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手を掛ける時間

忙しく過ごす私たちにとって
手間が省けること時間がかからないことが
大きな価値となりました。
たとえばお料理。簡単にすぐ出来て
しかも「まるで手の込んだ料理に見える」というものが
ありがたがられます。
それはそれで良いとして
手を掛け、時間を掛けていくことも大切にしたいものです。
その理由は様々ですが、ひとつには
ものを見る目が失われるからです。
価値がわからないということは
美とは何かを知らないということに等しいのです。
たとえば京の伝統的なお菓子などは
ずいぶん地味なものが多いのですが
その手の込みよう、時間のかかりようはたいへんなものです。
ものを見る目が失われると、
ただつまらないお菓子だと思いかねません。
たまには手を掛け時間のかかる料理をすれば
そうすることの大切さが実感できるでしょう。
手を掛けることは心をかけることであり
時間がかかるということは、
それだけ心をかけたということなのでdす。


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