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新人助産師日記🌸

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2019年4月、都内の病院で助産師になりました。 研修、初めての受け持ち、初めてのケア、そんな体験の中で感じたことをまとめていきます。 #新社会人 #新人 #助産師 #看護師 あ…
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#妊娠

25歳若いよなんでもできる、と言われて微妙な気持ちになる理由

25歳若いよなんでもできる、と言われて微妙な気持ちになる理由

これからどうやってどこで働いていこう。どんなキャリアにしていこう。
そう悩むとき、まだ25歳でしょ、なんでもできるよ、と言われると
とても微妙な気持ちになることがある。
年齢は20代半ばかもしれない、でもこれから結婚妊娠出産育児を、していくかもと考えたら……頭が重くなる。
なんでもできる、じゃないんだ、って苦しくなる。

今は大きな病院の産婦人科で助産師として働いている。
まだ2年目で、やっとでき

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「夜の赤ちゃんは変貌するよ」夜勤勤務始まる前の先輩からのアドバイスは本当だった

「夜の赤ちゃんは変貌するよ」夜勤勤務始まる前の先輩からのアドバイスは本当だった

生後5日か6日まで入院する新生児。日中は寝ていることも多く、その姿は可愛い。しかし、夜になると様子は一変する。夜勤勤務が始まる前、助産師の先輩に「夜の覚醒した赤ちゃんと育児をするお母さんをみると、日中のケアも変わってくるよ」と言われていた。

看護職の仕事で切り離すことのできない夜勤。
2交代制では夜勤の就業時間は18時間以上になるが、一応22時ころに消灯時間があるので、患者さん眠りますよ、の時間

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双子育児は大変!病棟助産師が受け持ちをして実感

双子育児は大変!病棟助産師が受け持ちをして実感

日勤で、夜勤で、授乳室で複数の赤ちゃんが一気に泣きだせば、助産師の私も焦り途方にくれる。双子の育児がどれほど大変か、産婦人科で働いてみて身に染みる。大事なことは【退院後、何を家族がして、何を母がしたら、育児のリズムができるか】だと思う。

双子のⅠ児ちゃん、2400gくらいと少し小さく生まれてきた。
Ⅱ児ちゃん、2700gくらい。
3時間はあけずに授乳をしようと助産師からいわれている。
Ⅰ児ち

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妊婦になった助産師の先輩が教えてくれた「妊婦にかけてほしくなかった言葉」

妊婦になった助産師の先輩が教えてくれた「妊婦にかけてほしくなかった言葉」

助産師は外来で、産後に病棟で、患者さんにたくさん保健指導をする。かける言葉がその人にとって求めているものなのか、そして【妊娠も出産も経験していない25歳の私】がなにを根拠にかかわるのか、考えさせられる先輩との出来事があった。

1年目、新人として日々産婦人科で働く中で、
根拠に基づき、適切に患者の状態を把握し、どんな状況にも落ち着いて対応する
ちょっと厳しいけれど、厳しさの裏に優しさがみえ、尊

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【ハケンの品格】助産師の場面が忠実、リアルすぎた!

【ハケンの品格】助産師の場面が忠実、リアルすぎた!

2007年日本テレビで放送された【ハケンの品格】。第6話で篠原涼子演じるスーパー派遣、大前春子が助産師になる瞬間があった。ドラマ内で描かれる助産師やお産の様子が、リアルで驚いた。今までテレビで見るお産の様子は、時代遅れ、非現実的で落胆していたから。どのポイントが助産師として忠実!と感じたのか、まとめてみた。再放送をしていた【ハケンの品格】、大泉洋が好きなので見始めた。

第2弾が13年ぶりに、20

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助産師1年目、久しぶりに病棟で泣いた

助産師1年目、久しぶりに病棟で泣いた

産婦人科で働き始めて半年以上、病棟で久しぶりに泣いて、過呼吸になった。自分のしたことが申し訳なくて、多分疲れも溜まってて悲しさが増して、悔しくて。でも先輩がたくさんフォローしてくださって、なんとか勤務を終えることができた。

朝、授乳室で突然ひとりの患者さんが赤ちゃんを抱えて泣き出した。
ほんとうに突然だった。
私は駆け寄って話をきこうと、横に座って背を撫でた。
その方は泣きながら、ぽつぽつと、う

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