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何故大人になると時間を短く感じるのか【刺激】【ジャネーの法則】【心的時計】

最近、どうも時が経つのを速く感じる。

この前大学に入学したばかりなのに、もう大学院生だ。
4年という時間はこんなにも早いものだっただろうか。


僕の高校の校長先生もこんなことを話していた。
「最近、1年が過ぎるのがものすごく速い。入学式があったと思ったらもう卒業式間近じゃないか。」

僕にとっての高校3年間はものすごく密度が濃く、
長い長い3年間だったのに対し
校長先生はそれをあっという間に感じたのかと不思議に思ったものだ。

しかし最近、その校長先生の言葉が少しわかったような気がする。

あんなに1日が長かった幼少期。
今となっては、寝て起きて学校行ったと思ったらもう一日が終わっている。


何故だろうか。


あった。
それっぽい答えが。


ジャネーの法則

僕はこんな法則を見つけた。

ジャネーの法則・・・19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。
 主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。
 簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)と主張したものである。
 例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

ある1年が経過するとして、歳をとっている人ほど、
その人生における1年の占める割合が小さくなり、
結果、歳によって時間が経つスピードが変化するというもの。


でも、そんな単純か??

少しの疑問とモヤモヤを持ちながら調べているとこんな説も。


心的時間には身体の代謝の状態が影響している

調べてみたところ、こういった「時間経過の感じ方」に関して研究あるいは本を書かれている先生がいた。

千葉大学文学部の一川誠准教授だ。

一川先生の考え方によればこうだ。

身体の状態が活発であれば心的時計は速く進み、不活発であれば進み方は遅くなる。
高齢になると一般に代謝は低下する。そこで心的時計の進み方が鈍り、時間の経過を速く感じる。

歳をとると時間の感じ方も鈍くなるということだ。

確かに。
可能性はありそう。

でもそれが確かであるかといわれるとまだ「可能性が高い」程度かなと思ってしまう。
あんまり詳しく研究内容知らないから、意見できるほどのレベルにいないんだけどね、俺。笑


でも、しっくり感は確かにあった。



んで、俺もなんとなくこうなんじゃないかなっていうのを考えてみた。


歳をとるほど刺激が少なくなる

皆さん、退屈な授業を受けている時
「早く終わらんかな~。まだ10分しか経ってないじゃん。」
って思ったことありませんか?

はたまた、休み時間に好きなスポーツをしている時
「あれ、チャイムだ。もうこんな時間?早く教室戻らなきゃ。」
って感じる時。

なぜこんなにも時間の流れが違うのだろう。
あるいは違うと感じるのだろう。


僕はこの時間感覚の違いは
「感じる刺激の大きさ」
が違うからなのではないかとと考えている。


例えば退屈な授業。
なーんの刺激もない。ただ退屈なだけ。
興味のある科目であれば、少しなら刺激を感じ、時間の流れを速く感じることができるかもしれないけれど。

「楽しい」や「面白い」や「初めての事」などの刺激がないから、
時間の流れを遅く感じるのではないか。


逆に、休み時間のスポーツは本当に楽しい。
少なくとも僕はすごく楽しかった。
し、それに伴ってか、時間の流れる速度が異様に速かった。

多分、「楽しい」って思ってたし、ものすごく刺激的な時間であったから。



そんなことを考えてると、幼少期と老後では、そりゃ時間の流れは違うわな
って思えてくる。

何故なら、「老後の方が刺激が少ない」から。


だって、幼少期に出会うこと、体験することは、すべて「新しい」こと。
そりゃバリバリ刺激。

ご飯を食べることですら刺激。
何をしても刺激の連続で、時間の流れが遅かったのではないかと思う。


逆に老後だったらどうか。

それはもう「今まで通りの毎日」。
逆に新しいことや刺激なんかがある日の方が珍しい。

人は自然と自分の知っていることや慣れたことをしがちである。
毎回なじみのあるカフェに行くように。
スターバックスに行くように。
同じリズムで同じ行為をしがちである。

そんな刺激がない生活をしているから、脳は時間を短くとらえるのではないか。

だって寝てる時間、全く刺激がない時間は、秒で過ぎるじゃないか。
寝たと思ったらもう朝が来ている。
そんな感覚に近いのではないか。


歳をとると、経験値が増えると同時に、新しいことに触れる機会も少なくなる。
刺激が減るのである。

これって、感じる時間の短さと比例してない?



もしかしたら・・・

どうだっだろうか?
なるほど。と思っただろうか。
そんなわけない。と思っただろうか。

まあどちらにせよこの時間の感覚のズレは、どの人でも経験したことのある事象であると思うし、理解はできるだろう。

となると、100年生きるとして、今後の人生が単純に今までの4回分残っていると考えるのは浅はかだろう。

もしかしたら、体感ではもう、折り返し地点に来ているのかもしれない。



以上今日の記事でした。


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