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#ショートショート

【超ショートショート】(78)~子どもの感性は神の化身~☆Sons and Daughters~それより僕が伝えたいのは☆

【超ショートショート】(78)~子どもの感性は神の化身~☆Sons and Daughters~それより僕が伝えたいのは☆

田んぼが一面の緑色になる夏の日。

田舎の学校に、
夏季合宿にやって来た子どもたち3人。

一人は女の子で、名を「薫(かおる)」という。
もう一人は男の子で、名を「航(わたる)」という。
最後の一人も男の子で、名を「翔(かける)」という。

夏季合宿の長を務めるのは、
田舎で一番の古株の、
皆から仙人と呼ばれる者。

仙人は、
田舎に来る子どもたちについて、
こう話していた。

「今年

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ストリート・ビュー【ショートショート】

ストリート・ビュー【ショートショート】

 幼い頃住んでいた故郷の町を、ストリートビューで探索する。
 ここは友達の家、こっちは自分ち……
 気ままに歩いているうちに、何となく違和感を覚えた。グーグルの撮影車が到底入っていけないような細い脇道にも進めるようなのだ。

――バージョンアップか何かで、仕様が変わったのかな?
 興味を惹かれ、脇道に足を踏み入れてみた。
 昔とは風景が少し変化しているが、それでも記憶の中にうっすら残っている道だ。

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犬と月【ショートショート】

犬と月【ショートショート】

八月、強い風の日に赤い髪の娘と出会った。
――捨て犬か。アタシと同じね。

失礼だな。俺は捨て犬なんかじゃねぇ。
だが娘の差し出したフライドチキンは断れなかった。

九月、あの娘がぼろぼろの姿で道路に横たわっているのを見た。
複数の男らに襲われた末、屋上から身を投げたらしい。

十月、ぼろぼろになった男達の死体が見つかった。
すべての死体は、身体じゅう野良犬に噛まれた跡があったそうだ。

失礼だな

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チェリーブラッサム・グリーンピース【ショートショート】

チェリーブラッサム・グリーンピース【ショートショート】

桜に見えて、桜ではない。
人に見えるが…もう人ではない。

人口の9割が消えた、終末の世界。
花びらで放射能を吸い、体内で無害化して唇から吐き出す、一対の機械。
浄化が終われば、やがては散る機械。

娘でなくとも良かった筈だ。
娘の初恋が実った翌日に施術したのも、私のエゴだ。
娘は笑って赦してくれた。

失いたくないあまりに、全てを失ってしまった。
父も、後から逝く。

幸福日和 #091「他人の成功を集める」

幸福日和 #091「他人の成功を集める」

身近な人が何かに成功したとき。

例えば、受験で合格したり、
仕事で実績を残したり、
事業がうまくいったり、
好きなことを好きなようにしていたり、
そうしたことに触れた時に、
自分はどう思うだろうか。

「他人の成功を素直に喜べるかどうか」

そこに、その人がこれから
豊かな日々を歩んでいけるかどうかの
ヒントが隠されているのだと、最近は感じています。

✳︎ ✳︎ ✳︎ 

多くの人は、
他人の

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春のやよいのこの良き日【ショートショート】

春のやよいのこの良き日【ショートショート】

 今年も雛飾りを並べるのは私の役目だ。
 隣の部屋からは、鞠をつく音とわらべ唄を歌う声が聞こえる。
 娘ではない。妻だ。

 四十年前の今日、私たちの一人娘、春香が亡くなった。
 それ以来、年に一日だけ妻は亡き娘の心になる。
 そうか。もう四十年になるのか。

 さっきまで続いていた鞠の音が、とつぜん途切れた。
 続けてとさり、と重い音がした。

 驚いてふすまを開けると、妻がこと切れていた。
 

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自作したPS5で世界を巡ったら、「人生の素晴らしさ」に気づけた話

自作したPS5で世界を巡ったら、「人生の素晴らしさ」に気づけた話

はじめまして。天竜川ナコンと申します。

突然ですが、私はPS5が欲しくてたまりません。

しかし2020年11月現在、PS5はまだまだ品薄。ア○ゾンやメ○カリでは高額で転売されており、手に入らない状況です。

涙が溢れて止まらねえ。

定価で買えるのは何年後でしょうか。流石に、我慢の限界です。

なので購入は諦め、代わりに自分でPS5を作ろうと、俺は決心したわけです。

つまり、これを

こうし

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オレンジ色のひまわり(短編小説)

オレンジ色のひまわり(短編小説)

これはわたしのママの話です。
私のママはいつもちょっとだけ狂っている。

*  *  *

ピアノのお稽古からの帰り道、手をつないでのんびり歩いていると母が突然立ち止まった。

「大変!」
「ママどした?」
「ルリもう八歳だよ?」
「それがどうした」

ルリアは母の子供っぽい仕草に対してたまに大人みたいな口をきいた。
さっきまでご機嫌で鼻歌を歌っていたのに、母はルリアの手を離すと頬を両手で押さえた

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