マガジンのカバー画像

日々の思考と記録

1,757
毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
運営しているクリエイター

#体験

人の不安に気づく

人の不安に気づく

今日はお誘いをいただいて、アチーバスというボードゲームを体験しました。

アチーバスの源流には『思考は現実化する』というナポレオンヒルの思想があります。
17の達成目標に向かって、参加者で協力しながら進めていきます。

僕は数年前にも体験させてもらったことがありましたが、ルールがいくつかあり、今回は初めてのルールでやりました。

ゲーム自体は終始盛り上がり、楽しく取り組むことができました。

やっ

もっとみる
体験がないと通じない

体験がないと通じない

今日参加したイベントで、「人に話を聞いてもらった体験をしたことがない人に対話の重要性を説いてもわからない」という話が出ていました。

その話は僕にとって納得感がありました。

必死に説得をしても伝わらないことがあって、不思議に思いました。自分の言っている言葉の意味は理解しているけれど、重要性が伝わっていない感触がありました。

包丁は扱い方を間違えると危険だ、と伝えても包丁を使ったことのない人には

もっとみる
尋ねても答えてもらえない体験

尋ねても答えてもらえない体験

質問の仕方ってとても大事で、それはAIが一気に広がった今、より強く感じています。 AIに要望や質問をしても、自分の狙い通りの返答が得られないことがしばしばあります。けれど、自分のできなかったことを同じツールを使って実現している人がいて、それは言語化と質問力の違いなのだと思い知らされました。

ただ、違和感を覚えたことがありました。ネットで個人同士で揉めている投稿をたまたま見かけました。

質問者が

もっとみる
満ち欠けの過程

満ち欠けの過程

 442年ぶりと言われて、普段大して空を見上げるわけでもないのに、皆既月食を見ました。
 近所に高台の公園があり、足を運べば、僕と同じミーハーな人々がたくさんいました。

 珍しいというだけで、別になにか見た目上派手なことが起きるわけではありません。肉眼やスマホの倍率程度で見れる月はちっぽけで、天体好きでもない僕にとっては感動も湧きません。

 けれど、それでいいんだろうなと思います。

 見た

もっとみる
失敗の山を築こう

失敗の山を築こう

 大抵のことは数をこなすことで解決します。
 最初はどんなに拙くても、量的な積み重ねによって上達します。

 最近大好きなNotionについて、会う人会う人に熱弁していました。最初話した人達はピンと来ていなかったのに、数を重ねるごとに反応が良くなっている感覚がありました。
 今日話した人は「これすごい!」と良い反応を示してくれました。

 我ながら最初の説明はしどろもどろだったと思います。「すごい

もっとみる
サーカス

サーカス

 サーカスを見てきた。
 パフォーマンスをする身体にあまり関心がなかったのだけど、今日生で目の当たりすると、人間の身体ってすごいんだなと思った。

 自分がこれから死ぬほど努力をしても、到底辿り着けない領域にいる人々。怪我どころか生命の危機と隣り合わせの状況で磨かれる技術は迫力がある。

 彼ら彼女らの感覚ってどうなっているんだろう?
 ほんのわずかなズレで崩れてしまうバランスを保ち続ける感覚、成

もっとみる
貴重な体験

貴重な体験

 今日、google street viewの撮影車を見かけた。
 一度くらいは使ったことがあるだろう、便利な写真付きの立体マップだ。
 特殊なカメラをつけて、実際に車道を走っているとは知っていたが、自分が目撃することはないだろうと思っていた。

 写真を撮ろうと思った時には、もう通り過ぎてしまったのが残念だ。とはいえ、貴重な体験ができたことには変わりない。

 そして、「知っておく」ということは

もっとみる
豊かさを知る

豊かさを知る

 別に新しい人と関わらなくても生きていける。
 考えの異なる人とは距離を置けば、快適かもしれない。

 ある程度の生活ができていれば、自分にとって異質なものは必須ではないのだ。ただ、その未知のものに触れるのは豊かさを生む。赤しか知らなかった人間が夕焼けの茜色を知る、口紅の真紅を知る。その瞬間、感覚は瑞々しく広がる。

 あまり人間関係に恵まれなかった人が、無償の優しさを知る。甘やかされて育った人が

もっとみる
「楽しい」は作り出せるか

「楽しい」は作り出せるか

 考える日々が続いていたので、だらだらと2時間くらい散歩した。

 なるべく人がいない方向へとゆったりと進む。どこかにたどり着いたわけでも、特別な出来事が起こったわけでもないけれど、楽しかった。

「楽しい」は結構難しい。それは自分が感じるものであって、他者がどう感じるかはわからないからだ。
 子どもが走り回って遊んでいる時のような様をよくイメージされる。くだらない話をしたり、共通の体験で盛り上が

もっとみる
体験を経験にする

体験を経験にする

 半年くらい前からU理論についての関心が深まっていて、コツコツ学んでいる。

U理論はMITのオットー・シャーマー氏によって世界の様々な領域に渡る最も著名なリーダーへのインタビューやイノベーターたちとの仕事を通じた経験を元に生み出されたもので、集団や組織が新たな未来を創造するためのリーダーシップ能力をどのように開発できるか、その能力をもとにどんなプロセスで新たな現実を生み出すことができるのかを説い

もっとみる
最後に言いたいのは

最後に言いたいのは

 今週末はいくつかのことが立て続けにあった。noteに書くネタとしては困らないのだけど、なぜか書き出そうとすると手が止まる。

 うーん、まだ言葉にならない。

 自分の中でその体験が終わっていないのだ。スポーツの試合の最中に「今日の試合はどうでしたか?」と尋ねられても、まだ続いているからコメントのしようがない。

 それと似ていて、体験自体は終わっているはずなのに、未だ夢の中にいるような気がして

もっとみる
意味の追尾

意味の追尾

 ある程度継続していくと、かつてわからなかったことが意味がわかる瞬間がある。僕はヨガをやっているのだが、最初は師匠の言っていることが意味不明だった。特に感覚的な話は、言われるがままやってみるものの手応えは全くなかった。
 けれど、数年前の言葉の意味が、徐々にわかるようになってきた。もし自分が他者に伝えるならば、同じように伝えるだろう。

「それはどんな意味があるの?」

 最近そういう言葉をよく目

もっとみる
走って、悟る

走って、悟る

 自粛期間中、人のいない時間を狙って毎日走っていた。
 すると、だんだん体力がついてきて、余裕が出てくる。そして、育った自信がある日囁く。

 今日はもう少し長く走ってみようか。

 2週間に1回くらいの頻度で繰り返された結果、毎日5km以上走るようになった。最初は肩で息をしながら走っていた距離が今では、大して息も乱さず走れる。もう1周してこいと言われても、問題ない。

 いまも継続しているこの体

もっとみる
できないに花束を

できないに花束を

 年齢を重ねてくると、それまでの自分が身につけた能力や地位や役割だけで、ある程度生きていけるようになる。そして、その環境にずっといると新しいことに手を出すのを躊躇うようになる。

 なぜなら、新しいことは自分が築いてきたものを全部取っ払って、「なにもできない状態」に戻るからだ。みじめで、貢献できないのに、わざわざ飛び込んでいくのは非効率的だ。

 できることだけやっていればいい。
 できないことは

もっとみる