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アートと本とコーヒーと:散歩はココロのリハビリ

NOV6th:東京湾

東が吉方位と何かで読み、さすがに千葉は遠いなあと思い付いたのが東京湾。晴れた日、東の海上まで散歩に出ようと、桟橋のあるウォーターズ竹芝へ。

散歩のお供にはコーヒーをと、偶然、見かけたモリバコーヒーに立ち寄った。ブレンドを頼むと「5分ほどお時間いただきます」とのこと。時間を気にしつつ、急ぎ足で水上バスに乗り込んで気づいたのは、スリーブの手書きのイラストとThanks!の文字。期待以上のおいしさの理由は、少し時間を要するクレバードリップだったから。手軽なコーヒーチェーンにこんな温かいハートが……!人の仕事には、高い安いなどのイメージだけで判断できないことがたくさんあるのだとあらためて。

水上バスはぐんぐん進み、お台場を経由し葛西臨海公園まで。水上バスのデッキで風に吹かれれば、空と海が淡いブルーに溶け合い、まるで地球の真ん中に立っているよう。ばんざ~い、この感覚こそ、吉方位の恩恵に違いない!

つい、身を乗り出してしまったのは、恐竜橋とも呼ばれる東京ゲートブリッジ。まさに、その名の通り、別世界への出入り口のような佇まいに息をのむ。

この日の散歩の最終目的地は、いつか行ってみようと思っていた木場の「CASICA」。倉庫を改装した、カフェとアンティーク、グリーンなどを扱うライフスタイルショップ。決してアクセスがいいとは言えないエリアにもかかわらず、ランチには行列ができていた。

NOV20th:表参道

友人のカメラマンの展示があると耳にして、表参道の路地裏へ。もう何十年も知っているはずの表参道エリアなのに、足を踏み入れたことのない裏路地があり、そこにこんなにかわいいカフェがあったなんて!

小さなカフェの壁に飾られた友人の写真は、EU離脱前のイギリスの移民たちの暮らし。手元にある彼女の写真集は、見返すたびに違う味わいを投げかけてくる。そして、自分もその風景の中に迷い込むような、あるいは、被写体の声を聞くような錯覚を起こす。決して、旅人には見えないイギリスの姿。

壁に飾られたプリントは、写真集と同じ1枚であっても、異なる色合いや光、湿度を感じてまた手元に置きたくなった。

This month’s coffee

友人が教えてくれた姫路の「西山珈琲」から、ガテマラメディナ農園とブラジル・ダテハの中煎りをお取り寄せ。心のこもったメールのやり取りに感謝しつつ、ホームページに記されている淹れ方に倣って抽出。より好みだったのは後者。一口目はチョコレートのようなまろやかさで、バランスのいいおいしさ!


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