帰国後の就職どうしよう。留学後にフリーランスになるのはいかがですか?
経験は生鮮魚と似ている。活かそうと思ったら、すぐに加工しないといけない。
こんにちは、語学の裏設定のゆうです。今日は、留学経験を活かした就活についてです。
留学に行くか、行かないか。
英語力の心配や治安の心配もあるかと思いますが、一番の心配はやはり帰国後の就職の心配ではないでしょうか?
帰国後の選択肢には下の4つがあるように思われます。
・以前と同じ会社で働く
・日本で会社で働く
・海外で会社で働く
・フリーランスになってしまう
留学後の就職について解説した同様の記事は他にもたくさんありますが、会社で働くことを前提としている点で、大体似通っています。
そこで本記事は少し変化球をつけて、『留学後フリーランス』になることのススメについて書いていこうと思います。
なぜ留学後にあえてフリーランスなのか?理由を3つにまとめてみます。
・海外で鍛えた度胸(タフネス)を活かせるから
・サラリーマンの平均年収が下がっているから
・語学を活かせる仕事になるから
前置きはこのくらいにして、さっそく本論に移っていきましょう。
1.海外で鍛えた度胸(タフネス)を活かせるから
多くの人はこう思っているかもしれない。
留学に行って鍛えるべきは語学力だし、語学力こそ帰国後の就職で一番ウリになるものじゃないか。
ちょっとみんなが思っているのと違うかもしれませんが、海外に6年居て、留学中に一番備わるのは度胸だと思っています。「度胸」だなんて言うと少し古臭い響きがあるかもしれないので、ここはあえて「打たれ強さ」と表現しておこうと思います。英語にしたらタフネス(Toughness)でしょうか。
表現の仕方は何であれ、帰国前と比べたら、精神的に格段に強くなっていることでしょう。
そのくらい、海外に住むということは試練ですし、留学は毎日が試練の連続です。人は試練の大きさと回数に比例して、強くなる生き物ですから。
「強さ」を手に入れた。
さて、何のために使うのが一番良いでしょうか?
会社のため?お金のため?
。。。
そう言えば学生時代に自立することが大事だと教え込まれなかったでしょうか?お金を自分で稼ぐための手段として、会社に入ることを勧められたと思います。でも現実はどうでしょう?留学前のあなたは、会社に依存していませんでしたか?
留学を終え一回り強くなったあと、会社という他者に依存する生活ではなく、真の意味で自分の力量に頼る生活を選ぶことも可能です。
いやいや、ちょっと待った。会社で働くことは依存じゃなくて、協力とか貢献とか呼ばれるものだよ。それに、プロジェクトを任されることもあるから、依存とは言えないじゃないかと。
こんな風に言う人がいるかもしれませんね。
ではこう考えてみましょう。
「業務レベル」であれば、依存しているとは言い難いでしょう。しかし、「意思決定レベル」ではどうなのでしょう?
会社で働くということは、ある程度の自由裁量はあるかもしれないけど、目標を設定するとか、進む方向を選ぶとか、そういう意思決定は全て他人があなたのためにするのではないでしょうか?
だからその意味合いでは、会社で働くということは、必ずしも自立を意味するのではないと思うのです。
留学に行って「強さ」を手に入れました。
そして今やその「強さ」があなたの取り柄です。武器です。
その強さを糧にして、真の意味での自立を図るという意味で、自営業・フリーランスに転化することも選択肢の1つだと考えているわけです。
2.サラリーマンの平均年収が下がっているから
平成26年に国税庁行われた民間給与実態統計調査によると、サラリーマンの平均給与は以下のように推移しています。
平均年収がゴリゴリ減っているのが一目瞭然です。
経済アナリストの森永卓郎氏は、今後平均年収は更に下がり、平均年収300万円時代が来るとも言っています。
このように考えれば、今後会社勤めをしてもジリ貧は必至だと言えるでしょう。
さて、留学を終えた直後の皆様は、幸か不幸か、一度会社というものから離れています。つまり、今はフリーで、目の前には選択肢が2つ広がっています。
・ゆるやかに加工していくサラリーマン人生
・すべて自分次第のフリーランス
全て自分次第というのが、不確定要素強しで怖いかもしれませんが、次の2つのパターンが考えられます。
・頑張り次第ではサラリーマン以上を期待できる
・頑張り次第ではサラリーマン以下になるかもしれない
虎穴に入らずんば虎子を得ず、というのはこのことなのでしょう。フリーランスとは実にハイリターンハイリスクな在り方です。
留学に行く前のあなただったら、例え目の前にフリーランスという選択肢があっても掴むことはなかったでしょう。
しかし留学に行ってタフになってきました。
そのタフさを武器にすれば、フリーランスでも戦えるかもしれません。
これだという正解は無いと思います。
あなたが選んだほうが正解になるからです。
ちなみにフリーランスになれば、自由時間というオマケも付いてくるので、多少年収が低くても、自由時間さえあれば幸せだという人は、新しい「答え」としてフリーランスを選択するのもありだと思っています。
3.語学を活かせる仕事になるから
会社に入ったらどの部署に配属されるかは、会社の意向次第です。だから、たとえ英語を使いたいと切望していても、英語を使える部署に配属される保障はないと言えるでしょう。
会社はあなた個人の希望も大事にしますが、会社全体のバランスも考えなければなりません。こう見ると、社員に許されている「意思決定」の少なさに改めて気付かされます。
しかしフリーランスなら、自分で自分の仕事を選べます。
「英語を使いたい!」という希望でしたら、英語を使うフリーランスをしたら良いのです。言うまでもなく、英語を使うことができますから。
私は時々思うのです。
自分が思った人生を生きれるかどうかは、自分の手元に残っている「意思決定」の大きさに比例にするのかもしれない、、、と。
それに語学力は筋肉のようなもので、使わない時期が長くなればなるほど落ちていきます。もし、皆さんが留学後も、今後も、末永く語学力をキープし、または向上したいと願うなら、勉強する時間が必要です。でも知ってのとおり、会社務めをしながら勉強を並行していくのはどうしても難しい。。。毎日業務で英語を使い、アップデートする機会が与えられていれば別かもしれません。
もしそうでなければ、自ら勉強時間を捻出しなければなりません。
フリーランスの強みは「意思決定」の大きさですから、自分が今後どれだけの語学力が欲しいから、どれだけ毎日勉強したら良いのか、に関しても決定することができます。
留学中に自分が築き上げた語学力という資産を目減りさせないために、フリーランスという選択もアリなのではないでしょうか?
まとめ
・海外で鍛えた度胸(タフネス)を活かせるから
→意思決定レベルの、真の自立をするために活かすのもアリ
・サラリーマンの平均年収が下がっているから
→緩やかに下降するのが見えているサラリーマン路線か、サラリーマン以上の年収が期待できるフリーランス路線か。
・語学を活かせる仕事になるから
→望めば必ず語学を使える。勉強時間の割当も自由だ。
最後に一点申し上げたいことがあります。
それは、体験には鮮度があるということです。
留学から帰ってきたあなたは、とれたて野菜のようにピチピチしています。それはやる気、夢、希望にあふれているからです。
しかし、時間が経てば野菜がしなびるように、段々あなたは鮮度を失うことでしょう。行動する腰が重く感じることになるでしょう。
だから留学が終わったら、余韻に浸らず即行動することをオススメします。
転職活動をする、フリーランスをやる、いずれにしても、即断即決が求められると私は自身の体験からも感じています。
本記事が皆さんの糧になったことを祈って、
それではまた!
PS
きのう、仕事は「信用値」が高ければ取れるという記事を書きました。実は留学で身につくもう1つの能力に「自身の信用値を高める技術」があります。海外でサバイバルするには、必須の能力です。それを転化し、フリーランスで仕事を獲るのにも応用できます。まだ昨日の記事を読んでいない方は是非読んでみてください!
1言語1人格。語学だけで終わらない語学の学習を始めとして、留学・海外生活について投稿しています。フォローしていただくと、語学の勉強が楽しくなります。