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記事一覧

すでに在った村上春樹と形成される村上春樹

#ハルキストへの道
と名付けて勝手にやってるこのシリーズ。

今回は、まさに原点であるデビュー作と、そこから始まる鼠三部作と呼ばれる作品を読んだのでその感想をば。

■商品リンク(非アフィ)のみなので飛ばして良し

■『風の歌を聴け』感想デビュー作であるこの作品。

村上春樹さんのエッセイを先に読んでいたので、デビュー作の裏側に関しては履修済みであった。
せっかくなのでそのあたりの話も紹介したい。

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ツァイガルニック積読法

ゆる言語学ラジオを聞いて読書をし始めた、というやつが結構アクセスを稼いでいるらしい。
(noteユーザーは読書に関する話題が好きなのか?)

ということで読書に関する話をしていく。

ちなみに、ゆる言語学ラジオで最近公開された回で
コテンラジオの樋口さんを迎えて「本を読むコツ」を語る回が面白いのでぜひ見てほしい。

閑話休題。

積読という言葉は読書家の中である種ミーム化されているようで
読まない

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【読書】ロバート・オッペンハイマーのイメージを覆さんとする試み

【読書】ロバート・オッペンハイマーのイメージを覆さんとする試み

祝クリストファー・ノーラン監督作品『オッペンハイマー』アカデミー賞最多7部門受賞!3/29日本公開!

待ち望んでいた日本公開なんですけど
なぜ日本公開が遅れたかの概要は以前に書いたので置いときます。

これを書いた時点では、日本公開未定で、永遠に日本公開されないのでは?と思って思いのたけを書いてみた。

結果、その思いが通じ(?)日本公開決定の報を受け取り喜びの舞を踊り、酒宴を設けたのちに、勢い

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【膝痛】『走ることについて語るとき僕の語ること』を読んで走ることになった僕の語ること

【膝痛】『走ることについて語るとき僕の語ること』を読んで走ることになった僕の語ること

ハルキストへの道、第三弾です。
飽きるまでとりあえずやってみます。

これまで、村上春樹のエッセイを読んだことがなかったので、一つ手に取ってみた。
『走ることについて語るときに僕の語ること』
(作中ではエッセイではなくメモワールであると書いているけどエッセイで通すよ!)

本について語るそもそもエッセイというジャンルに踏み込んだのも最近なんですけど、この本めっちゃいいです。

村上春樹氏の作家業の

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ハルキストへの道

ハルキストへの道

村上春樹作品が好きなのだがあまり大ぴらに言ってなかった。
なぜならハルキストと呼ばれる人たちに刺されそう、という軟弱な考えをしていたから。
でも最近覚悟が完了し、どうせなら真正面からハルキストになってやろうと思い、このハルキストへの道を歩き始めたというわけ。

まずはこれまで読んできた作品を列挙してみた。

既読作品リスト風の歌を聴け

1973年のピンボール

ノルウェイの森

海辺のカフカ

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新社会人時代に読んでよかった本「自分のアタマで考えよう」著者ちきりん

■前段本記事は社会人1年目に読んだ本の中で「読んどいてよかったなあ」と思った本を紹介します。

と言っても、当方読書苦手なので、1年目でまともに読んだの多分これしかないのだけども。。

しかしながら、ビジネスに生きる思考法として実践してみてよかったものをトピックスとして紹介します

■本の紹介「自分のアタマで考えよう」著者ちきりん雑食系読書好きの友達におすすめされてどさっと貸しつけられた数冊の中の

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感想:「世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考」深井龍之介

感想:「世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考」深井龍之介

コテンラジオ信者、深井信者として「歴史思考」を当然購入。
一気に読んでしまったので感想を書きたい。

4/1に手元に届き、
山口への旅行中まずはじめに手に取り、読了した。
山口旅行記も書いたので暇があったら見てね。※萩にはいってないです。

■感想本の感想としては、まず
平易で、わかりやすく書いてあるので死ぬほど読みやすい。
あと
これまで聞いてきたエピソードのエッセンスを盛り込んであるので復習に

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【読了】「史上最強の哲学入門」飲茶 著 →入門書としてベストな本

【読了】「史上最強の哲学入門」飲茶 著 →入門書としてベストな本

久々に楽しい読書しました。
楽しいのに哲学、というギャップをこれほどまで昇華させているのは、感嘆するしかなく、入門書として大変素晴らしい書物であることをこの記事では述べたい。

また、入門書として必要な条件とは何か、という話をしてみたい。

■本の紹介、バキファンは前書きだけでも読め今回紹介する本は、
「史上最強の哲学入門」著者:飲茶

記事冒頭に画像リンクを貼っているので、見てもらいたいのだが

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読書苦手でも「ゆる言語学ラジオ」を聞いて本を積んでみよう。

読書苦手でも「ゆる言語学ラジオ」を聞いて本を積んでみよう。

まずはこれを見てほしい。1時間以上ある長編の動画なのだけど、
45:10くらいから30分ほどがこの記事のテーマにしたい内容。

僕はこれをみて、首がもげるほど頷いて賛同している。

僕も「読書」というのは、これまですごく苦手だったし、ハードルの高いことだと思っていた。
そう思っている人もたくさんいると思うのだけど、そんな苦手意識やハードルの高さを取り去ろうというアプローチがいまいち足りてないように

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書を持って、旅へ出よう

書を持って、旅へ出よう

「書を捨てよ、町へ出よう」ではなく
「書を持って、旅へ出よう」という提案

先日フラッと一人旅にでたくなり、でも宿取るほど気乗りしてなかったので、
電車で日帰り神戸散歩してきました。

電車に揺られながら本を読むことは結構好きで、いっそ本に比重を置いて旅してみようと、何冊かの本とともにでかけました。

ホームの端っこから最後尾の車両に乗り込んで座席を確保。
暖かい陽光に目を細めながら、本を読み、時

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話も文章もうまくなりたい

憧れるひとの像を思い浮かべると、言語化能力の高い人だ。

なぜだろうと思うと、自分にその能力がないからかもしれない。
ないものねだりなのかもしれない。

社会人になるとやはり言語化能力はあって損はないなと思う。

高校時代僕は、友達がおらず、コミュニケーション能力が育つ環境がなかった。
当時「人志松本のすべらない話」を観て、話術の素晴らしさに気づき、憧れはこの時に自覚した気がする。
大学に進学が決

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『僕は日曜日にはねじを巻かない』とか言ってみたいもんだ

【読了】「ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと」

【読了】「ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと」

ゆる言語学ラジオを絡めて書いた記事が、ちょくちょく読んでもらっているようでうれしい。
みんなも積ん読しような。

そんな記事を書いたはいいが、お前は本当に本を読んでいるのか?と言われてもおかしくないなと思う。本の記事全然ないから。

だから、昔に読んだ本の紹介をしようと思ってたけど、読み始めた本が面白かったので、これを記事にしようと思った。

概要以前に、ゆる言語学ラジオで紹介されていて、著者の伊

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連絡
オッペンハイマーの本買いました。
あと、そろそろ次の記事を書きます。