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A.Sに

風のたよりもこと切れたいま見る君の面影
記憶をさぐるも懐かしさまみれの思いで

気持ちを物に託すのが得意だった
意地悪さえ呑気で助かっていた

ボーダフォンという物を覚えているか
そうだったととむらう君、おぼろげにありや

言葉たちが輪舞する室内
言霊への信仰は別にない

時間によりそってつづくと説く師匠ベルクソン
自分のよりどころでくつろぐしかないのだもの


さむらいの色も現在はユニフォームの青
その言葉耳にするたび共感性羞恥で真っ赤

意味をそろえては月日を過ごすのが常套手段だった
日々のそれぞれを次の日に託すのが上手だった

世界大会の歓声はその耳に残っているか
切ない前回の再生は、そう上手くいくだろうか

言葉たちの交差するパースペクティヴ
言の葉を信じたふりしてもてあそんでる

起源と期限に挟まれては、仕事や笑みを浮かべていた
過去がいまへと敷衍されれば、季節、絵みたいな色あい



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