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ぼくの気持ちを勝手に決めないでほしい


あなたに、ぼくの気持ちの何がわかるのか

知った風な口をきかないでくれ。自分の気持ちは、確かに感じている。言葉にができないけど、確かに感じているんだ。それを否定したり決めつけたりする権利はあなたにはない。

つらかったよね、かなしかったよね

その言葉に重みはあるか。つらさはどれほど含まれているのか、かなしさはどれほど含まれているのか。言葉にするのは簡単だけど、人の気持ちを想像しきることはできない。どんな専門家でも完璧にはわからない。

わからないことが、よくわかる

自分の気持ちの理解を誰にも譲らないことは、相手を拒絶することではない。相手の気持ちをわかったつもりになることこそが、かえって相手の理解を妨げる。

あなたの気持ち、よくわかるよ

その言葉の先に、想像力はあるだろうか。自分でも「わかる」という言葉を使うけど、それは言葉の意味を持たない相槌のようなもので、本当に相手をわかりきることなどない。

わからない。だけど知りたい。

自分からできることは一つしかない。目の前の相手をわかろうとすること。相手から教わるのではなく、自らの想像力によって、目の前の相手を深く理解するために努力を惜しまない。

ぼくの気持ちを勝手に決めないでほしい

自分に残された最後の切り札のような言葉を、いつも胸に秘めておきたい。


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