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#155 日本企業、DX「成功」7%(日経新聞記事より)

昨日の日経新聞13面に『日本企業、DX「成功」7%』という記事がありました。
バズワードになっているDXですが、「成功」が7%とは!?
ちょっと調べてみたのでメモ。


1、記事の内容

NEC子会社のアビームコンサルティングの発表したDXの取り組み状況についての記事です。
売上高1,000億円以上のDX推進企業で「成功した」と認識している企業が7%にとどまったことが見出しになっています。
調査は、DX推進の意思決定に関与する部長職以上515人を対象に行ったものです。

調査結果の詳細はアビームコンサルティング社のHPに掲載されています。

調査結果の数字部分をまとめたものは以下の通りです。

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また、DXでどんなことに取り組んでいるかが分かる質問もありましたので転載します。

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2、そもそもDXとは?

DX、改めて定義を探してみました。

まず、本調査を行ったアビームコンサルティングさんの報告書に、「そもそもDXとは何か?」という部分がありますので引用します。

DXはデジタルを活用した変革
DXは、2004年に、スウェーデンのウメオ大学教授エリック・ストルターマン氏が提唱したのが始まりとされている。DXとは、『デジタル技術の浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる』という概念と定義されている。弊社はDXを「D=デジタルの活用」+「X=変革」と捉え、DXを「新たな価値創出に向けて、データとテクノロジーを活用し、ビジネスモデルと企業構造を変革すること」と定義している。


また、経済産業省が作成した「『DX推進指標』とそのガイダンス」には次のように定義されています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること


確かに「X」は「変革」というのは認識していました。

しかし、これら定義を見ていると、「変革」の対象は

☑️ ビジネスモデルと企業構造
☑️ 業務、組織、プロセス、企業文化、風土

となっています。

つまり、会社まるごと、ということです。

「なんとなくデジタル化するんでしょ?」ぐらいのニュアンスで分かったつもりになっていましたが、とんでもなく大きな話でした、DX。


3、DXの現状は?

DXの現状について経産省の先ほどの報告書には以下のように記載されています。

取組が見られるものの、実際のビジネス変革にはつながっていない

厳しいですね。
課題として以下3つ記載されています。

☑️ 顧客視点でどのような価値を創出するか、ビジョンが明確でない
☑️ 号令だけでは、経営トップがコミットメントを示したことにならない
☑️ DXによる価値創出に向けて、その基盤となるITシステムがどうあるべきか、認識が十分とは言えない

最後の一つを除いては、DXに限らず広く企業改革に言えることですね。

それにしても、そこまで全ての企業に変革の必要があるのでしょうか?

デジタル化の必要は分かるのですが、ちょっと風呂敷広げ過ぎ、という感想を持つのは私だけでしょうか?

いずれにしても、DXの現状は、その定義からするとまだまだ、ということが言えます。


4、まとめ

自分の「分かったつもり」、また気付かされました。

DXが「企業文化」や「風土」の変革まで含むとは…

しかし、企業側にそこまでの危機感があるか、というと疑問です。

バズワードだし、経産省も言ってるし、ということで、DXに踊らされていると、未消化のまま、次のバズワードが来そうです。

そして、現場の従業員は「また言っているよ」「そのうちまた言わなくなるよ」と受け取る…

かくして、永遠に「X=変革」は起こらない…

と、ならないといいのですが…



最後までお読みいただきありがとうございました。

デジタルで変革、という順番がよくないですよね。
(なんらか必要性があって)変革をする。そのためにデジタルが必要、というなら分かるんですけど。。。

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