満ち欠けの過程
442年ぶりと言われて、普段大して空を見上げるわけでもないのに、皆既月食を見ました。
近所に高台の公園があり、足を運べば、僕と同じミーハーな人々がたくさんいました。
珍しいというだけで、別になにか見た目上派手なことが起きるわけではありません。肉眼やスマホの倍率程度で見れる月はちっぽけで、天体好きでもない僕にとっては感動も湧きません。
けれど、それでいいんだろうなと思います。
見たんだよ、って誰かと話す話題になります。
子ども達もたくさんいましたが、家族で見たよねっていつかの昔話になる。恋人と一緒に行った人は思い出になる。
体験は確かに大事だけれど、それ以上にその体験でなにを感じたのか、どう思ったのかの方が僕達には残っていくのでしょう。写真も映像もそれを蘇らせるための手段でしかない。
ぷらぷらと歩きながらそんなことを思いました。月が綺麗ですね。
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