救われるだけの人生。
とある過去の、その当時に大切にしていた気持ちなんてほとんど覚えていないし、その当時に抱いた感情なんてほとんど溢れてしまっているから、いまのわたしに過去のわたしのことは何もわからないけれど、たまに、本当に些細なことをきっかけに蘇るものがある。わたしの場合はそのほとんどが”匂い”をきっかけにしたものなのだが、それと同じくらい、小学生の頃から聴き続けているとあるロックバンドの曲が引き金になることがある。死にたかった夜、死んだほうがマシだと思った夜、生まれてこなければよかったと思いか