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グラフィックデザイナーのたわごと

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日々の気づきをつれづれに書いてます。リアルな知り合いがいない場で書いているので、少々批判的で自由に書いてます。
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#コラム

価値あるモノと自分にしか価値のわからない宝物

価値あるモノと自分にしか価値のわからない宝物

デザイン・アート関係の本を整理していると、メルカリで2,000円〜8,000円くらいで売れる本がバラバラと出てくる。

ヤフオク時代は売るのに必要なステップが煩雑で、今では出品も発送も簡易化され、すごく手放し安くなった。

専門書っていうのは価値がある程度維持されているんだなぁと思って、少し安心する。画材も割とそうで、劣化していなければ結構いい値段で売れる。Amazon価格よりは少し下がる感じで。

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シニアが見せる価値

シニアが見せる価値

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーという長い長い名前のフランスの老舗化粧品ブランドがある。

店員さんが皆さんシニアで。店舗によってコンセプトが違うのかもしれませんが、代官山の路面店はそうでした。

「店員が全員シニアで、しかも肌が綺麗だったら、説得力あるよね」

ハッとする言葉だし、そうだなぁとも思った。

外資系の人材派遣会社で働く友人も、シニアの需要がある、とのこと。

中途採用担当者の

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「金メダルを目指す意味がわからない」

「金メダルを目指す意味がわからない」

武田双雲さんのアートの個展を観にいきました。トークとライブペイントがあり、そのときの言葉。

「金メダルを目指す意味がわからない」

私が以前から思っていたことでもあったので、とても腑に落ちた。

何かを成し遂げても、その幸福感を味わえるのは一瞬だけ

それより毎日楽しい方が良くない?という意味

「例えばお金持ちになりたいとか成功したいと思っていても、その瞬間ってわからないから、いつまで経っても

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東京の中心でキラキラしていなくてもいい

東京の中心でキラキラしていなくてもいい

千葉の片隅で自分らしくやっていればいいと最近ふと思った。

売れていない人ほど、まだまだ自分の理想の状態になっていないと追い込んでいる人ほど、SNSで充実している自分を出したがるのかもしれない。

1度主役気分というものを味わってみるのもいいかもしれないけど。

(投稿したらすぐ、いいね!がたくさんつくとか、名言が拡散されてバズるとか)

いいね逃げやフォロバ逃げもある。

(度々いいね!しに来て

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課題を課題のままやらない

課題を課題のままやらない

言われたことを言われたままやるのは新人時代まで、とは思っているものの、デザイン依頼や絵の課題では、忘れがちになってしまうもの。

トップ画は実際は、お菓子と背景用の柄つき紙ナプキンをセッティングして立体的に描くというもの。下は参考作品。

何か採点をするわけでもないので、自分で基礎はできていると思えば、背景も影も描かなくていいんですよね。陰(陰影のうちの物の陰側の方)は描きますが

例があると縛ら

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人がまとう負のオーラは見える

人がまとう負のオーラは見える

デッサンを始めてから、最近は特に、人の顔が毎日違って見えるようになった。

同じ人でも、幼い顔の日もあれば、男の人なのに女の子っぽい顔だなと思うような日もあり、疲れている日もあるし、穏やかだなと思う日もある。毎日のその人の状態がにじみ出ている。

特に20代の顔は本当によく変わると思う。急に大人っぽくなったりもする。

作り笑いのまま固まってしまう顔もあれば、

人に不信感を抱いたり、苦労して耐え

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怖るべきラストオーダー

怖るべきラストオーダー

今日読んでた本の続きを考えながら、ブラブラと歩いて、夜ご飯をたまには外で済ます。

生ハムで有名なお店、朝は混んでいるそうだが、夜は空いているみたいだった。レビューサイトでたまたま、店員の態度が急かせるようで落ち着かない、とあった。

空いてるし、大丈夫かな?と思って入った。あまり気の効かない店員だとは思ったけど、落ち着かないほどではなかった。

が、しかし、ラストオーダーの時にそのガッカリがとう

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デッサンとはデザインの基礎

デッサンとはデザインの基礎

デッサンとはデザインの基礎の基礎なのですが、それを知らずにデザイナーを目指す人は多い(私もその1人だった)。

独学でデザインしていると、必ずつまづく箇所が出てくる、知識や良いもの(良いデザイン)を観ているだけではカバーしきれないところ。

結局、色彩学やデザインの基本的な考え方を学んだだけでは足りず、美大受験に必要なデッサンや平面構成が必要ということになってくる。

まず、ここまで辿りつかずに何

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AIの方が優っていると思うことについて

AIの方が優っていると思うことについて

(2019.10の下書きより)

あの遠山正道さん創業のスープストック。コンセプトもスープもとても素晴らしいのだけど、店員さんの8割程度がバイトで、特にオフィス街系の店舗に行くと、そのいつも慣れない店員さんが残念な対応をしてくれる。

「持ち帰りで」→「店内でお過ごしですね」→「持ち帰りです」

「単品で」→「パンとご飯どちらになさいますか?」→「単品でって言いましたけど」

どの店舗でも、どの店

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結果論的幸福論者は幸せか?

結果論的幸福論者は幸せか?

「大ざっぱでいつもみんなに迷惑をかけている私ですが、可愛がってくれてありがとう」

「前は想像もしなかったような自分に出会えた。思いもよらないことが起きた。向き合えることも向き合えないこともあるけど、ここまで連れてきてくれたたくさんの人に感謝している」

やれることベースで進路を決めてきて、夢は描かず、自分の実力と環境に見合った選択をしていく人の言葉。

小説を読むのが好きだから、普通のできごとを

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嘘のない自分へ

嘘のない自分へ

ずっとやりたかったことを一つずつ着実に進める。

よく調べ、よく吟味する。

本質は何かを考える。

人目や世間体は気にしない。

付き合いでやっていたことをやめる。

嫌なやつだと思われてもいい。

苦手な人に会わない。

自分を大切に扱ってくれる人と一緒にいる。

会う頻度を考える。

あるコミュニティでの成功にとらわれない。

タイミングが合わないと思ったことは、一旦あきらめる。

自分

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いいものは真似される

いいものは真似される

ココ・シャネルが自分のデザインしたものをコピーされるのを許容していて、むしろ自分の作ったものが広がるのを喜んでいたというから、コピーやオマージュも有名人にとっては喜ぶべきものなのかもしれない。

自分が世の中を心地よいものにするために作ったものがコピーされて広まるなら、良さが広がる速度が加速するのだから。

同人誌なんかもその一種だと思うし、有名人のファッションやヘアスタイルを真似するのも積極的コ

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石ころとダイヤモンド

石ころとダイヤモンド

磨けばきっとその人らしくキラキラと光輝くだろうと思う、ダイヤモンドの光を誰もが内に秘めていると思う。

多くの場合、仕事では最終的にミスがないということばかり重視される。その結果、ミスや突っ込みどころはないがモヤっとした言いたいことのはっきりしないもの、無難なものが出来上がる。

日本のビジネスの場では革新的なものは生まれづらい。

いいところを延ばし、創造性豊かなものを産むには、もっと良くなるた

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才能は好奇心である

才能は好奇心である

才能は努力で築き上げられている感があるけれど、実は好奇心によるところが大きいと思う。

努力していても実らなかったり、進まなかったりするのは、時間や手間のかけどころを誤っていたりする。

好奇心を持って、その分野の全体を捉え、様々なアプローチを知ることは大切で見逃されがちなこと。 #コラム