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本の感想・書評

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本の感想・書評の記事まとめです
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2022年9月の記事一覧

自然のわくわくを体感するための道具2選「センス・オブ・ワンダー」感想・書評

自然のわくわくを体感するための道具2選「センス・オブ・ワンダー」感想・書評

引き取った姪の息子との体験「センス・オブ・ワンダー」とは、「沈黙の春」で有名なレイチェル・カーソンによって執筆されました。

本書は、レイチェル・カーソンの遺稿のようなものです。本文に入る前の冒頭には、このようなことが書かれています。

ロジャーとは、5歳の時に母親を病気で失い、レイチェル・カーソンに引き取られた、姪の息子です。
本書は、このロジャーとレイチェルが、海辺や森で遊んだときのことをベー

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哲学を図解・図説で読むならこれ一択!「哲学用語図鑑」感想・書評

哲学を図解・図説で読むならこれ一択!「哲学用語図鑑」感想・書評

先延ばしになっていた哲学の勉強今年は哲学の勉強をするぞー!と意気込んでいたのですが、気がつけばもう9月。
さすがに、そろそろ着手しないと格好がつかないなと思い、本棚からこの本を引っ張り出してきました。

図説が多めで、取っつきやすい図が7割、文字が3割みたいな感じなので、抵抗感なく読めました。
絵が三頭身くらいで、かわいい感じなので、哲学のちょっと堅苦しい印象を和らげてくれて良かったです。

文章

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桑原武夫「文学入門」の世界近代小説50選は古いのか

桑原武夫「文学入門」の世界近代小説50選は古いのか

「文学入門」は72年前に発行桑原武夫「文学入門」が出版されたのは、1950年のことです。現在は2022年ですので、72年ほど前ということになります。
72年前と考えると相当前のことで、これだけで昔の本なんだなと感じられます。
私は生まれてもいないし、この文章を読んでくれている大半の人もきっと、そのはずです。

そこまで難解ではないこの本を読んでみて感じるのは、意外とわかりやすいことです。
文章も

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稲盛和夫「働き方」感想・書評

稲盛和夫「働き方」感想・書評

稲盛和夫さんの訃報先日、京セラ・第二電電(現KDDI)の創業者である稲盛和夫さんが亡くなられたというニュースを目にしました。90歳で亡くなられたそうです。
そういえば以前に、稲森さんの本を買ったと思い出し、せっかくなので読んでみました。

「カミソリのような人」と「鈍な人」この本の珍しいところは、一見どんくさくて、仕事のできなそうな人のある一面を、誉めているところです。
人材には、「カミソリのよう

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