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スタジオ日誌

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スタジオは創意工夫の宝庫。思いつきを試してみたり、偶然と戯れてみたり・・・時にはハプニングも!! 要するに、日々のスタジオ作業でのアレやコレやについて。まあ、”音楽について&スタ… もっと読む
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Piano

Piano

最近、朝8~9時になると、先ずスタジオのピアノに直行。

とりあえずバッハの「平均律クラヴィーア曲集」の中からプレリュードとフーガを1〜2曲弾くことから1日が始まる。

昼食後、作曲のスケッチなんかをしたりでまたピアノに向かう。

3〜4月のコロナ禍以来、まるで20歳の僕に戻った様な生活。事の重大さとは裏腹に大事なことを思い出させてくれた様にも感じる。

その昔、アイドル歌手が ♫神様からもらった

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オリヴィエ・メシアンとフィリップ・グラス

オリヴィエ・メシアンとフィリップ・グラス

オリヴィエ・メシアンの「音楽言語の技法」とフィリップ・グラスの自伝「音楽のない言葉」。最近購入した本2冊。

メシアンの方は数十年越しでやっと手に入れることが出来た新訳版。メシアンに夢中だった十代の頃(当時「移調の限られた旋法(当時の訳語)」を使って作曲したりしていた)から欲しかったのだが、当時は手に入らなかった・・・ちなみに、昔の訳では「わが音楽語法」というタイトルだった・・・この書物、ヤマハの

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ARP ODYSSEY

ARP ODYSSEY

Prophet5に続いて古い付き合いのARP ODYSSEY。これも2台所有(original Rev3 & FS Rev2)。

FSの方は今年に入ってから新品(デッドストック)を購入したものだが、original Rev3の方は20代前半の頃に購入したもの。当時でも既に相当なヴィンテージ物ではあったが、今のところメンテナンスにはまだ1回しか出していない。鍵盤の修理なんかは自分でやっている。

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PROPHET-5

PROPHET-5

現在、スタジオで使用しているprophet5。実は2台(rev3.2&rev3.3)所有していて、これはrev3.3。

私にとってprophet5はファーストシンセサイザーだったということもあり、かなりの長い付き合いになる・・・その割にはレコーディングの仕事で使うことは少なかったのだが、ここ10年、劇場(演劇)の仕事ではまさに相棒。特にLIVEでは、ほぼこれを弾いていたと言っても過言ではない・・

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退廃美考・・・音の狂ったピアノに自由を聴く

久しぶりにピアノに向かって作曲している。そして、当たり前だが五線紙に音符を書き込んでいる。

ここ暫くこんなゆっくり作曲したことがない。大抵、稽古中や稽古の合間の食事中に五線紙・・・下手すれば何かの切れ端に五線を引いた即席五線紙・・・に直接音符を書くか、頭の中で創ったものを直接コンピューターに入力していくかのどちらかだ。

コロナ禍は思わぬ時間をプレゼントしてくれた。

実はピアノの音(調律)が狂

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SP1200 〜Lo-Fi温故知新〜

SP1200 〜Lo-Fi温故知新〜

今更ながら、SP1200にのドラムプログラミングにハマっている。最初に使ったのは20数年前。その時は主にMIDI音源として使用していたが、今になって”本体でのプログラミングあってのSP1200”と改めて認識するに至ったのである。

ここ暫く(10数年)使用していなかったので、すっかり使い方を忘れてしまっていた。確か英語の説明書があった筈(今年に入って確認した)なのだが、見当たらない。事務所の何処か

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実機の存在感 〜TR-909考〜

実機の存在感 〜TR-909考〜

 現在、締め切り間近の楽曲を制作しているのだが、どうにもこうにも低音、具体的にはキックの音がキマらない。

「選択できない」の意味ではなく、上手いことキマらないのだ。

 最近のリズムマシン、使い勝手は色々と便利なのだが・・・どうも音圧というか迫力が今ひとつと申しましょうか。もちろん、ソフト音源なんかも試してみたりしたのだが・・・う〜ん。

 という訳で、久しぶりにTR-909を引っ張り出してきた

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Welcome! Mr. Minimoog

Welcome! Mr. Minimoog

我がスタジオに、新たにMinimoogが導入されました。実はmoogシンセサイザーを所有するのは初めて。何故、今まで購入しなかったのだろう?と思うほどシックリ来るのだ。そう、弾きたくなるシンセサイザー。

実は20代の頃、購入を考えて楽器屋さんで試奏なんぞしたりもしたのだが、良い状態の物がなく・・・如何せん70年代の代物だった故、買うのに勇気がいったというのもある。僕が店に行った時には鍵盤と本体が

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アナログな日々

アナログな日々

 ここ最近、スタジオが機能していない。別にコロナ云々の話ではない。むしろ創作時間は・・・幸か?不幸か?・・・以前よりもある筈なのに、スタジオ作業が全く進まないのだ。というのも、今更なのだがコンピューターとオーディオインターフェイス、デジタルミキサーの連携がどういう訳だか上手くいかない。新規にUSB対応のシンセサイザーやリズムマシーンを数台導入したこともあり、その辺りとの関連を色々と調べてみたのだが

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