近藤 ゆりこ

和えものクリエイター 旬野菜と発酵調味料を使ったレシピをメインに、調味料の話、食にまつ…

近藤 ゆりこ

和えものクリエイター 旬野菜と発酵調味料を使ったレシピをメインに、調味料の話、食にまつわることをお伝えします。 著書▪️味噌、醤油、米酢、みりん、お酒 伝統発酵調味料の魅力 ~四季のレシピ付き~  ▪️軽やかな和えもの ~味噌・醤油・酢・みりん・お酒でつくる季節の野菜料理レシピ~」

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美味しい和えもの

はじめまして。 近藤ゆりこと申します。 2023年3月に自身2冊目となる本を出版しました。    ちなみに1冊目の本はこちらです♪ このnoteは、ちょっとニッチな「和えも…

近藤 ゆりこ
1か月前
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【甘酸っぱく、みずみずしい!夏に最適な冷やし和えもの】ミニトマトとタコの梅肉おろし和え

トマトとタコ、というイタリアン的な組み合わせをなんとか和の和えものに、とつくった一品です。甘酸っぱい梅肉だれにさっぱりと大根おろしと大葉を加えて、みずみずしく夏…

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【ぬめりに絡む香ばしさとコクのハーモニー】モロヘイヤのくるみ胡麻和え

モロヘイヤの季節。刻むことで出てくる独特のネバネバした感じやぬめりは、どちらかというと酢醤油などであっさりいただくのが多いですね。 実は甘じょっぱい擂り胡麻の和…

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【お豆腐の水切り不要で濃厚な美味しさ】きゅうりと大葉の厚揚げ白和え

(こちらの記事は6月3日〜4日の2日間だけ無料でお読みいただけます) 白和えに欠かせないお豆腐の水切り。私は自分で編み出した方法でやっているため、さほど苦にはなりま…

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近藤 ゆりこ
3週間前
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【ハーブのような清涼感を楽しめる洒落た和えもの】葉付き人参の胡麻甘酒白和え

この時期だけのお楽しみ、葉付き人参を葉も細かく刻んで白和えにしました。セリ科特有の清涼感ある香りやほろ苦さが普段の優しい白和えにハーブの爽やかさを楽しませてくれ…

200
近藤 ゆりこ
3週間前
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【食感よく、香りよく、痺れる美味しさ】新ごぼうの山椒味噌和え

実山椒の季節です。皆さまの中にも楽しみにしていらした方も多いのではないでしょうか。 先日、私は「ちりめん山椒」「昆布と実山椒の佃煮」を作り、残りを「山椒味噌」に…

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近藤 ゆりこ
4週間前
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【色の組み合わせは生ハムとメロンだけど箸休めに最高!】白うりの新生姜甘酢漬け和え

これまでの私の和えものレシピの中で最も短時間で作れる和えものです。 と言っても、新生姜の甘酢漬けがあれば、ということが条件であります。笑 新生姜が出回り始め、甘酢…

近藤 ゆりこ
1か月前
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【ほのかに品よく香る新にんにくと味噌の黄金の味】新じゃがの大葉にんにく味噌和え

新にんにくと言えば、 5~6月に出回る「生にんにく」のこと。 (普通のにんにくは乾燥して長持ちさせたものですよね) 皮が淡い紫色に部分的になっていることがあります。…

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近藤 ゆりこ
1か月前
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【ニラの新しい魅力が感じられる】春ニラのくるみ和え

ニラの旬は3月から5月と言われています。柔らかい春のニラは和えものにするのもおすすめ。 ニラのアリシンは熱に弱く、油と一緒に調理するとその効果を損なわずに済むので…

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近藤 ゆりこ
1か月前
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【美味しさが染み渡る和えものにしてくれる】「醤油洗い」と「酢洗い」の効果

「しょうゆ洗い」と「酢洗い」。ご存じの方もいらっしゃると思います。 この2つは日本料理の調理法で、 「どちらも主に、酢のものやあえものを作るとき」 に用います。 …

近藤 ゆりこ
1か月前
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【旬×旬!また食べたくなる】空豆と新玉ねぎの淡味噌和え

旬×旬の組み合わせながら、なかなか珍しい取り合わせかもしれませんね。全く異なる食感と味だからこそ、その対比が面白いのですが、それをうまく繋げてくれるのが優しい味…

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近藤 ゆりこ
1か月前
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【あるとワンランク上の和えものになる】昆布出汁と煮切り酒

私が和えものをつくるときによく使うのが この2つ。毎回必ず必要なわけではないけれど、用意しておくことで自分好みの和えものに仕上げることができます。 今回はこの2つ…

近藤 ゆりこ
1か月前
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【面倒だからではない⁈】和えものレシピに分量記載をしない理由

まず先にお伝えしておきたいことがあります。 私の和えものレシピですが、基本的に分量は載せておりません。 昨年出版した「軽やかな和えもの」というレシピ本ですら、分…

近藤 ゆりこ
1か月前
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【スパークリングワインにも合う、ちょっと小洒落た和えもの】帆立と甘夏のおろし春人参和え(フードベストセラー記事に選んでい…

3月~5月ぐらいの春人参は 甘みと柔らかさとみずみずしさが魅力ですね。 洋風ではなく和の和えものにしたかったので、 油は入れずに魚介とフルーツを和えてみました。ホタ…

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近藤 ゆりこ
1か月前
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「今、このnoterが面白い!」に選んでいただきました!

「今、このnoterが面白い!」というマガジンを運営しながら、その中でも特に面白かった4〜5名を毎週ご紹介されている山門文治さんに、 今週その中のひとりとして選んでいた…

近藤 ゆりこ
1か月前
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【フルーツと酢味噌の魅力的な関係】うるいと甘夏の酢味噌和え

酢味噌和えは、野菜から魚介まで何でも美味しく食べられるという、包容力抜群な和え衣。うるい単独でも美味しいのですが、甘夏入りは食感も楽しめるし、柑橘特有の酸味も加…

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近藤 ゆりこ
1か月前
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美味しい和えもの

美味しい和えもの


はじめまして。
近藤ゆりこと申します。
2023年3月に自身2冊目となる本を出版しました。

   ちなみに1冊目の本はこちらです♪

このnoteは、ちょっとニッチな「和えもの」がテーマです。
密やかに「和えものクリエイター」として活動している私ですが、私にとって和えものの魅力とは何なのか、ざっと挙げてみます。

と、まぁこんなことが挙げられます。

和えもののコツがわかると、冷蔵庫の余り野菜

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【甘酸っぱく、みずみずしい!夏に最適な冷やし和えもの】ミニトマトとタコの梅肉おろし和え

【甘酸っぱく、みずみずしい!夏に最適な冷やし和えもの】ミニトマトとタコの梅肉おろし和え

トマトとタコ、というイタリアン的な組み合わせをなんとか和の和えものに、とつくった一品です。甘酸っぱい梅肉だれにさっぱりと大根おろしと大葉を加えて、みずみずしく夏らしい和えものに仕上がりました。
「和えたて」もしくは「和えたて」からすこしだけ味が馴染んだ状態がおいしいのが和えもの、ですが、こちらは冷蔵庫で30分ほど冷やして味をよく馴染ませてからいただくと抜群に美味しいです。
ミニトマトは最初、皮を湯

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【ぬめりに絡む香ばしさとコクのハーモニー】モロヘイヤのくるみ胡麻和え

【ぬめりに絡む香ばしさとコクのハーモニー】モロヘイヤのくるみ胡麻和え

モロヘイヤの季節。刻むことで出てくる独特のネバネバした感じやぬめりは、どちらかというと酢醤油などであっさりいただくのが多いですね。
実は甘じょっぱい擂り胡麻の和え衣との相性も良いのです。こちらは対照的な食感の胡桃とのハーモニーが癖になる和えものです。

【材料】
モロヘイヤ
むきくるみ(生)
白炒り胡麻
醤油
黒砂糖(なければあるものでOK)

【作り方】
1.モロヘイヤの葉をちぎる。1枚1枚だと

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【お豆腐の水切り不要で濃厚な美味しさ】きゅうりと大葉の厚揚げ白和え

【お豆腐の水切り不要で濃厚な美味しさ】きゅうりと大葉の厚揚げ白和え

(こちらの記事は6月3日〜4日の2日間だけ無料でお読みいただけます)

白和えに欠かせないお豆腐の水切り。私は自分で編み出した方法でやっているため、さほど苦にはなりません。

こちらの記事でご紹介しているこの方法は本当におすすめなのですが、一般的な水切り方法(お皿の重石を載せるなど)だと、やはり手間と言えば手間ですし、ある程度時間を要します。
私も手間だと感じたから、なんとかしたいと編み出したわけ

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【ハーブのような清涼感を楽しめる洒落た和えもの】葉付き人参の胡麻甘酒白和え

【ハーブのような清涼感を楽しめる洒落た和えもの】葉付き人参の胡麻甘酒白和え

この時期だけのお楽しみ、葉付き人参を葉も細かく刻んで白和えにしました。セリ科特有の清涼感ある香りやほろ苦さが普段の優しい白和えにハーブの爽やかさを楽しませてくれます。
この白和え衣には甘酒がよく合いますよ。

葉付き人参の胡麻甘酒白和え◆材料

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【食感よく、香りよく、痺れる美味しさ】新ごぼうの山椒味噌和え

【食感よく、香りよく、痺れる美味しさ】新ごぼうの山椒味噌和え

実山椒の季節です。皆さまの中にも楽しみにしていらした方も多いのではないでしょうか。
先日、私は「ちりめん山椒」「昆布と実山椒の佃煮」を作り、残りを「山椒味噌」にしました。
(山椒味噌というと葉の部分でつくる方が多いのかもしれませんね)

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【色の組み合わせは生ハムとメロンだけど箸休めに最高!】白うりの新生姜甘酢漬け和え

【色の組み合わせは生ハムとメロンだけど箸休めに最高!】白うりの新生姜甘酢漬け和え

これまでの私の和えものレシピの中で最も短時間で作れる和えものです。
と言っても、新生姜の甘酢漬けがあれば、ということが条件であります。笑
新生姜が出回り始め、甘酢漬けを作る方も結構いらっしゃると思います。
自分でつくると自分好みの味に作れるし、新生姜を買ってきたら、あとはお酢、お砂糖、お塩に漬けるだけで翌日には食べられるし、日持ちもするのも魅力ですよね。この和えものは、同じ時期に出始める白うりと合

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【ほのかに品よく香る新にんにくと味噌の黄金の味】新じゃがの大葉にんにく味噌和え

【ほのかに品よく香る新にんにくと味噌の黄金の味】新じゃがの大葉にんにく味噌和え

新にんにくと言えば、
5~6月に出回る「生にんにく」のこと。
(普通のにんにくは乾燥して長持ちさせたものですよね)
皮が淡い紫色に部分的になっていることがあります。紫色大好きな私としては、見た目綺麗だなぁっていつも思います。

新にんにくはとってもみずみずしく、
食感も柔らかいのが特徴で
生のままスライスして鰹のお刺身に載せていただいたりするイメージですね!
この和えものでは、まず新にんにくをさっ

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【ニラの新しい魅力が感じられる】春ニラのくるみ和え

【ニラの新しい魅力が感じられる】春ニラのくるみ和え

ニラの旬は3月から5月と言われています。柔らかい春のニラは和えものにするのもおすすめ。
ニラのアリシンは熱に弱く、油と一緒に調理するとその効果を損なわずに済むので、ニラが油をつかった料理に多く使われるというのは理にかなっているのですよね。
この和えものでは油を使いませんが、ほのかに甘くしたくるみの和え衣で和えると、ニラ特有の癖もどこか和らぎ、新鮮な美味しさです。
生命力が強く、身体を最も温める野菜

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【美味しさが染み渡る和えものにしてくれる】「醤油洗い」と「酢洗い」の効果

【美味しさが染み渡る和えものにしてくれる】「醤油洗い」と「酢洗い」の効果

「しょうゆ洗い」と「酢洗い」。ご存じの方もいらっしゃると思います。
この2つは日本料理の調理法で、

「どちらも主に、酢のものやあえものを作るとき」

に用います。

美味しくない和えものとは?

敢えて考えてみると、

✴︎なんか水っぽさが感じられる
✴︎味がぼやけている
✴︎味が全体に行き渡っていない
✴︎食材の食感がイマイチ

などが挙げられると思います。

最後の食感は、また別問題として

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【旬×旬!また食べたくなる】空豆と新玉ねぎの淡味噌和え

【旬×旬!また食べたくなる】空豆と新玉ねぎの淡味噌和え

旬×旬の組み合わせながら、なかなか珍しい取り合わせかもしれませんね。全く異なる食感と味だからこそ、その対比が面白いのですが、それをうまく繋げてくれるのが優しい味噌の和え衣。

ホクホクが美味しい空豆、大好物です。
塩茹でや素揚げ、かき揚げが
あまりに美味しいので、
なかなか和えものにしたいと思うことが
ないのですよね。
枝豆などと比べると、やや繊細な味なので
その味を和え衣が邪魔しないように
考え

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【あるとワンランク上の和えものになる】昆布出汁と煮切り酒

【あるとワンランク上の和えものになる】昆布出汁と煮切り酒

私が和えものをつくるときによく使うのが
この2つ。毎回必ず必要なわけではないけれど、用意しておくことで自分好みの和えものに仕上げることができます。
今回はこの2つがあるとなぜ良いのかについて
書きたいと思います。

こんなときに使えます

和えもの、たとえば胡麻和え。
白でも黒でも炒り胡麻(自分でフライパンで炒ると香りがさらに良いですが)をゴリゴリ擂って、ほうれん草などの茹でた野菜を調味料と
一緒

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【面倒だからではない⁈】和えものレシピに分量記載をしない理由

【面倒だからではない⁈】和えものレシピに分量記載をしない理由



まず先にお伝えしておきたいことがあります。
私の和えものレシピですが、基本的に分量は載せておりません。
昨年出版した「軽やかな和えもの」というレシピ本ですら、分量は掲載されていません。
「計るのが面倒だからじゃない?」と思われた方、半分正解です。笑
というのは半分冗談で(ということは1/4は本当ということにになりますが)。

では3/4の理由、いえ本当にこれが全ての理由なのですが、他のお料理と

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【スパークリングワインにも合う、ちょっと小洒落た和えもの】帆立と甘夏のおろし春人参和え(フードベストセラー記事に選んでいただきました!)

【スパークリングワインにも合う、ちょっと小洒落た和えもの】帆立と甘夏のおろし春人参和え(フードベストセラー記事に選んでいただきました!)

3月~5月ぐらいの春人参は
甘みと柔らかさとみずみずしさが魅力ですね。
洋風ではなく和の和えものにしたかったので、
油は入れずに魚介とフルーツを和えてみました。ホタテのベージュ色と甘夏の山吹色、
そして春人参のオレンジ色。
まず3色のコントラストが春っぽい!
みずみずしく、そして食感楽しく、
酸味のバランスよく仕上がりました。

ちなみに、こちらの記事ですが、
レシピやグルメにまつわるベストセラ

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「今、このnoterが面白い!」に選んでいただきました!

「今、このnoterが面白い!」に選んでいただきました!

「今、このnoterが面白い!」というマガジンを運営しながら、その中でも特に面白かった4〜5名を毎週ご紹介されている山門文治さんに、
今週その中のひとりとして選んでいただきました!

なんと!先週noteを始めたばかりの私のことをピックアップ、そして「このnoterは、どんな人におすすめ?」「どんなところが面白い?」と山門さんの視点でご紹介してくださっています。

その中では写真と料理ごとのキャッ

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【フルーツと酢味噌の魅力的な関係】うるいと甘夏の酢味噌和え

【フルーツと酢味噌の魅力的な関係】うるいと甘夏の酢味噌和え

酢味噌和えは、野菜から魚介まで何でも美味しく食べられるという、包容力抜群な和え衣。うるい単独でも美味しいのですが、甘夏入りは食感も楽しめるし、柑橘特有の酸味も加わってさらに美味しい!酢味噌づくりのコツも交えてご紹介します。

◆春に酢味噌和えをよくつくる理由

前回に引き続き、またもや酢味噌和えです!
春になると我が家では酢味噌和えがとても多くなります。

理由は
・あさりや青柳などの貝類、わけぎ

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