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横書き「生ぐさボウズ」

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丁寧。
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#社会

自分の弱さにつまづいてかいしゃをやめたはなし

自分の弱さにつまづいてかいしゃをやめたはなし

僕は会社をやめて、29年生きてきてはじめて、自分で人生を歩みだした気がしています。

会社をやめたとき、自分の中の「自分」をできるだけ深く見つめようとしました。その時のことを、できるだけ赤裸々に書いた文章です。

正しいことは書いていないと思います。

一人でも、読んでくださる方がいれば、うれしいです。

(これは3/29に投稿済みの記事を、キナリ杯にあわせ、再投稿したものです。多くの方に届くかも

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そっと

そっと

20210707

友だちいっぱいいたら楽しいんだろうなあと、急に思ったりすることがよくある。

僕の日々をチラチラと見てくださる方は、意外に思ったりするのかもだけど、それなりに他人の目は気になる。承認欲求もまあちゃんとある。

友だちがそれなりの数いてワイワイしたり、相談しあえたりする関係に羨ましさを覚えたりもする。
そんなことを思うたびに、冷静になる。

いやお前、ワイワイしたがってもないし、

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ひとあれるぎい

ひとあれるぎい

20210701

「瞑想って何か唱えながらやるんですか?」と妻が鍼のお客様に尋ねられたらしい。

妻が鍼灸を、僕が瞑想をしてる建物は2階建ての一軒家で、1階を妻が、2階を僕が使っている。

それで鍼灸治療中に上の階から声らしきが聴こえてくるもんだから、お経的な何かでも唱えてるのかなと思われたようだった。

残念ながらその予想は外れていて、何かのワークをしながら、ラップをブツブツと口ずさんでいただ

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チーム

チーム

20201120

去年、フリーでやっていくって決めた時に、その後の目標というか、将来的にやることをいくつか決めた。

フリーでやっていくっていうの、厳密にはフリーが大切だったとかではなく、今は一人でやらないとダメだなと思ったからだった。

中途半端に組織に属したら、自分の器用さが災いして、中途半端に自分とまわりとを押し殺す結果を招くと思った。

それで最低数年は一人で、と

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妻は変な奴

妻は変な奴

20201110

妻の日々のようすを間近でみていると、よくこの人にこんなにお客様ついてくれてるな...と思うことがよくある。

仕事ぶりが悪いとかではない。むしろすごく丁寧な部類だと思う、贔屓目なく。

仕事の出来不出来でなく、こんな変な奴のところによくぞ集まってくださる...!とビックリしている。

現状の自分の生活スタイルは少数派だろうなって自覚がある。その身からし

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ホッと一息ついてホッとあたたまる

ホッと一息ついてホッとあたたまる

20201106

自分が持っているだろう武器の一つに、「あらやしきたかじん」ってのがある。妻が見出し名付けてくれた。

「タカは、人が本当は行きたくないのに行っちゃってる道によく気づくよね。それで冷静にその熱を冷ましてくれる!」と教えてくれた。

ちょうどおかざき真里さんの『阿吽』で、阿頼耶識(あらやしき)を見せあうみたいなシーンを読んでいたり、僕の下の名前が隆秀(たか

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郷に入らず業に従う

郷に入らず業に従う

20201103

昨日郷について書いた。

郷に入りては郷に従う、を起点に、その別の可能性をことばにしてみた。

郷入郷従/郷離逃可/郷自作可/是即健康/是即経済

郷からは離れてもいいし、郷をつくってもいい。
そこにこそ、みずからの健康があり、みずからの経済がある。

そのことをボンヤリ想っていてハッとなる。

この郷の根っこというか下部構造に、もう一つGOがある、と。

業。

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健康と経済

健康と経済

20201102

郷入郷従
郷離権利
郷自作可
是即健康
是即経済

郷に入れば郷に従う

郷から離れても逃げてもいい

郷をみずからつくってもいいいい

これこそが健康、これこそが経済です。

温泉を社会

温泉を社会

20201029

温泉に入った後の爽快感について思い巡らせていたら、社会や集団の中での僕にとっての心地よさも同じかもとなる。

温泉にしばらく浸かって、脱衣所にでる。ストレッチやら着替えやら、帰る準備をしている間に、体の内側がポカポカしてるのを感じる。

体の外側の、まわりの気温はすこしひやい。

その温度差が心地いい。 

僕は、暖房みたいに全体がポッポするようなところ

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自分で辞められた

自分で辞められた

20200910

前職に感謝していることの一つは、自分で仕事を辞められたことだ。
クビでもなく、潰れたわけでもなく。

クビになるような仕事ぶりだったか、は自分では判断がつかない。

成果も人間関係もうまくいっていない時はあったから、そこでクビにするしないってよぎることがあってもおかしくない気はする。

ただ、仕事の出来不出来よりも、100%を出さずに時間がすき

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孤独

孤独

20200602

人は、動物的にというか、命の仕組みとして、必ずマイノリティになるんだと思う。

どの一瞬を切りとったって、その一瞬の各自と同じ命はない。

誰ひとりとして、マイノリティというか、孤独。

ああだこうだと移り変わる欲にまみれながら、圧倒的に一人。

いっぽうで、組織/集団といった社会の中で生きるときは、マジョリティとしてというか、何かに調子を合わせる必要が

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ふところ しゃかいとどうぶつ じゆう せきにん (東浩紀『哲学の誤配』)

ふところ しゃかいとどうぶつ じゆう せきにん (東浩紀『哲学の誤配』)

20200513

東浩紀『哲学の誤配』、第2の対話まで読む。

これまでの主著の概要をつかめ、それでいて、それらの内容について2020年時点(?)での著者自身の応答もわかるようなインタビュー。

まず、読みやすい。
内容は、政治に対する距離というか懐の深さや、社会と動物との間を行き来する人間像、そのことにまつわる自由をめぐっての言葉が魅力にうつる。

僕自身の政治に対する距離は最近で急に変わった

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