マガジンのカバー画像

(勝手に)Good note賞 選考候補

106
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

展覧会レポ:東京都現代美術館「デイヴィッド・ホックニー展」「MOTコレクション」

展覧会レポ:東京都現代美術館「デイヴィッド・ホックニー展」「MOTコレクション」

【約4,900文字、写真約50枚】
東京都現代美術館のデイヴィッド・ホックニー展(+コレクション展)に行きました。その感想を書きます。

結論から言うと、東京都現代美術館のホワイトキューブ空間を有効に生かしつつ、ホックニーの「考え」をしっかり鑑賞できる展示だったことで、非常に満足度が高かったです。なお、ホックニー展に行く前にテート美術館展(国立新美術館)に行くことをおすすめします。

▶︎ 「デイ

もっとみる
わかりやすい展示、多世代に「こうすれば刺さる!」 博物館の先進事例を紹介

わかりやすい展示、多世代に「こうすれば刺さる!」 博物館の先進事例を紹介

 夏休みが始まり、美術館や博物館も来場者が増えて賑わう季節がやってきました。観光的にも繁忙期であり、子供からシニアまで幅広い来場者が見込める時期です。では、その中でどの程度の人たちが展示を楽しみ満足したでしょうか? 文化や観光に新しい興味や好奇心を呼び起こすために大切なのが「展示のわかりやすさ」。世代を超えて展示の理解を促すための魅力を創り出しているミュージアムの工夫に迫ります。

 「お父さんが

もっとみる
日本の文化「もっとわかりやすく」 東京国立博物館が編み出した多言語での展示解説ノウハウ

日本の文化「もっとわかりやすく」 東京国立博物館が編み出した多言語での展示解説ノウハウ

 インバウンド(訪日外国人)がコロナ後に再び増える中、博物館や美術館で「多言語での展示・解説」を再確認する動きが出始めています。海外からの来館者の知的好奇心を刺激して満足感を引き出す展示内容の紹介は、日本文化の理解や思い出づくりにも影響を与えます。国宝を多数所蔵し、国内屈指の来館者数を誇る東京・上野の東京国立博物館(以後、東博)は、どのように外国語で展示を紹介しているのでしょうか。東博の英語解説担

もっとみる