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kataha
2023年10月27日 07:33
某地下道にて。しばらく吹いていてもいつものことだが人々の反応はない。オバチャンが10円くれただけだった。場所を変えようと、隣の駅に行く。ここは、後ろが壁で、高架下のため音がよく通るので、誰かしら聞いてくれる場所ではある。が、眼の前に、下校途中の高校生が5、6人たむろしはじめた。元気な高校生の話し声には負けてしまう。そして、何やらチクリとすると思ったら、蚊が飛び立っていった。
2023年8月24日 05:08
高円寺〜大久保〜新宿〜飯田橋普段はあまり夜は虚無僧しませんが、この8月は夕方5時過ぎても30℃超えが続き、流石に日が沈んでから行くことにする。何故、夜やらないかって、編笠かぶった全身黒尽くめの格好をした虚無僧が夜、駅前に立ってたら怖い。周りにマンションあるような駅だと通報されやすい。朝3時半起きしている。というわけで、夜は周辺に住宅のない賑やかな駅を選びます。神楽坂
2023年7月12日 05:32
コム活中、あまりの暑さで朦朧としてしゃがみ込んでいたら、目の前の偈箱にチャリンと入れてくれた人がいた。後ろ姿は、見るからに日本人ではない海外の人。しゃがんでいるだけでくれたということは…、改めて自分の姿を見てみるに、完全にボロをまとった乞う人。夏仕様の虚無僧スタイルは、上着はかなり使用感のあるインド綿の黒の羽織のようなもの。パンツはもんぺ型で作った黒パンツ。黒布が足りなかったため二
2023年6月25日 16:33
生きているとお腹が減る。尺八なんか吹いてたらさらにお腹が減る。 時々、コム活中に、お腹が減ったという感覚を強烈に自覚するということがある。シャリバテというやつだ。ちょうど劇団Pカンパニーによって公演された作・別役実の『招かれなかった客』『消えなさいローラ』2本立てを観た日のこと。演出は冨士川正美氏。音楽は日高哲英氏のゴールデンコンビで、共にフリーの大道具の頃にとてもお
2023年6月12日 20:27
梅雨ですね。このジメジメにも左右されない楽器、尺八。乾燥してるよりも有り難い環境なので、雨でも屋根の下であれば虚無僧日和といえば、そうなんですが…、行き交う人々は、雨の日の駅前では忙しいのです。傘という荷物が一つ多いので、何となく忙しくなり虚無僧に注意をはらう余裕が減り、特に駅前は人や車が集まりザワザワといつもより音が煩く、ついでに気圧のせいか頭も重い…。やはり、雨の日
2023年5月15日 18:46
「捨てる神あれば拾う神あり」ということわざがある。『ことわざを知る辞典』の解説によると、 中世の頃からある表現なんですね。世の中には様々な人がいて、自分のことを見限って相手にしてくれない人もいれば、その一方で救いの手を差し伸べてくれる人もいる。日本には八百万の神がいるのだから、不運なことや非難されるようなことがあっても、悲観することはない。…という、故事ことわざ辞典の解説。
2023年4月26日 21:08
とても久しぶりに新宿でコム活です。ようやく、咳が減ったということで出てみる気になった。人が増えましたね。観光客がほとんど。そして、いつもの場所の地下道の滞在者のみなさんは一掃され、誰もいなかった。寂しい…。とても幅の狭い地下道なので、苦情があったかも知れない。昨年12月の話。みんなどうしているのか。何処に行ったのか。屋根のある場所にいるのか…近くの連なってい
2023年1月25日 11:42
意気込んで出かけたのはいいものの、強風に煽られただ寒いだけで帰ってくるなんて日もあったりする。編み笠は雨や日よけにはいいかも知れないが、風に全く向いていない。広重の「東海道五拾三次之内」の浮世絵にもあるように、風で吹っ飛んでしまうのだ。虚無僧の天蓋(深編み笠)が、団子笠からあのような形になったのは、浪人が虚無僧に身をやつし、顔を隠す為だと言われているが、外で尺八を吹いている経験からすると、
2023年1月10日 06:08
1月に入りますます厳しい冬の寒さとなりました。辻立ち真冬用必須アイテムといえば、手甲の代わりにウールの指ぬき手袋、 脚絆の代わりにレッグウォーマー、黒衣の中は薄手のダウンジャケット、地下足袋の中に靴の中カイロ、 体には張るカイロ、などなどでしょうか。さて、新年明けまして1月前半に、中央総武線を西から東へ転々としてみた。今年初のコム活は、中央線立川駅天気予報によ
2022年12月20日 17:33
本格的に冷えてまいりました。年末ジャンボ宝くじの季節です。名古屋駅前の宝くじ売場、看板持ってハッピ着て、スタッフさんも何人も立ってる割には並んでる人があまりいない。今年は買う人少ないか。子供へのクリスマスプレゼントの値段の平均値も今までで最下位だそうな。不景気は子どもたちに直撃。悲劇!大人も悲劇😢私は年中不景気なので関係なく、年末気分満々で、コム活スタンバイ。名
2022年12月15日 20:45
新宿のとある地下道。コム活日記にも度々つぶやいているこの場所、 地下道に、今年から一人、二人、と、段ボールをひいて寝転がる人が現れ、秋頃から、七つ、八つ、段ボールと少しの荷物の、場所の確保の跡。二人くらいぼんやり座っている。目の前には途切れなく人が行き来している地下道。幅は4メートルくらい。コロナのせいか、オリンピックで締め出されたのか…。都庁の
2022年11月1日 17:56
尺八にはよく鳴る竹と、全然鳴らない竹がある。そもそも鳴らないのではなく、鳴らせないのでは?という疑問は置いておいて...、鳴らない竹は目一杯、息を吹き込んでも、全然大きな音が出ない。それが、一時間も吹いていると、よく鳴る竹よりも全然よく鳴る竹に変わったりする。しかも良い音で。これは私にだけあることかも知れないが、実際そうなのだ。地無しだったりすると、竹の中がいくらか湿ってそれが漆の変
2022年10月4日 10:10
中央道を関東から西へ西へ。八ヶ岳も久しぶりに拝みました。美しい。秋ですなぁ。先週、先々週と週末に台風が2週続けてきましたが、今週末は爽やかな秋晴れ。陽射しの下では暑いくらいでありました。高山の観光地独特の和やかな雰囲気の上三之町にて、辻立ちコム活。目の前にはたくさんの人々がそぞろ歩きをしております。コムジョスタイルが、高山の古い町並みに溶け込みすぎて、ただ写真だけ撮って
2022年7月29日 16:27
某駅前で辻立ちをしていたら、白髪のご婦人が少し離れたところで何やらゴソゴソしていて、そしてツツツと近づいてきて、白い紙に包んだものを偈箱に入れてくださった。おお、恐れ入ります。一礼すると、私はお箏を弾いてたのよ、尺八の音が懐かしくて、綺麗な音ね。なんて話しかけてくださった。良かった。お箏を弾く方にちゃんと尺八の音だと分かっていただいて。と安心した。家に帰り、その白い紙を見て