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体験を経験にする

 半年くらい前からU理論についての関心が深まっていて、コツコツ学んでいる。

U理論はMITのオットー・シャーマー氏によって世界の様々な領域に渡る最も著名なリーダーへのインタビューやイノベーターたちとの仕事を通じた経験を元に生み出されたもので、集団や組織が新たな未来を創造するためのリーダーシップ能力をどのように開発できるか、その能力をもとにどんなプロセスで新たな現実を生み出すことができるのかを説いています。
 U理論は概念的なフレームワークを提示するだけでなく現実に実践可能なプロセスであり、書籍U理論にはUプロセスを通って行く上での個人、集団の実践法が紹介されています。この理論を元に世界中でさまざまな領域の社会的な課題に対する数多くの変革プロジェクトが進行しています。
                                (PICJ

 その中で、オットー・シャーマー博士が経験についてこんなことを言っていた。

経験は、私たちに起こることではありません。
経験とは、自分の身に起こったことに対して自分が何をするかということ。
(u.Lab Absencing)

「経験がある」ということに対して、これまで違和感があった。どこそこの業界で働いた年数が経験として認識される。でも、年数だけは長いのに大したことができない人なんていくらでもいる。

 僕達の身には、毎日なにかしらの出来事が起こる。天変地異のようなものから、他者や業務、病気など種類も対象も様々だ。ただ、その出来事を体験しただけではなにも変わらないのだ。

 たとえば、大きな仕事があったとする。しかし、末端でただ言われるがままこなしていたのではそれは経験にはなっていないのだ。自分の任されたところで、考えて行動をした時にそれは経験の形となる。

 エイヤっ!と飛び込んで始めるのは必要だが、飛び込んだだけでは沈んでいってしまう。その体験を経験にするために、その環境でなにをするのかが問われているのだ。

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