おみなえし確かに在りし人の世の 更地の隅の90度哀し 人の住まなくなった家の荒廃のスピードは凄まじいものがあります。明日は我が身で…
せせらぎの音よローゼルは慕うらし 身をのり出してまだ遠き水面 せせらぎの音の心地よさに 初めて気づいたのは 若い頃 嵐山に泊まった時です…
振り向けたレンズの外へ秋の雲 天上を雲のひと刷毛九月尽 祝福にも思える秋の空の雲 見上げたその時だけの雲の形 みぎわ(汀)にも似て 上下も左右もない感…
何か落つふり向く親子栗ひろい 薄日差す秋海棠の儚きに 蟄虫坏戸(ちっちゅうこをはいす)七十二候 寒さ…
茎みどり水べに映す曼珠沙華 妖かしの化身と見しぞ曼珠沙華 妖かし…あやかし 曼珠沙華は 茎の美しさが際立ちま…
叢の猫じゃらし皆尾に見えて 隠れて見えて夢の尾いくつ 叢…くさむら 夢の尾かチャンスのしっぽかわたしには …
夕暮れる空立ちどまる気配せし 彼方の夏へ風の一瞥 ついに 夏も去りゆくか 雨続きの日の後の夕空は まことに複雑な様相です。
萩の雨白き流れへまた散りて 白萩の哀しき白や雨に散る 水路ぞいの白萩が散り おりからの雨に白い流れとなっていました。 雨音と流れの音が流れては…
うちつづく異常気象よたにうつぎ 季失いて惑ひぬるかな 季…とき 梅雨ころの花ですが、散歩中 咲いているのを見…
竜胆のいろ母のいろ供花提げ 秋彼岸河原の石へ雨が降る 小豆洗うさらさら浜辺の音のする 秋分(しゅうぶん)二十四節気 彼岸の中日 古代中国…
おじぎ草月夜を眠る葉の間 花二つ三つはぜる花火よ 間…あわい …
朝な夕な物語るかにアボカドの 葉脈延びて葉の太りゆく 葉脈が少しずつ延びてゆくさまは、さながら 続いて終らぬ物語のようです。 葉も…
またあした別れしままよ白粉花 フェンスから 白粉花が顔をのぞかせ 散歩の足が止まります。 おしろい…という言葉 少女の時代には魔法のちからがありまし…
古びたる身にまつわりしをうち捨てん 古びぬ月の光纏わん 纏わん…まとわん 気づかないうちに 築きあげた‘常識…
一人俳句ときどき短歌
2024年10月2日 08:35
おみなえし確かに在りし人の世の 更地の隅の90度哀し 人の住まなくなった家の荒廃のスピードは凄まじいものがあります。明日は我が身です。 生前の庭の花々も その土地の植生には敵わず 叢になる中を まるで主の意志のように女郎花が茎を伸ばしています。 そろそろ咲いたか写真を と、出かけてみれば 更地になっていました。 ………………… 秋の七草を 自
2024年10月1日 08:32
せせらぎの音よローゼルは慕うらし 身をのり出してまだ遠き水面 せせらぎの音の心地よさに 初めて気づいたのは 若い頃 嵐山に泊まった時です。夜に着いたので 辺りの様子も分からぬまま横になりました。まるで、せせらぎの上に寝ているように感じました。 翌朝、早起きして辺りの探索に出てみますと、宿の直ぐ傍の細い清流が 想像以上の速さで流れていて、驚いたのを覚えています。写真
2024年9月30日 07:46
振り向けたレンズの外へ秋の雲 天上を雲のひと刷毛九月尽 祝福にも思える秋の空の雲 見上げたその時だけの雲の形 みぎわ(汀)にも似て 上下も左右もない感覚を覚えます。 あぁ ほんとうの秋が来た と思えた瞬間でした。小さな秋を探しても 探しても なかなか秋は来なかった 令和六年の 秋が 此処にも きました。遅い秋です…
2024年9月29日 08:02
2024年9月28日 09:01
何か落つふり向く親子栗ひろい 薄日差す秋海棠の儚きに 蟄虫坏戸(ちっちゅうこをはいす)七十二候 寒さを恐れ、虫が地中に姿を隠す頃写真は 秋海棠 と 栗 (墨彩画)七十二候の言葉に俳句と絵を合わせることに挑戦中(50/72) 栗は 落ちると音がします。草の上に ぽとり でもない ぼさっ でもない表せない音で 落ちます。栗ひ
2024年9月27日 08:34
茎みどり水べに映す曼珠沙華 妖かしの化身と見しぞ曼珠沙華 妖かし…あやかし 曼珠沙華は 茎の美しさが際立ちます。群生していると圧倒されます。葉が無い、不思議な姿です。 それにしても 次第に水辺の縁へと にじり寄り その美しい立ち姿を 水鏡に映し うっとりしたいに違いありません。考え過ぎでしょうか。 すらりと伸びる長い茎にいきなり あで
2024年9月26日 08:39
叢の猫じゃらし皆尾に見えて 隠れて見えて夢の尾いくつ 叢…くさむら 夢の尾かチャンスのしっぽかわたしには どちらも狗の尾にはかなわぬ 狗…いぬ エノコログサを猫じゃらしとは また改めて口にしてみると 可笑しみのある名前です。 ユーモラスな姿の草は いつ見ても しっぽです。 名前ど
2024年9月25日 08:40
夕暮れる空立ちどまる気配せし 彼方の夏へ風の一瞥ついに 夏も去りゆくか 雨続きの日の後の夕空は まことに複雑な様相です。
2024年9月24日 08:45
萩の雨白き流れへまた散りて 白萩の哀しき白や雨に散る 水路ぞいの白萩が散り おりからの雨に白い流れとなっていました。 雨音と流れの音が流れては かたどるように萩も流れ去ります
2024年9月23日 08:28
うちつづく異常気象よたにうつぎ 季失いて惑ひぬるかな 季…とき 梅雨ころの花ですが、散歩中 咲いているのを見つけ、驚きました。 激しい暑さや大雨は もう毎年になるのでしょうか… 植物が異変を来たすくらいです。人間も 疲労が溜まっています。その上災害に遭われたりしたら… 繰り返し同じ場所を襲う災害 言葉を失い茫然とします…我が身に起きて耐
2024年9月22日 08:22
竜胆のいろ母のいろ供花提げ 秋彼岸河原の石へ雨が降る 小豆洗うさらさら浜辺の音のする秋分(しゅうぶん)二十四節気 彼岸の中日 古代中国では「龍淵に潜む」 と説かれた この日より夜が長くなる雷乃収声(らいすなわちこえをおさむ)七十二候 この頃より雷が鳴らなくなる写真は 秋の和菓子に芭蕉の句「あかあかと日は つれなくもあきの風」 と りんどう(墨彩画
2024年9月21日 09:25
訂正します短歌 おじぎ草 に間違いがあります。 鞠…まり を削除し忘れました。推敲前の 歌 でした。 おじぎ草葉と葉の間隠れたる蕾の鞠のはじけたる お恥ずかしい すみません
2024年9月21日 08:03
おじぎ草月夜を眠る葉の間 花二つ三つはぜる花火よ 間…あわい 鞠…まりおじぎ草の花が咲き始めました。夜 月を観に庭へ出ると 葉は閉じています。なるほど眠り草とも言われるわけです。 苗を分けた先の方からも 咲いたよ の声が届き 安心しました。葉書に「老いの一人暮らしの話し相手をしてくれてい
2024年9月20日 09:07
朝な夕な物語るかにアボカドの 葉脈延びて葉の太りゆく葉脈が少しずつ延びてゆくさまは、さながら 続いて終らぬ物語のようです。 葉も育ち そろそろ 土に植え替える頃らしいです。次なる難関は 冬越しとのことです。(グーグル先生によると) その前に 水から土へ変わるのは 大丈夫なのか 気になるところです。見守ることにします。
2024年9月19日 08:34
またあした別れしままよ白粉花 フェンスから 白粉花が顔をのぞかせ 散歩の足が止まります。 おしろい…という言葉 少女の時代には魔法のちからがありました。あの日白粉花で遊んだ友だち またあしたね と言って別れたままのような そんなことを思い出す花です。 其々 御縁の処へ みな散り散り よく遊んだあの子はどうしているでしょう… ・・・・・・・ 白粉花 月
2024年9月18日 08:20
古びたる身にまつわりしをうち捨てん 古びぬ月の光纏わん 纏わん…まとわん 気づかないうちに 築きあげた‘常識’のおそろしいこと。 若い人や多くの方の現在地を知らせてくれる作品を拝読して はっとするのです。 写真は 昨夜の 月