記事一覧
アートと本とコーヒーと:ぼんやりした宝物
ずっと自分は「空っぽ」のような気がしている。
これまでずっと、取材したりインタビューしたりして外から得たことを自分の胃くらいまで下ろして原稿に書いている……そんな気持ち。とにかく、他人の話はおもしろい、だけどお腹は「空っぽ」だ。
それでも、たとえ、胃袋までであっても、外から入ってきたものに自分なりにカタチを与えるために「書く」んだなあと思いながら、ン十年。
いしいしんじ著「書こうとしない『か
アートと本とコーヒーと:シャネルと義経
夏休みが取れたので、いまがチャンス!と「ガブリエル・シャネル展」へ行ってきました。平日だから空いているかなと思ったのは甘かった。マダムにおばちゃんに女子に……と9割は女性でけっこうな混み具合。でも、行って良かった~。
シャネルスーツにキルティングバッグ、バイカラーのシューズ、そしてマリリン・モンローと5番の香水のこと、恋多き女性だったこと、多くの名言を残したこと…など、伝説となっているあれこれで
アートと本とコーヒーと:駆りたてられる
続くリモートワークで、目に映る景色はほぼ部屋の中。花を飾ったりカーテンやラグを変えてみたりしても、そうカンタンには弾まないココロ。惰性に押し流されて、低空飛行の気分が当たり前になってしまう……正しい生活かもしれないけど、これって、どこか良くなくない?
とうとう、バスに飛び乗り向かった先は天王洲の運河沿い。『バンクシ―って誰?』展です。1990年代から活動をしているバンクシ―は、いまや、グラフィテ
アートと本とコーヒーと:濃いめの昭和
おこもり生活を少しでもいい気分にしたいと思い、久しく足を向けていなかった、サードウェーブ的なコーヒー店へ。「どんな豆がお好みですか?」と店主。「深煎りの濃くて苦味のある豆が……」「あっ、そういうのないですね」「……、ごめんなさい、昭和の人間のせいか、そういうのが好きで」と、自虐的な苦笑いとともに、テイクアウトのアイスオレを買って帰宅しました。
そういえば、仕事で色校正をするときも、写真に「もっと
アートと本とコーヒーと:ダイアナ妃の真実
1961年に生まれて1981年に英国チャールズ皇太子と結婚、そして1997年8月31日36歳の若さで自動車事故で亡くなったダイアナ元妃のことを、この頃、よく考えています。
わずか20歳で皇太子に嫁いだダイアナ妃は、遠く離れた日本の田舎の高校生たちにも強いインパクトを与えました。当時、同級生たちの髪型は、聖子ちゃんカットとダイアナ妃のヘアスタイルが二分するほどでした。
大学のため上京、そしてフリ
アートと本とコーヒーと:アナザーエナジー展のこと
森美術館館長、片岡真実さんの記事が気になっていたので、先月末に足を運んだのが『アナザーエナジー』展です。(以下太字は、<HERO>森美術館館長片岡真実が語る「ベテラン女性アーティスト」時代に愛されるこれからのヒーロー像?より)
もはや、全世界の現代アートの全貌を把握できている人はいないと思います。
白人男性の視点によって作られてきた美術史を再考しなければならないという気運も高まっています。
アートと本とコーヒーと最近のこと
はじめての投稿になります。どうぞ、よろしくお願い致します。
アートと本とコーヒーのこと……、好きなことについて好きに書きながら、少しだけ、誰かの何かの役に立つといいなあと思って、書いてみたいと思います。
6月は仕事が忙しくて、22時になると、ソファに座ったまま即身仏になったみたいに固まってうとうと……の一方で、というより、だからこそかな、ベッドへ移動したらしがみつくように本を読みました。
石