見出し画像

Vol81 全国自治体!ユニーク助成金 第10弾 奨学金の返済に手厚い町 

移住を実現するためには、ある程度の資金が必要です。
その時の強い見方が、国や地方自治体の助成金(補助金)と呼ばれるものです。
そこで、全国自治体を総チェック!お役に立てそうな助成金をご紹介します。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
気に入った方は、フォローをしていただけると嬉しいです。




1⃣ はじめに


移住に必要な資金を準備しなければ、移住を実行することができません。
その移住に必要な資金は、個人によって異なります。
「田舎に移り住んで何をしたいのか」「田舎に移り住んでどのような暮らしをしたいのか」
皆さんの移住に対する目的や夢によって、必要な移住資金は異なります。

こうした移住資金の準備で有効な手段のひとつが、国や自治体の助成金(補助金)です。

残念ながら、移住を希望していたが、途中であきらめる人の一番の理由が、移住資金の準備不足です。

そこで、全国の自治体が移住者等を対象に実施する助成金をテーマ別に紹介していきます。
なお、ここで紹介する助成金は2023年度におけるものです。
一般的には、助成金は年度毎に見直されますので、最新の情報は自治体にご確認ください。
もちろん、ここで紹介をする町以外にも、同様の助成金制度を実施する自治体もありますのでご理解をお願いします。

2⃣ 奨学金の返済に厚い町


① 福島県二本松市 

「大卒者等定住促進奨励金」
 大卒者等の定住促進を図り若い世代の人口減少を抑制することを目的に、大学等を新規に卒業して市内へ定住し就労する者に最大30万円を支給し、奨学金の返済を支援します。

② 富山県氷見市

「ぶり奨学金プログラム」
ぶり奨学金ローンを借り入れた場合は、在学中の利子の返済額を助成が受けられます。
また、卒業後10年以内に氷見市に戻ってきた場合は、元金及び利子の返済額について助成が受けられます。

③ 熊本県上天草市 

「未来への夢つなぐ天草五橋奨学金返還助成制度」
高校・大学卒業後10年以内に市内に居住し就職した方に対し、奨学金返済分の助成を受けられます。

④ 栃木県佐野市

「佐野市奨学生制度」
大学等の正規の就業期間中に、月額5万円以内の奨学金を貸与してもらえます。
申請から引き続き5年間市内に定住する場合、返還中の奨学金の一部(月額貸与額の1/2)が助成されます。

⑤ 北海道深川市

深川ライフ応援奨学金補助事業(深川市若年者定住促進奨学金返還支援事業)

大学(大学院、短大含む)、高等専門学校及び専修学校(修業年限2年以上の専門課程に限る)を卒業し、平成31年4月1日以降、市内事業所に正規社員等として就業(自営業を含む)した方を対象に、 返還した奨学金の相当額(月額1万円を上限)とし、最大5年間(60か月間)助成が受けられます。

3⃣ 奨学金の返済に手厚い助成金の注意点


地方都市では進学を機に、子供たちが都市圏へと移り住みます。
そして、都市圏の大学を卒業後は、そのまま都市圏の企業に就職する人が多いです。
地方都市では都市圏よりも平均給与が低いことから、子供の進学に伴う教育資金の準備が容易でなく、奨学金の利用率が高くなります。
こうした、地方出身の子供たちのUターン促進等を目的とし、奨学金の返済を助成する自治体が増えています。

奨学金の返済に苦しむ若年者が多いことから、ぜひ、利用を検討しては如何でしょうか。
但し、奨学金の返済ありきで、移住地を決めるのはリスクがあります。
自分が住みたいと思える町、そして取り組みたい仕事のあることを優先してください。

4⃣ TOPの画像


最後に、私の好きな町をご紹介
移住地選びの参考にしてくださいね。

岡山県倉敷市

白壁の町並みが残る倉敷市は、景観のとても美しい町です。
また、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋や、日本海側の鳥取県米子市と結ぶ伯備線の中継地点でもあります。
川舟に乗って情緒豊かな町を楽しむ観光客をたくさん見かけます。
倉敷の私のおススメは、美観地区にある日本初の私立西洋美術館「大原美術館」です。
民間の美術館としては、驚きの3,000点以上の作品があります。
日本人の描いた洋画だけでなく、エジプト・南アジア、東アジアの古美術、現代美術作家の作品等もあります。
ちなみに、倉敷市が九州を免れたのは、この美術館があったからだとも言われています。
移り住むのならば、景観の美しい町並みに憧れますよね。

最後まで読んでいただき有難うございました。
気に入っていただけたら、フォローをしてもらえると嬉しいです。

移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。