瀬沼茂樹の『夏目漱石』をどう読むか⑪ それはどこなのか
それはどこなのか?
これまで見てきた通り瀬沼茂樹はけた違いに文章が変で、なおかつ独創性のある記憶をもとに漱石を論じていて、そのまますらすら読むことは到底不可能だ。
それにしても「宗蔵」の独創性には恐れ入った。やろうとしてできることではない。私はあえてやらないが(とてもそんな時間が残されていない)調べてみると信じられないような奇行が見つかるかもしれないし、ほかの著書にもとんでもない独創性のある間違いが見つかるかもしれない。常識的に考えれば、こういう人は教育者にはなれない