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アナログな日々

 ここ最近、スタジオが機能していない。別にコロナ云々の話ではない。むしろ創作時間は・・・幸か?不幸か?・・・以前よりもある筈なのに、スタジオ作業が全く進まないのだ。というのも、今更なのだがコンピューターとオーディオインターフェイス、デジタルミキサーの連携がどういう訳だか上手くいかない。新規にUSB対応のシンセサイザーやリズムマシーンを数台導入したこともあり、その辺りとの関連を色々と調べてみたのだが一向に解決する様子がない。

 オーディオの録音が全く出来ないのだ。アナログシンセサイザーの多重録音を多用する私の様なレコーディングスタイルでは特に致命的だ。些か時代遅れの例えだが、たとえシーケンサーが壊れても、マルチトラックレコーダーさえ動けば、いざとなりゃ手で弾けばいい。だけれどもマルチが壊れちゃってはどうすることも出来ない。まあ、近年のコンピューターベースの制作環境ではシーケンスとマルチトラックレコーダーはそもそも一体だが・・・。

 まあ、それはさておき、アナログの不便さにある種のノスタルジーを感じるとともに、デジタル特有の妙な小利口さに悪態をつきながらも設定と配線を繰り返す日々・・・一体何日、この生産性のない時間を過ごしたのだろうか? 一つ解決したと思うと突然また違う機材が暴走しだすのだ・・・もはやモグラ叩きゲーム。

 昨日も昼から深夜にかけ、各種説明書と睨めっこしながら設定と配線を繰り返し・・・結果、動いた!! 原因は単純にして複雑な”絡み合い”によるものだった。先ず、どうやら説明書が間違っていた様だ。説明書で指定されたスイッチをオンにするとワードクロックがロックされない。オフにすると正常にロックされる。別の説明書では、翻訳された説明書の日本語が日本語にあらず。だが最大の問題はなんと!!コードの劣化=破損!というなんともアナログかつ単純な原因だったのだ。

破損したコードのコピー2

 そして正直に告白しておこう・・・もう一つの大きな要因は、私自身が疑いなく持ち合わせているadat時代からのオプティカルでやりとりするトラックの数え方とコンピューターが認識しているトラック数のずれ。結局、私はアナログ人間!だと再確認、もしくは開き直るに至ったというお話。

 ちなみに、設定と配線で右往左往する中、触ってもいないのに突然、アナログシンセサイザーの名機ARP Odyssey(オリジナルのRev.3)が鳴り出して止まらなくなってしまった。

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 まさに暴走! エンベロープのリリースが効かなくなっている。しょうがないのでツマミを押したり引いたり・・・それはまるで写りが悪くなった昭和のテレビを叩いて直すかの如く・・・兎にも角にも鍵盤を叩きながらツマミをグリグリ・・・そして止まった。

 そう、これをアナログな日々と言わずなんと言おう! 医学やテクノロジーが進歩したとて、結局は手洗いとうがいというお話。



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