ interlude

さて、幕間です。
最近、朝はヨーグルトになりました。
Recently, the morning became yogurt.
おぉ。(…え?)ま、これはこれで素敵そうではありますね。

今日は、悩みましたが、悩みますね。んー、この、悩んでいる時間、好きですか?服だったり、食事だったり、言葉だったり。幸せな、贅沢な時間のように思います。洗濯機の中でゆっくりゆっくり汚れが落ちていくような。ソフトクリ

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花言葉 _ 詩

花言葉 _ 詩

何処へも行かない胸の痛みを
ただ鎮座する悲しみを
ありったけの言葉にしよう
綴った文字は芽を出して
淡く小さな花を咲かせて
この大空を飛べそうな恋を
向かいの椅子に腰掛ける愛を
ほんの少しでも言葉にしよう
付箋に画面に君の鼓膜に
蒔いて原色の花を咲かせて
ホースの水に虹がかかったり
収めた写真を一緒に見たり
枯れないように気を配ったり
匂いで記憶が甦ったり

いたむのは _ 詩

いたむのは _ 詩

36度4分の体温を忘れない左手が
八月の教室に響くさよならを聴いた鼓膜が
夜の様に黒い髪をもう映せない瞳が
跡が残るくらいに握り返した右手が
未来を描いて毎日鼓動した胸が
白い頬を落ちる星の砂みたいな涙を記憶した心が
今もまだ痛む
いつまで経っても慣れずに僕の名を呼ぶ声は
帰り道わざと遠回りしては汚れた肌は
嘘がばればれの強がりな吐息は
寒いくせにマフラー外してキスをねだる唇は
怒ると無口になって

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流罪 _ 詩

流罪 _ 詩

知って
言って
待って
持って
振って
反って
イって
這って
追って
乗って
結って
縫って
舞って
散って

るねさんすぶるー _ 詩

るねさんすぶるー _ 詩

群青を染める僕らの春は
雨さえ降るのを躊躇う夏だ
昼間に弾ける花火みたいな
傷つき傷つけ鏡みたいな
もう二度と無いと呟いて
窓から飛び出す刹那の心
群青に沈む僕らの春は
時さえ速度を緩める冬だ
温度を分け合い確かめる様に
うたた寝をそっと見逃す様に
ずっといつまでもこのままで
焼きついて痛む無限の火傷
背中のリュック、隠した翼
広がる空が本当は怖くても
空に月屑、瞳に流線
消えてく日々の影を踏みつ

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ミゼラブル _ 詩

ミゼラブル _ 詩

交差点でまたさようなら
画面の向こうに囚われた
握り合った掌は
唯一残された希望の欠片
頷いてくれよあの日のように
ベテルギウスの火のように
曲がり角でも振り向かない
仮面の下で泣くだけさ
奪い合ったあの夢は
唯一残された君との思い出
また笑ってよあの日のように
カシオペアの指す方へ

幕間 葵 _ interlude

さて、幕間です。
この幕間にもファンがいるそうで、その数なんと4,000人だとか。(…え?)ありがたいことです。なしやわらかいことです。(…は?)

感情でどれが一番好きですか?例えば、映画。例えば、音楽。どんな感情になれるものに、好んで触れますか?紬さんは、おそらく、「せつなさ」だと思います。感情って説明するの難しいですよね。手が離れてしまった時のような、もうすぐ祭りが終わってしまう時のような、

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苦しみ _ 詩

苦しみ _ 詩

産み落とすことも
切り離すことも
抱え込むことも
外在することも
苦しいとゆう言葉が似合う
産み落とすことで
切り離すことで
抱え込むことで
外在することで
幸せとなることもある
ならば、君のそれをなんとする
淡く漂い、確実にそこにあるそれを

余白 _ 詩

余白 _ 詩

君がくれたあの言葉
花瓶に差して飾ってた
最初に少し切り落としたな
そこが大事な部分だったかな
二人でいる意味だとか
一人に戻る理由とか
僕にはどれもわからないから
ただ綺麗だよと答えたよ
花が散って緑が失せて
いつの間にか水も替えなくて
ただ腐っていくだけのはずが
僕の胸で小さく咲いて
今も鮮やかなあの言葉
今も消せないあの言葉

ずるいよ _ 詩

ずるいよ _ 詩

クロワッサンの三日月が
香ばしく夜の一部に陣取った
カンガルーが跳ねる様に
私の心も踊ってみせた
スカンジナビア半島が
描けるくらいの涙の染みだ
なんだよぉって拗ねる様に
抱きしめたならまだマシか
電話すればいんだよな
寂しいって言っていいよな
これくらいじゃまだだめか
気がついただけまだマシか
ずるいよ空が綺麗とか
ずるいよ今夜寝れないだとか

テイクミー、プリーズ _ 詩

テイクミー、プリーズ _ 詩

靴擦れは痛むけど
一色欠けた虹みたいなもの
帰るなんて言わないわ
そっとふわふわ浮かべてくれたら
夕立ちに濡れたって
ケーキに散ったアラザンみたい
笑顔が一層引き立って
きっときらきら輝くの
くちづけは甘酸っぱくて
パフェの上のラズベリーの様
逃げたりするほど子どもじゃないわ
やっとあなたに追いつけるかな
私だってあなたにしたい
罪も責任も分け合いたい
私だけのあなたにしたい
蜜も名前も混ぜ合いた

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こっちを向いて _ 詩

こっちを向いて _ 詩

透き通る空に満月だ
思い切り息も吸い込めず
狼に変身したいけど
わんわん泣いて我慢しよう
口喧嘩の後の沈黙も
抱き締めてパッと終わりにしよう
この距離で返信したんだし
えんえん泣いてハッピーエンド
ほっぺの爪痕忘れない
あの日も満月だったよね
僕を撃ち抜く銀の弾丸
君の微笑み直で心臓

ニコ _ 詩

ニコ _ 詩

ブランケットに包まって
夜の縫い目を超えていく
ライターの火を分け合いに
夜空の下に繰り出せば
声にしないあれもこれも
心の底に降り積もり
不思議なくらい信じてる
きっと明日も愛してる
やっぱり不安な時もある
だけどずっと愛してる
まだ足りないあれもこれも
両手一杯溢れてる

幕間 虹色 _ interlude

さて、幕間です。
虹色とは大きくでましたね。それは色なのか、紬さん、と突っ込まれそうですが(最近突っ込まれたばかりなのにね)、まぁ、いいでしょう。

文字には、不思議な力があります、ドラマのトリックで言ってました。実際そうだと思います。言葉、にも不思議な力がありますが、文字そのものにも、そして、書いた文字、にも力があると思ってます。それは、自分にもたらされるものだったり、読んでくれた誰かに届くもの

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誰が為に _ 詩

誰が為に _ 詩

輝くのは
誰にも見えないその内側で
傷と苦しみが乱反射して
太陽にも月にもなれる様な
誰かをそっと照らせるような
そんな光だ
流れるのは
千の涙とあの日の言葉と
汗と悔しさと諦めの悪さと
時間にも銀河にもなれる様な
命の限り燃やせるような
そんな血液だ
だから君よ堂々と放て
だから君よ真紅に咲き誇れ