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💗*愛詩*💗

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私の詩は、ほぼノンフィクションの感情そのまま。 経験しないと出ない想いを綴っています。 だから、私にとって詩は短いドラマ。 愛する誰かへの短いラブレターなのです。
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#恋

―罪深き人―

―罪深き人―

貴方の中に私の存在が.

簡単に忘れられるようならば.

きっと最初から それだけのこと.

だけど私は.

そこで納得するはずもなく.

貴方の幸せを願いながらも.

深く私を刻みこむの.

罪深き人は誰ですか…

きっとそれは.

恋を知ったお互い様ということで…

―2種混合―

―2種混合―

保守的か革新的か.

種の存続の型.

価値観が違う.

生活のテンポが違う.

好みも違う.

感情のポイントも違う.

違うことだらけな君なのに.

こんなにも愛してる.

まだ長い生涯で.

全く違う君を愛してしまった事.

先が思いやられるようで.

だけど.

革新的な僕の愛の型.

もう.

覚悟は出来ているんだ.

―月に恋する猫の詩―

―月に恋する猫の詩―

さむざむと冬空.

ちりばむ星の煌めきに囲まれて.

凍てつく月の淡い光.

まるで毛布にくるまるように.

身を包む薄い雲.

それでも放つ.

零れあふれる.

クレーターの瞳が.

冷たく僕を見下ろす.

君の魅力は魔力で偉大だよ.

遠い…

遠いよ…と.

月を見上げてひとりごちた.

凍えた夜気を裂くように.

眠った町にこだまする.

だけど君には届かない.

いつも君は…

なんに

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―もっと―

―もっと―

あなたにわかるでしょうか.

この感じ.

あなたから見たわたしは.

どんな風なのか.

もっと惹きつけて.

もっと誘惑して.

もっと.

もっと…

わたしの心をこじ開けて.

わたしにあなたの..

恋の詩(うた)を書かせて.

―Border―

ゆめ…でしょうか.

あなたが振り向いて.

ほほ笑みをくれます.

ゆめ…でしょうか.

あなたがみつめて.

わたしもみつめて.

優しい時間がすぎています.

ほらね.

やっぱり..

ひんやり伝う.

頬にひとすじ.

ゆめ…

夢、でした.

―Miss You―

―Miss You―

君の心が.

とめどなく湧き出る.

悲しみの泉なら.

私はそこから水路をつくり.

小川から大いなる河川へ.

大いなる河川から遥かなる大海へと.

悲しき泉の水源を放つ.

君の瞳が.

熱と光を失くし.

色を忘れたガラス玉なら.

躊躇う君の手をとって.

優しくくすぐる風の日向へ.

温もりみちた光のシャワーと.

柔らかな彩色を施す.
#やさしさにふれて

―限界の深さ―

―限界の深さ―

僕達は若いから わけもなく走ってた.

限界の深さを知らないから 何も考えなかった.

傷ついてもすぐにたちなおる

回復力があったから.

いくつも恋して楽しんだ.

悲しんだり悲しませたりの連続で.

軽い気持ちで心を弄ぶ.

いつまでも若くない..

青空が教えてくれた.

よく晴れた秋の日に.

とてつもなく大きな心の地震.

恋の深さに驚いた..

立ちなおれない苦さを味わった.

もう

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《十代最後に書いた連詩》

《十代最後に書いた連詩》

―終止符―

わかってくれなどと言って.

もう、気持ちを押し付けたりなんてしません.

ただ曖昧に相槌をうつだけの.

貴方からはもう..卒業したいのです。

―フィナーレ―

長い夢でした.

とても恐い夢でした.

海を見ました.

季節を見ました.

そして貴方の後ろ姿で..

終わりを告げました。

―追憶―

ある日何かにつまづいた.

心が少し引っ掛かったようだけど.

あえて追求は

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―言の葉の舟―

―言の葉の舟―

ささやかな願いを.

そっと言葉に吹きこんで.

夢の大河に.

小さな木の葉舟を浮かべ.

緩やかに送り出す.

大きく望みすぎず.

小さく見積もらず.

一つ笑って 一つ泣いて.

一つ怒って 一つ喜ぶ.

時の波に揺られて.

木の葉の言葉.

様々な色に染め.

アナタの心へ届く頃には.

一歩.

踏み出す勇気になっていればいいと.

アナタに..

愛されるために.

今日も.

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―背徳―

―背徳―

そっと家をぬけだして.

真夜中の逢瀬.

痺れあがる背徳感.

今宵の月は雲に隠れて.

私を見張るものはない.

貴方へとはやる.

この身体 散り散りに砕けても.

振り返りはしない.

この愛..

懺悔も悔恨も意味はない.

意味あるものは今.

生きた私の心.

生きたこの愛の先.

自己責任の 背徳感..

―One and only―

―One and only―

初めて重ねた手.

繋いで絡めた指.

伝わる体温も全部.

sense of unity.

出逢った秋.

寄り添う二人.

戯れに撫で抜ける風.

柔かな金木犀の香りを運ぶ.

synchronicity.

恥じらいの中.

熱情に任せ.

愛を溶かしあい繋がった夜.

dejavu.

ありふれた二人.

ちっぽけな恋.

胸にこみあげる軌跡..。

―厄介な恋―

―厄介な恋―

ワタシは厄介な花.

アナタという栄養がないと蕾のまま。

ワタシは厄介な鳥.

アナタというとまり木がないと上手に囀ずれない。

ワタシは厄介な女.

アナタが拒まない限り何度も…

身勝手な希望と絶望を繰り返す..。

―凍結―

―凍結―

微かでも…

繋がっていると思えたものが.

今.

どんなに目を凝らしても.

どんなに感覚を研ぎ澄ましても..

まるで暗中模索.

手繰り寄せたい糸の手応えもなく.

私はずっと…

つま先立ちのまま直立不動.

心ごと.

背伸びしたまま凍えてる…

感情は今..

どっちつかずの宙ぶらりん.

―想いは彩りにかえて―

―想いは彩りにかえて―

無数の制限の中.

時を泳いで.

日々出逢う人.

擦れ違う人は沢山いても.

あなただけいない…

恋という気付き.

モノクロームの世界は.

ほんのり色づきセピアにかわる.

想いのスピードが加速して.

たちまち世界はフルカラー.

取り戻した心の彩りを.

いつかあなたに見てほしい.

こんなにも鮮やかな恋の証を..

私のえがいた愛の世界を…。