記事一覧
岡本太郎の若い時計台 #45
常設展「人のかたち:岡本太郎の人体表現」
川崎市岡本太郎美術館
2024年3月24日(日)
今日の一枚は、岡本太郎「若い時計台」。
どこかで見たことがあるとの印象の通り、東京銀座の数寄屋橋公園にある時計台の原型である。
岡本太郎は、この時計台について、八方に突きだす若い意欲、伸びてゆく日本そして東京の象徴と語っている。
だがしかし、今の我々にとって、この時計台から伸びゆく未来を感じとるのは
芹沢銈介の型染カレンダー #44
『所蔵作品展 MOMATコレクション』
東京国立近代美術館
2024年3月9日(土)
今日の一枚は、芹沢銈介「型染カレンダー」。
机の上に、こんなカレンダーがあったら、毎日がどんなに豊かになるだろう。
よくも、これほど多くのデザインを作れたものである。1964年の3月のカレンダー(写真左)のように、次第に構図も大胆になっていく。
椅子とかまきりとコップ。絵も、その題材も、素朴で素敵である。
中平卓馬とその時代 #43
『中平卓馬 火 - 氾濫』
東京国立近代美術館
2024年3月9日(土)
今日の一枚は、中平卓馬「サーキュレーション - 日付、場所、行為」。
水溜まりから飛び散った水のあとが、そこを通った人の痕跡として残されている。痕跡というよりも、残滓というに近い。
この作品は、第7回パリ青年ビエンナーレで、日々撮影し、現像し、その日のうちに展示した一連の写真からなる。
ドキュメンタリーのスナップショ
長谷川等伯の松林図屏風 #39
『特集 博物館に初もうで 謹賀辰年(きんがしんねん)―年の初めの龍づくし―』
東京国立博物館
2024年1月6日(土)
東京国立博物館の年末年始の常設展の特集。なかなかの賑わいである。
今日の一枚は、長谷川等伯 松林図屏風。年末年始の特集で展示される。
靄がかかっており、とても静かで、とても湿っている。
安土桃山時代は狩野永徳や俵屋宗達らの豪華絢爛な印象が強いが、その真逆である。そんな時代