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彼と私

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同棲中の彼とのあれこれ。アラフォーカップルの日々のこと。
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#アラフォー

死ぬまで腕を絡ませる

死ぬまで腕を絡ませる

 「漫画タイム? 仕事中?」

 ここ最近にしては早い時間に彼からLINEがきた。あぁ飲みたいのかなぁと思って「何にもしてない中」と送ると「軽く飲み行かない?」ときた。ほぉらやっぱり。同棲して2年もすれば彼の言動はお見通しだ。

 すぐさま着替えて家を後にした。この日の装いは我ながらプチプラの極み。GAPのあみあみニット、ユニクロのレースがかわいいキャミソール、数年前に買ったユニクロの白デニムスカ

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アラフォー、家でお好み焼きパーティーをしたの巻

アラフォー、家でお好み焼きパーティーをしたの巻

 今年のゴールデンウィークは私にしては珍しく、ほぼカレンダー通りに休める。うれしいっ! 大いに満喫する予定だ。

 とはいえ、人混みが嫌いな我ら初老カップルは、特にこれという所には行かない。計画しているのは地元の公園でピクニックと、知り合いが営む居酒屋でのディナー。そしてもう一つは、お好み焼きパーティー。本日自宅のベランダにて行った。

 まずはベランダのセッティング。うちのベランダは狭くはないが

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魔法の餃子とポテチ

魔法の餃子とポテチ

「日高屋で餃子買ってきたけど食う?」

彼が口火を切った。

ただ言ったのではない。口火を切ったのだ。この一言は、その時の私たちにとって大きな意味があった。

その2日前、久々に大喧嘩をした。たまにする喧嘩とは比べようもないほどのもので、翌日仲直りしようと思ったが、彼は憂さ晴らしで親友と飲みに行き、仲直りする時間がなかった。しかし、彼が偉いのはどんなに気まずくてもちゃんと「飲みに行ってくる」とLI

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彼がもっと優しくなる魔法の言葉

彼がもっと優しくなる魔法の言葉

以前書いたが、私は基本ふざけていて、厄介な女だ。

彼の前では歌って踊って、ストレスが溜まった状態で酔うと彼にあたり(最近はなくなった)、ケンカしたら倍返しならぬ百倍返し。機嫌が良いときはいきなし彼に「〇〇のマネして!」と言う。良く言えば陽気、悪く言えば面倒か頭がおかしい人だ。ちなみに全て家の中での振る舞い。外ではしていない。

そんな私を、彼は微笑ましく(多少呆れているとも思うが)見守ってくれる

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【エッセイ】運命の人と出会うのは自分次第

【エッセイ】運命の人と出会うのは自分次第

YouTubeのおすすめに「これを見れば運命の人と必ず出会える」という動画が出てきた。今のところ必要ないのでスルーしたが、かつての私なら間違いなく見ていただろう。

いつになったら運命の人と出会えるの?
というか、そもそも運命の人はいるの?

といつも悶々としていたっけ。

今の彼は運命の人だ。
しかし、以前思い描いていた運命の人とは違う。

かつて私が思い描いていた運命の人は「私の望みを訴えな

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【エッセイ】やっぱりこれよ。

【エッセイ】やっぱりこれよ。

今日は彼の帰りが遅い。

ここ最近仕事が忙しいとは聞いているが、それにしても今日は遅い。どんなに遅くたって20時に帰ってくるのに、20時半を過ぎても帰ってこない。

いつもなら、元気よく「ただいま〜」と帰ってきて、すぐさま近くのスーパーで買ってきたお酒を冷蔵庫に入れて、リビングに颯爽と登場してソファに直行、そして一服。その場でスーツを脱ぎ、部屋着に着替えたらソファにドサっと座り込む。

落ち着いた

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【エッセイ】地獄から天国

【エッセイ】地獄から天国

先日、私は詐欺に遭った。ネット通販詐欺だ。人生で初めてのことである。さすがに根明の私でも落ち込み、詐欺に遭った当日の夜はぐしゃぐしゃっとした気持ちだった。

何よりも、彼に申し訳なかった。購入手続きフォームに今の家の住所を入力した。住所には「〇〇〇〇(彼の名前)方」と入れたのだ。電話番号は私のものだが、彼の情報までも漏れてしまった。本当に申し訳ない。

この事実を彼に話した。

すると、彼は落ち着

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