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知的生産

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情報社会の処世術=「知的生産」を高めるTipsを集めています!
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【読書術】要約はけっきょく、素読に劣る

【読書術】要約はけっきょく、素読に劣る

※この文章は約2,000文字で、約5分で読めます。

内的モチベーション vs 外的モチベーションによる読書

まず、読書に取り組む際のモチベーションには大きく二種類のタイプがあり、それぞれが読書体験や継続性に異なる影響を与えます。一つ目は「内的モチベーション」に基づくもので、これは純粋に本を読む過程そのものを楽しみ、内容に対して好奇心を持って向き合う読書スタイルです。このタイプの読書では、「読む

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【ひらめきを忘れてもったいない思いをしたことある人へ】そのひらめきは一生思い出せないから

【ひらめきを忘れてもったいない思いをしたことある人へ】そのひらめきは一生思い出せないから

1. 「忘れてしまったひらめき」のもったいなさ

日常の中で「これ面白いかも!」と感じた瞬間、後から思い返して「確か何か面白いことを思いついたんだけど……」と曖昧な感覚だけが残った経験はありませんか?ふとしたひらめきは、意外な発見の芽かもしれないのに、メモを取らなければすぐに消えてしまうものです。

しかし、メモをくわしく取るにしても、「何を書こうとしてたんだっけ」と思うほどに日々は忙しいし、簡易

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【情報の可搬性】これからの情報整理の鍵はコピペできること

【情報の可搬性】これからの情報整理の鍵はコピペできること


1.ちょっと意識を変えるだけ現代のデジタル社会において、情報の量は日々膨大に増え続けています。日常生活やビジネスの中で、情報をいかに効率よく整理し、必要なときにすぐに使える状態にしておくかが、個人の生産性を大きく左右しています。そんな中で、情報整理の新しいカギとして注目されるのが「コピペできること」、つまりテキストデータの活用です。

私たちの生活には、動画、音声、画像といったさまざまな形式の情

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情報発信が特異点をむかえ、次は「情報受信」を真剣に考える時代が来る

情報発信が特異点をむかえ、次は「情報受信」を真剣に考える時代が来る


序章: 情報の時代はどこへ向かうのか?現代社会は「情報爆発」の真っただ中にあります。インターネットの普及、SNSの発展、そしてAI技術の進化により、毎日膨大な情報が生成され、瞬時に世界中を駆け巡っています。日常生活においても、仕事でも、常に情報の流れに晒されている私たちは、この情報量に圧倒されがちです。あらゆる分野で「情報をどう扱うか」が重要視され、適切な情報処理能力がないと、効果的な意思決定が

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「読解力は概念のモジュール化が9割」〜読解できたかどうかはモジュール化できたかで測れる〜(初版)

「読解力は概念のモジュール化が9割」〜読解できたかどうかはモジュール化できたかで測れる〜(初版)


1. はじめに1.1 読解力の重要性と従来の定義の限界

読解力は、現代社会を生きる上で欠かせないスキルです。情報があふれる今日、テキストを正確に理解し、効率的に処理する能力は、学業や仕事、日常生活のあらゆる場面で求められています。しかし、従来の読解力の定義や評価方法には、現代のコミュニケーション環境に十分に対応できていない面があります。

従来、読解力は「文章を正確に理解し、必要な情報を取り出

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記憶の本質:繋がりと構造化から紐解く脳の仕組み

記憶の本質:繋がりと構造化から紐解く脳の仕組み

みなさん、こんにちは!今日は「記憶の本質」について、ちょっと深掘りしてみようと思います。記憶って私たちの日常生活に欠かせないものですよね。でも、「記憶って何?」って聞かれたら、意外と答えるのが難しいんです。

記憶力と再起性:表裏一体の関係まず、記憶力って「再起性」と言い換えることができると思っています。つまり、情報を思い出す能力こそが、私たちが「記憶力」って呼んでるものの正体なんですよ。ただ情報

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【規格化】世の中を一変させたイノベーション

【規格化】世の中を一変させたイノベーション

はじめに先日、「読解力は概念のモジュール化が9割」という記事を有料公開させていただきました。

そこには敢えて「(初版)」と記させていただいたのですが、その理由は2つあります。
一つ目は、この考えを思いついた時、もうすでに誰かが提唱しているんじゃないかなと思って探したのですが見つからず、「じゃあ読みたいものは自分で書こう」と思い書き殴ってまずこの概念を体系化して全体像を自分が把握した上で、自分自身

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