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神坂雪佳の金魚玉図 #47

『京都 細見美術館の名品 -琳派、若冲、ときめきの日本美術』
静岡市美術館
2024年4月27日(土)


今日の一枚は、神坂雪佳「金魚玉図」。

光る月に、赤い何かがかかっているかのようである。

だがこの丸は月ではなく、金魚玉(金魚鉢)で、赤い何かは金魚である。

神坂雪佳 金魚玉図 明治末期 細見美術館


掛軸の上に片寄った構図。金魚の顔を正面からとらえた視点。涼しげな雰囲気を醸し出す表具。

たらしこみの技法で描かれた金魚は、水を通して見えた金魚がキラキラときらめいているのを表してしるのであろうか。


静岡市美術館


この美術展は、琳派と伊藤若冲が目玉であった。印象深かったのは、他に以下の通り。

本阿弥光悦書 俵屋宗達下絵「月梅下絵和歌書扇面」
酒井抱一「鹿楓面団扇」
酒井抱一「桜に小禽図」
加藤孤邨「四季草花流水図屏風」
鈴木其一「白椿に楽茶碗花鋏図」
鈴木其一「水辺家鴨図屏風」
伊藤若冲「鶏図押絵貼屏風」
重要文化財「金銅春日神鹿御正体」
重要文化財「芦屋霰地楓鹿図真形釜」


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