2021年12月の記事一覧
The Structure of Homosexuality in Soseki Natsume's Kokoro DeepL翻訳による夏目漱石の『こころ』における同性愛の構造
Homosexuality or Transgenderism?
I'm not going to go into details because I can't and won't corroborate this story anymore, but I have glanced at a book on modern and contemporary history which says
『從軍行』について あるいはイカの皮を剥いてみれば
小説など好きに読めばいいとは言いながら、最低でもここまでは読めていなければならないという最低ラインがあるからこそ、国語テストなるものが成り立つはずなのに、教科書にも採用されている夏目漱石の『こころ』について、著名な文学者、作家、評論家たちがことごとく読み誤っている、というのが私のこのnoteの中心的な主張だ。
では詩ならどうか。小説だからこそ正されるべきであり、詩ならどうでもいいのか。この問
夏目漱石の『門』における三つ目の門 笑うかどには福きたる
夏目漱石作品のいくつかは、子をなすかなさないかという問題を巡って書かれてきたとも言える。『明暗』ではおそらく一度しか交接がない。
きわめて抽象的な表現ながら、ここでは津田とお延の間に初夜があったことが回想されているようだ。しかしその後、津田はそのことがさして面白くなかったらしく、洋書を読むふりをして夫としての務めを果たさない。お延の「空想」とは子を持つことだろうか。半年後なにもない、つまり妊
江藤淳の漱石論について② 漱石作品の経済学について
夏目漱石作品の文明批評が『それから』以降、しりすぼみになり、自己の救済に焦燥する作品が描かれるようになる、というのが江藤淳の漱石論の見取り図であれば、やはり江藤淳にはきわめて根本的な読み落としがあったと言わざるを得ない。
御一新後の明治の資本主義社会において、労働者たることがいかに困難なことかと夏目漱石は最後まで問い続けてきた。これは即ち文明批判である。『吾輩は猫である』の苦沙弥先生は教師で
閑話休題『そいがきや』で解ったこと・解らないこと
これまで『そいがきや』を七章まで訳してきて、解ったことと解らないことを整理しておこう。これまで「金の延金」の意味は曖昧だとして来たが、方言に変換してみるとどうもこうではないかなという答えが見つかった。方言変換では名詞よりも動詞や助詞の方が比較的多く置き換えられる。その中で気が付いた。
「御父さんは論語だの、王陽明だのという、金の延金を呑んでいらっしゃるから、そういう事を仰っしゃるんでしょう」