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ケンヨウの階層

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自分自身に関わる文章を書きとめていきます。仕事のこと、生活のこと、いま夢中なことなど僕自身についてです。
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#自分

[ちょっとしたエッセイとおしらせ]一寸先にある未来

[ちょっとしたエッセイとおしらせ]一寸先にある未来

 昨年末、1カ月ほど、ちょっとしたアルバイトをいた。年の瀬の週末だけの、なんだか特別な時間に働くのはなんだか悪くないといのが、働き終わっての感想だ。
 電車に乗って、各駅停車しか停まらない駅で降りる。仕事場は、住宅街の中にある古い木造の家で、ガラガラと扉を引くと、ミシンの音とシンナーの香りがした。仕事内容は至ってシンプルで、ハサミで革を切り、仮止めのためのテープを貼ったり、たぶん教えられれば誰でも

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[ちょっとしたエッセイ] 深夜に思い出すのはいつも

[ちょっとしたエッセイ] 深夜に思い出すのはいつも

 noteで詩を書く人の作品を読んでいると、7〜8割くらいの作品が「恋」や「愛」について書かれている、もしくはそれらを想起させる言葉が散りばめられている。男女問わず、いかに「恋」や「愛」が人の心をトリコにしているかがわかる。
 それらを読んでいると、時にはくすっとしてしまったり、時にはなんだか心をくすぐられたり、時には、自分とは正反対の方法におどろいたりと、人の恋というものは奇想天外で、自分とは違

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[ちょっとしたエッセイ]うれしさは伝染しやすい

[ちょっとしたエッセイ]うれしさは伝染しやすい

 毎朝、満員電車に乗りながら本を読むのを日課としている。ただ、扉の脇を陣取った時は、車窓の外を見ながらボーッとするのも悪くない。西東京の彼方に住んでいると、今日みたいなよく晴れた日には、富士山が見える。末広がりに延びる山肌には、白い雪化粧。同じ景色を見てる人がいるかもしれないと、辺りを見渡してもほぼほぼみんな目線は下にあり、スマートフォンに夢中になっている。そして漏れなくイヤホンもしている。キレイ

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[ちょっとしたエッセイ]なんか結局大丈夫なカラダになっちゃった

[ちょっとしたエッセイ]なんか結局大丈夫なカラダになっちゃった

もうかれこれ30年近く付き合いのある友人がいる。
出会ったのは中学1年の時で、すでに彼女には『許嫁』がいた。
そういう「条件」があったせいか、とても大人びていた彼女は、みんなの恋愛相談や人間関係についてよく首を突っこんでは、概ね適度な解決に導く、ある種の救世主だった。
よく笑う人で、とても落ち着いていた(と僕には見えた)。そんな彼女は高校卒業と同時に当初の予定どおり結婚をした。
相手はひと回り以上

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[ちょっとしたエッセイ]失礼な手紙とくどい手紙

[ちょっとしたエッセイ]失礼な手紙とくどい手紙

 今の時点でということで言えば、手で書くことは、嫌いではない。ただ、自分の字が、時々異様に嫌になる時があって、その時は、書くことすらも嫌になるのだが、概ね書くこと自体が苦ではない。
 
 そして、次のフェーズへ移る時、グッと書くことが苦手になる。それは、手紙だ。仕事でお世話になった方へのお礼状や、荷物を送る際の一筆など、月に2〜3は紙に向かって手を動かすのだが、これがなかなか時間がかかる。季節の挨

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