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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2020年4月の記事一覧

遠巻きにしている人への声かけ

遠巻きにしている人への声かけ

 人を巻き込んでなにか活動を始める時に、ぶつかる壁がある。人が集まらないというやつだ。あまりにもニッチで関心を持つ層が少ない場合に関しては割り切らなければいけないけれど、需要はありそうなのに、なぜか反応が鈍いことがある。

 それは最初の一歩が踏み出しづらいのだ。
 面白そうだと思っているけれど、様子を伺って遠巻きにしてしまう。

 今、僕は毎朝30分足踏み配信をしている。ただただ足踏みをするだけ

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思ってるほど起こらない

思ってるほど起こらない

 引きこもり生活を始めて、一番最初に僕が危惧したのは身体的なことだった。活動量が減ると身体が鈍る。食事量が変わらなければ太っていくだろう。

 しかし、結果から見れば、半月以上経過した今、全く太っていない。それどころか体重も体脂肪率も落ちた。衰えるのを恐れて、普段以上に動かしていたら、身体が仕上がってしまった。

 そのかわり、人と関わる時間が極端に減り、それが継続することで寂しさを感じるようにな

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黄昏に巡る思考

黄昏に巡る思考

「受け入れられるほど、やりきったか?」

 夕方にぼーっとしている時間があって、ふと問いが浮かんできた。最初とても嫌な感じがした。急所を突かれて息が詰まるようだった。

 ありのまま受け入れる。
 そうやって使われる言葉は、美しいかもしれないが、言葉と実態がどうにもかけ離れているように感じられてしまう。それは他者が使っていてもそうだし、自分が使っていてもそうだ。

 受け入れるって言うけれど、受け

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House partyは混沌が楽しい

House partyは混沌が楽しい

 この記事はコミュニケーションアプリHousepartyの体験記です。使い方や有用なことは書いてないので、それを期待している方は他の記事を読んだ方がいいです。

 以前からちらほら名前を聞いていたHouse partyを「お試ししてみたいなぁ〜」と呟いていたら、既に使っている先輩が教えてくれるというので、お言葉に甘えて体験しました。

 英語の説明しかないので、ざっくり説明しておきます。個人の解釈

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人生で提案をしてきたか?

人生で提案をしてきたか?

 引きこもりが約1ヶ月にも及ぶと流石に寂しくなって、2週間前くらいから、様々な人に連絡を取っている。かまってちゃんになっているのだ。
 ただ、必要外の連絡を普段とらないので、何気なく「お話ししよう」と声をかけるのがやけに緊張する。

「提案する」というのは結構高度な行動だ。
 とにかくガツガツと踏み込んでいく押し売りやナンパではなく、高圧的な命令でもなく、相手と自分の欲求や感情を鑑みて、お互いに納

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思いやりは嬉しい。

思いやりは嬉しい。

 今朝、インターホンが鳴った。僕の家に人が尋ねてくるのは珍しいので、すぐにわかった。大家さんだった。

 大家さんは近所に住んでいて、月に一回くらい差し入れをくれる。そんな具合で、いつも気遣ってくれて、優しくて、好き。

「いま、みんないろいろ大変じゃない。おたくは1度も家賃遅れたこともないし、大切に家を使ってくれてるから、来月の家賃はなしでいいわ」

 大家さんは開口一番にそう言った。
 すぐに

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直に感じたい

直に感じたい

 いま、「感じる」をもっとしたい。

 デバイスに触れると、情報が僕の中に侵入してくる。そうして、勝手に思考がぐるぐると回り始める。ある程度までは止めることもできるけれど、油断するとまた再開する。

 考えたくないのではない。ただ、観念に囚われている気がして、それが嫌だ。

 その囚われから逃れようとする時、「やめようやめよう」と念じてみても無駄だ。なぜかというと、目をそらすということは、視界に入

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いつ実績を見るのか

いつ実績を見るのか

「〇〇賞を受賞」「国家資格△△」「××作品を創りました」

 そういうわかりやすい実績や証明って、とても魅力に感じる瞬間がある。それは第三者がその人のある側面について保証しているからだ。
 自分でどれだけ大風呂敷を広げてみても、周囲からの評価が散々な人をなかなか信用できない。

 だから、他者に紹介できる実績って強い。

 けれど、逆に言えば実績が先入観となってしまう。すると、盲信してしまったり、

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心の記録帳

 毎日毎日noteを書いていると、その日の自分の状態がありありとわかる。

 印象的な出来事があったり、自分の思考が巡っていたりする日は書き始めに迷いがないし、書き上げまでの時間も早い。

 発見があったり、モヤモヤしたりする日は途中までは順調だが、どこかで筆が止まる。漠然とした感覚に言葉や例え話を当てはめるのが、苦労する。

 noteを開いてまったく手が動かない日は、漫然と過ごしていたか、大事

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人を笑顔にできるのは尊い

人を笑顔にできるのは尊い

 春風亭一之輔さんが4/21より10日間、毎日20時頃からyoutubeで落語生配信を始めた。

 8年前に初めて落語を見た時にいたのが一之輔さんだった。ちょうど真打になるのが決まったという時期で、当時の僕は真打の意味も知らなかったけれど、後に出てくる大御所と思しき人達よりも、初心者の僕にとってはわかりやすく、面白くて笑っていた。

 後から注目の若手だと知った。納得の面白さだった。
 とにかく、

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目的のないことをしようぜ

目的のないことをしようぜ

 色んな「ため」が渦巻いている。「生活するため」「運動不足予防のため」「ストレス発散のため」「子どものため」etc...。1つ1つの行動に言い訳をしなければ、動いてはいけない気がしている。

 批判を回避するために、目的を用意する。
 ちょっと前まではそんな必要なかったのに、脇の甘さを見せると、刺されるような殺伐さがそこにはある。

 ここは戦場。だれもが自分の命を守るため、必死だ。しかし、そんな

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ないと思っていたけど、あった

ないと思っていたけど、あった

 20時、運動不足を解消するため、散歩に出た。

 しばらく歩いて違和感を覚える。身体の調子が悪いのか? 
 多少なまってはいるけれど、問題ない。不思議に思って、周囲を見渡して気づく。

 暗いのだ。
 いつもは明かりに照らされている道が、闇に覆われている。月も生憎と曇り空に隠れてしまっている。通り沿いの店は半分以上に張り紙が貼られ、街路灯の明かりは飲み込まれそうだ。
 普段あると思っていたものが

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どれだけ安心して試せる場を持っているか?

どれだけ安心して試せる場を持っているか?

 失敗の回数が多ければ多いほど、成功する。
 そんな言説があって、僕はその節を支持している。同じことを何度も失敗しながら、繰り返していくと洗練されていく様を見たし、体験してきたからだ。

 だからといって、当たって砕けろとはなかなか言えない。やっぱり怖くなる瞬間が僕もあるからだ。

 ただ、それでもなにもしないで手をこまねいているより、失敗はした方がいい。

 じゃあ、その一歩目を踏み出すか、思い

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理論は後付け

理論は後付け

 地道に体験を重ねながら学んできた知恵が、今読んでいる本に理論として書かれている。間違いなく初めて読むのに、なんだか幼馴染に再開したような懐かしさを覚える。

「自分のために書かれたような本」
「本」の中には、別の言葉を入れることもできるだろうが、こうした表現をする人を僕は胡散臭く思っていた。けれども、いままさに僕はその気分になっている。

 人生を振り返ってみた時に、記憶に蘇ってくるいくつかの場

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