マガジンのカバー画像

今日の言の葉

828
その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

命を生かし続けるもの

命を生かし続けるもの

いま最も見失っているのは命かも知れません。
たとえばスーパーマーケットに並ぶ肉や魚は
もとは私たちと同じように生きていました。
それがどんな育てられだったかはともかく
個々に肉体をもち命のまま生きていたのです。
野菜や果物にしたって同じことで
太陽と土と水と大気により生かされていました。
この命を生かし続けていくうえでは
命をいただくしかないのです。
どうしてもそうでなければ生きられないことを思え

もっとみる
至人は己なし(逍遥遊)~ほんとうに充実した人間は自己主張しない

至人は己なし(逍遥遊)~ほんとうに充実した人間は自己主張しない

老荘思想は古代日本に影響を与え
中世以降は重要な教養として浸透しました。
当然、日本人の美意識を裏づけるものとなっていますが
それが老荘思想に通じるとはあまり思わないもので
それほどまで自然に私たちの心のひだをかたちづくっているのです。
誇らず、奢らず、伸びやかにあるがまま
大自然と心をひとつにして生きる。
それは、かつての日本人の姿であったと言っていいでしょう。

手を掛ける時間

手を掛ける時間

忙しく過ごす私たちにとって
手間が省けること時間がかからないことが
大きな価値となりました。
たとえばお料理。簡単にすぐ出来て
しかも「まるで手の込んだ料理に見える」というものが
ありがたがられます。
それはそれで良いとして
手を掛け、時間を掛けていくことも大切にしたいものです。
その理由は様々ですが、ひとつには
ものを見る目が失われるからです。
価値がわからないということは
美とは何かを知らない

もっとみる
なくしたら困るもの

なくしたら困るもの

毎日でなくても良いから
当たり前のことに感謝しましょう。
目が見えているのなら
そのありがたさを実感してみます。
この風景を見ることができない人もいるのです。
花の匂いを感じたら
嗅覚がはたらいていることに感謝します。
器を持ち上げることの手
その力加減ができること
挨拶をしたり話しかけたりできるのも
もしもできなくなったらと想像したら
ありがたさが身に沁みます。
そして私は
こうして文章を綴り

もっとみる
お願いしてみる

お願いしてみる

誰もがみえない存在に見守られています。
特にご先祖さまは
ご自分がこの世を経験された時に
残してきた命を受け継いだ私たちを
生きていってほしい
幸せになってほしいと
そばにいてくださいます。
人に話せないほどの深い悩みは
ご先祖さまに聞いていただくに限ります。
時にはお願いしても良いのです。
かわいい子孫の悩みや願いですから
疎ましく思うはずがありません。
そんなありがたい存在があることを
忘れて

もっとみる
握りしめているものは何ですか

握りしめているものは何ですか

大きな力に守られているのを忘れて
躍起になって
何を守ろうとしているのでしょうか。
なぜそんなにも
強く拳を握りしめているのでしょう。
勇気が要るのは
握りしめることよりも
開くことの方です。
そしてたいていは
勇気を必要とすることの方が
よりあなたを幸福にするのです。
まずは、握りしめているのは何なのか
そっと開いてみましょう。

なつかしさに触れてみる

なつかしさに触れてみる

今日は、なつかしさに触れてみる日です。
子どもの頃に好きだった絵本
虹色の砂糖菓子やクマのかたちのビスケット
大好きだった映画
失恋した夜に繰り返し聴いたあの曲
いつか心の奥深くにしまい込んで
蓋をしていたものたちを
今なら、そっと取り出して
触れてみることができるでしょう。
もう、泣くこともなく
震えることもなく
ちゃんと触れることができるのです。
それは
ここまで生きてきた自分を見つめる作業

もっとみる
立ちどまる時

立ちどまる時

時には立ちどまることも必要です。
ただその際、流れから外れなければならないことがあります。
列を外れ
流れから身を引いていくことは
敗北感のようなものを
抱かせるかもしれません。
だからそれがいやで走り続け
目の前の風景さえも見失ってしまうのです。
列も流れも幻想であることに気づかずに。
列から外れ
流れから身を引くことができたなら
今まで自分が身を挺していたものが
何であるかが見えてきます。

もっとみる
からだのはたらきを感じてみる

からだのはたらきを感じてみる

今日は体を意識してみましょう。
スマホを眺めたまま食事をとるそのさなかでも
体は懸命にはたらいています。
イライラしたり焦ってみたり
心ここにあらずという状況にある時も
長いこと仕事に没頭し、考え事ばかりの時でも
体は刻一刻と循環し
そのはたらきを止めることはありません。
たぶん私たちの多くが、自分の体が
どのような「はたらき」をしているのか
知ることもなく、一生を終えていくのでしょう。
だからせ

もっとみる
苦が苦ではなくなる方法

苦が苦ではなくなる方法

お釈迦様は「一切は苦である」と仰せになりました。
実際私たちは生きる上でいくつもの苦を味わいます。
けれど、だからといって苦しむために生まれているわけではないのです。
むしろ生きる喜びを経験するために生まれています。
この矛盾をどう受け止めれば良いのでしょう。
苦しみがあるからこそ幸福を実感できる
などと申し上げるつもりはありません。
なぜならそれは苦と楽を分けているからです。
そうした二元的なも

もっとみる
豊かさの波動を循環させる

豊かさの波動を循環させる

私はお金は豊かさを循環させるものと受け止めています。
お金=豊かさをどうすれば活かすことができるだろうかと考えて
使うように心掛けているのです。
物を買うのであれば、それを所有することによって
どれだけ自分の波動が上がるかどうかを考えてみます。
すると選ぶ目が厳しくなるので、
本当に欲しい物、上質な物でなければ購入したくなくなります。
旅先でも同じです。
どれほど心地よく過ごせるかどうかを基準にす

もっとみる
肯定と否定の間

肯定と否定の間

世の中には肯定できるもの多いとは言えず
否定的にならざるを得ないことがままあります。
けれど否定的な態度や言葉は波動を下げてしまいます。
宇宙の根源である阿頼耶識(アラヤシキ)は
私たち全てが有しているものの
それを意識することができません。
ところが私たちが経験する事象のほぼすべては
阿頼耶識が決めているというのです。
否定的な想いや言葉が日々阿頼耶識に降り積もっていけば
否定したくなるような事

もっとみる
承認欲求の裏にあるもの

承認欲求の裏にあるもの

ひとに認められ褒められたら誰でも嬉しいものです。
高く評価されることは信頼にも繋がります。
けれど過ぎればそれは重たい波動となります。
認められ褒められることにのみ価値を置いていると
それが得られなかった時、不安感と不足感が抱かれ
さらには焦燥感へと発展します。
承認されることで得た満足感を取りに行こうとする
それは、恐れがベースになっています。
ひとに認められ褒められたら誰でも嬉しいものですが

もっとみる
なんとかなる

なんとかなる

「なる」というのは
あらためて良い言葉です。
「ものなりがよい」といえば
豊富に実ることを意味しました。
「なる」は「成る」ですから
「成果」は「果が成る」であり
「成功」は「功が成る」です。
なんとか成る。どうにか成る。
成るようにしか成らないし、
成るように成っていく。
こうしてつぶやいてみると
「なる」には、自分以外の力が働くことが
その意に含まれているのではないかと思われてきます。
いずれ

もっとみる