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言葉のテリーヌ

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色とりどりの言葉を僕の好みで集めてみました。
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#大学生

付き合っていないのに「好き」と言い続けた結果。

2021年、20歳の夏。好きな人ができた。

出会いは同じバイト先。大学3年の私が先輩、彼は大学1年の後輩、という関係。

5月くらいに彼が新人さんとしてやってきて、お互いひとりが好きなことをはじめたくさんの共通点があり意気投合。

この夏、一緒にいろんなことをしたけど、どの日もひたすらよく歩いた。彼とは歩いているだけで幸せで、どこまででも歩いていけるのだ。

ここだけ見るとどう見ても付き合ってい

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最後を思わずに人と接することができない

最後を思わずに人と接することができない

人と知り合う時、私は「この人ともいつか別れるのだろう」と思ってしまう。

男女関係なく、こうである。授業で知り合う人、大学でふと話すようになった人、郵便局で対応してもらう人、電車で乗り合わせた人、とにかく家族以外の人に対してはこう感じてしまうのである。

理由は知らないが、何かきっかけがあったのだろうとは思う。

「今知り合ったけど、多分大学を卒業したら会うことはないだろうな」
「数ヶ月後にはもう

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夜景は汚物。

夜景は汚物。

この夜景を見てきれいだという人たちは、それをみるために1500円の入場料を払っている。夜景はたしかに、間違いなく綺麗だった。1500円以上の価値があるものだった。肌に刺さるような冷気を感じながら、静かにひとりでその景色をみていられたらどれだけ幸せだっただろう。実際は、マスクを顎まで下ろしたオバサンがわたしの左肩に向かって「うわあ!綺麗ねえ!みてよ〇〇ちゃん!娘に電話してみるわ!」と叫んだ挙げ句、そ

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コメントについて。

コメントについて。

既にお気づきの方もいると思うが、わたしはコメントを返すのが"とても"遅い。

ひとつひとつの言葉と想いに向き合う時間を確保できなくなっているいま、コメントに対する返信が遅くなっていることを心から申し訳ないと思っています。貴重な時間を割いてコメントを残してくれるのは本当に嬉しいと感じており、返信が遅いからといって嫌だと思っているわけではないということを、この記事ではっきりと、明確に、書いておきます。

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冬のにおいと意味を持たない涙。

冬のにおいと意味を持たない涙。

ずっと、泣き出しそうな状態で過ごさねばならない日々というのがたまにくる。いま、まさにそれで、何がトリガーになってもおかしくないくらいギリギリの状態で生きている。「息を吸って——」と意識しなければ、呼吸をすることができない。ぼーっとしていると、どんどん息苦しくなっていく。頭も身体も心もきっちり疲弊していて、それはきっと、勝手に詰め込まれたタスクたちのせいだ。明日はおやすみをいただいている。朝はのんび

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