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はすむかいの哲学者

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優しさという深みに辿り着くために
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2023年11月の記事一覧

呪縛開放③ 歴史という鎖

呪縛開放③ 歴史という鎖

昔、私がまだ中学生のころ先の大戦に関する授業で先生から

「私たちの祖先が周辺国に対して悪いことをした」
「私たちはそのことについて反省しなくてはならない」

そのように教えられました。

私はそれについて違和感を覚えました。

(たとえ、誰かに悪いことをしてしまっていたとしても家族である自分たちだけはその行いに理解を示してもいいんじゃないか?)
(なんで自分のお父さんやお母さん、おじいちゃんや、

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呪縛解放④ 「有る」と「無い」の鎖

呪縛解放④ 「有る」と「無い」の鎖

△存在の有無が不明とされているものあなたは「神」や「幽霊」、「宇宙人」、「オーラ」や「気」、「魂」、といった、いわゆる「存在の有無が不明とされているもの」についてどのような見解をお持ちでしょうか?

どのような根拠を元にそれらの有無を判断していますか?

見たことがないから?
もしくはあるから?
テレビで見た論者が馬鹿っぽかったから?
知り合いから聞いた話が説得力があったから?
なんとなく有る気が

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呪縛開放⑤ 時間という鎖

呪縛開放⑤ 時間という鎖

チク、タク、チク、タク

秒針の動きが時間を感じさせる。

ということは「時間」とは「動き」であると言えるでしょう。

人は「動き」、つまり「空間の変化」を時間と錯覚しているのです。

また、時間を寿命と結びつけるのも「単純化」、「自動化」が生成する鎖です。

心臓の動きの残数が寿命なのですから、やはり私たちが「時間」と認識してきたものは「動き」であるといえるでしょう。

真実の時間というものがあ

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呪縛解放⑥ 前:宗教という鎖

呪縛解放⑥ 前:宗教という鎖

世界の終わりに救世主が現れ全ての罪を裁き、信徒を天国へ導いてくれる。

異教徒達を討ち滅ぼし自分達の千年帝国を築いてくれる。

何度も生まれ変わって人生をやり直し、その内容に応じて次の人生でどの生物、どのような人生になるかが決まる。

行政指導と天下りにより政治が会社の運営に介入する。
国民は安定を求め独立心も競争心もない。
完全な社会主義国であるのにも関わらず、学校で「この国は資本主義だ」と教え

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㋐呪縛解放㋻ ルシファーの鎖 仮❻

㋐呪縛解放㋻ ルシファーの鎖 仮❻

風が冷たさを帯びてきて木々は寒くはないのだろうか。
葉は目を凝らせてみれば一枚とて同じものはない。
それらは単に身を覆い守る衣という役割にとどまらず、木々の心をも寒さから守っていたのであろう。

風が冷たさを帯びてきて彼女は寒くはないのだろうか。
愛するものがこの世界から去って、彼の体温が自身の心をも寒さから守っていたことに気づく。

彼女は彼の身体を削ぎ落していく。
優しく、これまでの日々を思い

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呪縛解放⑦ 成功と失敗の鎖

呪縛解放⑦ 成功と失敗の鎖

小さな男の子がちょうちょを追いかけている。

あ!つまずいてこけてしまった。

男の子は大声で泣き始めた。

痛かったんだね。

それとも、ちょうちょが逃げてしまって悔しかったのかな?

僕は痛いんだ!って世界に向かって大声で叫ぶ。

そうすると世界は、その声をママとパパに届ける。

ママとパパが大急ぎで男の子の元に駆け寄っていく。

数分後、さっきの泣き顔などなかったかのように、男の子はママとパ

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呪縛解放? そういうもの、という鎖? 仮❽

呪縛解放? そういうもの、という鎖? 仮❽

電線にとまる雀の群れ。

私が子どものころから随分と数が減ったように思う。

雀たちは仲間が減ってサビシサを感じているのだろうか。

それとも、

生まれた時からそうなのだから、
「そういうもの」だと感じているのだろうか。

まるで、人間のように…

いつからか日本人は、
ハッキリと言うことが素晴らしいことだと、
しっかりと自分の意見を持つことが正しいことだと洗脳(教育)されるようになりました。

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