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旅する雑記帳

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日々思ったことを。
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#note

一人でも大丈夫、二人ならもっと大丈夫

一人でも大丈夫、二人ならもっと大丈夫

「わたしのためにそこまでしてくれて、ごめん」

その言葉を聞いたとき、「あぁ、それは違うんだ」と思った。なぜなら、ぼくがきみのためにできることなんて、ほとんどないからだ。

きみのことを想像しながら自分にできることを考えても、考えたことをやるかどうかは、最終的にぼく次第なんだ。自覚のあるなし関わらず、ぼくがやることは、ぼくが選んだことになる。

どれだけきみのことを思っても、ぼくは自分に嘘をつかな

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30歳、いま思うこと

30歳、いま思うこと

寒い。朝は特に。昨夜から日本列島を覆いつくす強い寒波のせいで、都内にいるのに雪国にいるのかと勘違いしてしまう。最近買った無印良品の羽毛布団が軽くて温かいおかげで、ぎりぎり寒さを乗り越えられそうだ。

朝9時頃にベッドから起き上がると、銅之薬缶に半分ほど浄水を注いでガスコンロの火にかける。湯が沸くのを待ちつつ、家からほど近いブルーボトルコーヒーで買ったコーヒー豆をフェローの電動ミルで挽く。静電気でミ

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みんなで #2020年読んでよかったnote を振り返ろうぜ。

みんなで #2020年読んでよかったnote を振り返ろうぜ。

あなたは、今年最初に読んだnoteを憶えているでしょうか。

すみません、ぼくは憶えていませんでした。

ということで、2020年に読んだnoteを振り返る企画をやりたいです。

やりませんか?どうですか?

参加方法参加方法は、とても簡単。

・Twitterで、 #2020年読んでよかったnote タグをつけて、ツイートする
・noteで、#2020年読んでよかったnote タグをつけて、no

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生まれ変わるとしても、ぼくはまた「書くこと」がある人生を選ぶ。

生まれ変わるとしても、ぼくはまた「書くこと」がある人生を選ぶ。

noteと出会うまで、自分の人生には「書くこと」が存在しなかった。noteをはじめるまで、世の中とのつながり方の一つを知らなかった。



「書くこと」に関する一番古い記憶は、小学四年生の読書感想文だ。「12番目の天使」という小説を読んで、涙した想いをそのまま原稿用紙に落とした。

「毎日、毎日、あらゆる面で、僕はどんどん良くなってる。」

難病にかかった主人公のティモシー少年が毎日唱えていた言

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自分を救う文章は、誰かを救う

自分を救う文章は、誰かを救う

美しい言葉はいらない。強い言葉もいらない。

ただ、自分のための文章を書けばいい。自分の悩みを整理する文章は、似た悩みを持つ誰かの助けになるから。

何かの役に立たなくていい。世界を救わなくていい。自分が知りたいこと、やりたいことに必要な文章を書けばいい。自分のための文章は、誰かのための文章になるから。

自分を救う文章は、誰かを救う。自分のために書くことは、誰かのために書くことにつながっている。

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止まった時間と透明な回転扉

止まった時間と透明な回転扉

自分の中に止まった時間がある。

生きることに必死だったが、どこにも向かえなかった時間。精一杯もがいたが、少しも動けなかった時間。

希望はなかったが、絶望しないように必死だったときの記録と記憶。

***

二年前のある日、有楽町線の電車に乗っていた。当時通っていたカウンセリングルームの帰りか散歩の帰りか、よく覚えていないが、めずらしく外出した日だった。

自分の気持ちがわからなくなってから、し

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ぼくの気持ちを勝手に決めないでほしい

ぼくの気持ちを勝手に決めないでほしい

知った風な口をきかないでくれ。自分の気持ちは、確かに感じている。言葉にができないけど、確かに感じているんだ。それを否定したり決めつけたりする権利はあなたにはない。

その言葉に重みはあるか。つらさはどれほど含まれているのか、かなしさはどれほど含まれているのか。言葉にするのは簡単だけど、人の気持ちを想像しきることはできない。どんな専門家でも完璧にはわからない。

自分の気持ちの理解を誰にも譲らないこ

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いいことを書こうとしない。

いいことを書こうとしない。

書くことを難しくするのは、いいことを書こうとする気持ちだ。

結果にコミットしはじめると、すぐに息苦しくなる。書く時間は手段になり、費用対効果を求め出す。

文章の印象は、書き手だけでは決まらない。読み手がいて文章は完成する。仮に美しくない文章を書いてしまったとしても、それは書き手の人格とはなんら関係ない。

書きたいなら書けばいいし、書きたくないなら書かなければいい。自分の気持ちを理解することは

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同じテーマを一緒に書く「 #ペアnote 」をはじめたい。

同じテーマを一緒に書く「 #ペアnote 」をはじめたい。

「同じテーマを一緒に書きませんか?」というお誘いです。

自分でnoteを書いたりnoteもくもく会をしたりする中で、書くという孤独な行為の中にもゆるやかなつながりがあるとより豊かな時間になると感じていました。

ただ物理的に集まって書ける人は、人数でも場所でも限りがあります。キャンペーンやコンテストを通して一体感を持って取り組めるけど、ちょっと気後れしてしまいます。タグで応募しても同じことを書い

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「書けないこと」を書けばいい

「書けないこと」を書けばいい

「noteがなかなか書けません」という人がいる。「こんなレベルの文章じゃ世に出せません」という人がいる。「もっとうまく書けるようになってからnoteにしたい」という人がいる。

そんな人たちに、一言だけ言いたい。

どうかその気持ちを、
いまnoteに書いてほしい。

あなたの不安な気持ちと同じ気持ちを抱えている人がきっといる。文章のレベルに自信がない人がきっといる。もっと上手くなってから書こうと

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「読むこと」の本質を考える【前編】

「読むこと」の本質を考える【前編】

先日、たくさんの方のnoteを読ませてもらいました。そこで「読むこと」には価値があるなと感じました。

改めて考えてみると、いつでも誰もが何かを読んでいます。自分が読まなくてもきっとその文章は誰かに読まれるのです。

そんな中で、自分が何かを読むことにどんな意味があるのか、そもそも「読むこと」の本質は何なんだろうと思い立ち、書きながら考えることにしました。

思いついたままにつらつらと書いていきま

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誰にも見られないとても個人的な空間としてのnote

誰にも見られないとても個人的な空間としてのnote

真夜中、自分の奥底にある湖の前に佇む。そのには一つの音も存在しない。だれもいない。



noteを書くという行為は、本質的にはとても孤独で自己中心的な行為だと思う。

書きたいから書く
書かずにはいられないから書く
届けたいから書く

その想いを誤魔化してはいけない。

誰かのために
誰かに届けたいから
読んでくれる人がいるから

そんな言葉で取り繕ってはいけない。表面的な言葉の奥にはとても大

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何者でもない時、自分らしくなる

何者でもない時、自分らしくなる

最近、「話を聞くのが上手いですよね」と言われることが何度かあった。

得意かどうかはわからないけれど、人の話を聞くのはすきだ。自分が知らない価値観や世界を知ることが、とてもすきだ。

無意識に何者かになろうとする時話を聞く中でたまに感じているのは、その人の「何者かになろうとしている感」である。大抵の場合、その願いはぼんやりしていて、自分以外の人や環境からの要請に動かされている。

会社から求められ

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書かずにはいられないから、書くのです。

書かずにはいられないから、書くのです。

いくら努力してもどうにもならないことがたくさんあります。いきなりオリンピック選手にはなれないし、ピアニストにはなれないのです。

「努力すれば夢は叶う」は幻想そもそも誰が言ったのでしょうか、努力すれば夢は叶うと。それは神話であり幻想だと思ってしまいます。

ひとりひとりの能力は異なりセンスも違います。興味の方向性も持つものも環境も異なる中で、「努力すれば夢は叶う」と言いきってしまうことは、暴力的だ

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