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オスカー・シーズンを迎えて:新しい撮影の戦争大作
12月に入ると、アメリカ映画の各賞のノミネート・発表が相次ぎ、来年2月発表のアカデミー賞授賞式までレースが展開される。詳しくはこのリンクをご覧あれ。http://filmplan…
日本の理系は「目玉」屋で終わるのか?:ブレード・ランナー
今年前半のネット記事で注目したのは、ダイアモンド・オンラインの「ファーウェイのスマホ事業「崖っぷち」、英アーム制裁追随の深刻度 」。 https://www.msn.com/…/ファ…
クリスマス・ソング―望郷から消費の時代へ
大ヒットソングは歌の力だけでなく、時代とシンクロすることで化けていくものだ。牧師役でアカデミー賞を獲った(我が道を往く)ビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」の場合、第二次大戦中、戦地で流れたことが決定的だった。
欧米社会ではクリスマスは家族と過ごす時間。「望郷」が、ポピュラーの大きなネタだったのは、映像が少なく、移動時間も長かった時代の、テーマなのだろう。大島渚の「戦場のメリー・クリスマ
独裁者にはチビが多い訳
飛行機で映画「J・エドガー」を観た。FBI長官として50年近く君臨したフーバー長官をレオナルド・ディカプリオが演じた。映画として成功作ではないが、監督のクリント・イーストウッドが、盗聴によって得た情報でこの特殊警察を作り上げていった男の人格形成に焦点を当てていたのが興味深かった。
生涯独身で母親と住み続けたフーバーが、副長官トルソンと同性愛の関係にあったことは、いまや周知の事実と言ってよいが、映
ハリウッドの本質は暴力、精一杯のウィットを込めて
飛行機で観ました。「ワンスアポンアタイム・イン・ハリウッド」。60年代末というのは、かつてのハリウッドの栄光が変質し始めた最初の時期。
ディカプリオ演じる落ち目の西部劇TVスターと、ブラピ演じるスタント・マン。この二人を通して、西部劇=暴力こそがハリウッドの本質であることを、映画的記憶の心憎い引用にウィットを交えて描いた。
これは、オタク監督ティム・バートンが、最低趣味恐怖映画監督の実話に基づいた
女シャーロックに弟ワトソン
ドラマは余り観ないのだが、NHK金曜1000のこれは結構見てい入る。ジャンルはミステリー。推理ものの王道は、シャーロック・ホームズという、理系でアスペルガーっぽい謎解き役の存在にあるがが、これを女性理系研究者に設定したのが今どき。
こういう役は、前例がないので、役者を選ぶが、松雪泰子が当たり役。思えば「白鳥麗子でございます!」でデビュー以来、美貌がありながら、どこか欠落している笑いや寂しさを演じ
オスカー・シーズンを迎えて:新しい撮影の戦争大作
12月に入ると、アメリカ映画の各賞のノミネート・発表が相次ぎ、来年2月発表のアカデミー賞授賞式までレースが展開される。詳しくはこのリンクをご覧あれ。http://filmplanet.world.coocan.jp/oscar/
作品賞の台風の目として注目されているのは、第一次大戦を扱ったこの大作。監督は「007スカイフォール」のサム・メンデス。師匠のスピルバーグが大絶賛。
日本人は疎い、第一
ノスタルジーという「裸踊り」
中曽根元首相が亡くなった。英国でサッチャー元首相が亡くなった時、格差怨念映画監督是枝裕和が敬愛するケン・ローチは「彼女の葬儀を民営化しましょう。競争入札にかけて、最安値を提示した業者に落札させるのです。きっと彼女も、それを望んでいたことでしょう」とコメント。
英国では炭鉱業、日本では国鉄の自由化(解体)こそ、新自由主義の始まりである。古い労働党員は、サッチャーの悪夢に後々までうなされた、という。
日本の理系は「目玉」屋で終わるのか?:ブレード・ランナー
今年前半のネット記事で注目したのは、ダイアモンド・オンラインの「ファーウェイのスマホ事業「崖っぷち」、英アーム制裁追随の深刻度 」。
https://www.msn.com/…/ファーウェイのスマホ事業-崖っぷち-英アーム制裁追…/ar-AABOuLD…
アームとは、半導体の心臓部であるCPU(中央演算処理装置)を設計し、その“設計図”を半導体メーカーに提供することに特化した、IP(知的財産)を
人種:日本人には解りにくいアカデミー賞の事情
アメリカ映画は、政治と切り離せない。従って、ハリウッドの祭典、アカデミー賞は、その年のアメリカにおける一番の問題を取り上げた映画が選ばれることが多い。
昨年の受賞は、白人と黒人の「融和」を描いた「グリーン・ブック」。そして、脚本賞では、ハーバード、コロンビア、ニューヨーク大学で常勤の大学教員でもある、スパイク・リーの「ブラック・クラングスマン」が受賞。
スパイク・リーは、「Do the Rig
天皇?皇帝?どちらが有用?
The Last Emperor(1987)。私の同世代の女性は一世一代の美男子ジョン・ローンの魅力にやられたのだが、確かに美術と音楽の映画。ドラマは弱いし、史実の改変も多い。
でも、中国のことを考えるとき便利な映画だ。東アジア3000年の歴史で、中国がつまずいたアヘン戦争、そして日清戦争から100年余りを当たり前と思ってはいけない。
溥儀が3歳で即位してから、ロンドン大学のレジナルド・ジョン
詩の朗読はノスタルジーの彼方へ
旧式のエレベーターに象徴されるホテルを舞台にした物語。サイレント映画の画面の動きと、固定されたカメラの視点をデジタルで再生する、ノスタルジックな仕上がりの作品。映画のテンポも音楽も旧式に作られているようで、実はコミックのコマ割りと同じなのだ。
主人公の一流コンシェルジェが、お金持ちの顧客の遺言により、名画を譲られることから物語が動くが、時代背景はナチの問題。その深刻さを、ノスタルジックな描写で和
緊急事態の意思決定を蝕む平和主義
1954年版では、海上保安庁協力のテロップしかなかったが、2016年版は、ラストに三自衛隊の各方面基地が事細かにテロップ。これが、この寓話の背景を象徴している。主役は自衛隊とそれを使う政策実行者(官僚)と科学者のチーム。
一番のテーマは、地震と原発(戦争の隠喩)。「この国はスクラップ・アンド・ビルドで立ち上がってきた」「(コントロールできれば夢の生命体である)ゴジラとこれからも共存するしかない」
元は声美人、今は整形美女のギャップが生み出すドラマ
ブス街道まっしぐらの、ゴースト・シンガー、カンナが、死んだつもりで全身整形。憧れの彼(プロデューサー)の前で、正体を隠して、アメリカ帰りのジェニーとしてオーディションを受ける。
https://www.youtube.com/watch?v=1y_zAyf06zo&fbclid=IwAR0mNJqggM7fwuT7JENyzssSaQLeJnN_9oGG4En6gqu11j-HUSxkW4tVXF
黒澤映画の文法:喚起する映像とは
映画と文学・芸術は、やはり通い合う。
風景は名句のように、編集は小説家の語りのように。音楽のように言葉でなく動きで感情とリズムを現し、絵のように構図を決めて演技させる。
https://www.youtube.com/watch?v=doaQC-S8de8&fbclid=IwAR1alwDt_El90N86TW_-SnBTYNTxQrZHFlh4QMN91KPP6QWFd_g3beqnmtw