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お茶は遠いアジアの国から来る神秘~薬か飲み物か?~
前回、スリランカ人と日本人は紅茶を飲む理由が違うらしいという話をした。
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お茶がヨーロッパの上流階級の人たちにも飲まれるようになった当時、お茶は、はるか遠いアジアの国から来る神秘の飲み物だった。
もちろん贅沢品で、東洋趣味として器も含めて茶を飲むこと自体が豊かさの象徴にもなり、自慢げにもてなす当時の様子が絵画にも残っている。
けれど、どんどん裾野を広げていったきっかけとして、コーヒーハウスでの
「紅茶を飲むことは何につながっているか」
紅茶が好きだ。
それは、今振り返れば、幼い頃の記憶ともつながっていたし、きっかけとなったストーリーは以前もnoteに書いていた。
おいしい紅茶がどのようにして私の手元に届いているのか、産地のこと、歴史のこと、チャノキや自然環境のこと、どんどん紅茶を通じて好奇心が広がっていったし、今もそう。
私の世界を広げてくれて、人生をより大きくシフト出来たのも紅茶のおかげ。
だけれども、ちょっとしたジレンマとい
スリランカで誰しもが感じてしまうらしい「アンマ(おかあさん)パワー」
今年の夏に紅茶研修ツアーのためにスリランカへ行ってきました。
紅茶について学ぶことがメインだったから、もちろんセイロンティーの魅力についてもシェアしたく、レッスンやイベントの中でも、そしてこのnoteの中でも今後、たくさんの感動をご紹介していきたいと思っています。
その一方で、実は参加者の方々の反応が意外と良かったのが、スリランカの食文化。
スリランカへ訪れた今回の旅の目的には、実はもう一つ、個
セイロンティー7大産地⑦香ばしさとほろ苦さ「ルフナ」
セイロンティーの7大産地もついにラスト。
大まかには標高や気候によって味わいが変わってくるけれど、それでもあの限られた地理条件の中で細やかなグラデーションを生むのは、本当にスリランカの自然の豊かさとスリランカの人々の紅茶生産への愛と熱意だなあと、改めて思う。
さて、今回はスリランカで紅茶が採れる産地の中でも最南部「ルフナ」。
もともと以前は「ルフナ」と「サバラガムワ」は同じ「ルフナ」として産地
セイロンティー7大産地⑤紅茶の父とチャレンジ精神が生んだ「キャンディー」
セイロンティーと言ったら、まずはキリンの「午後の紅茶」で有名になった産地、「キャンディー」がまずは思い浮かぶ人もいるかも。
私は、市販の紅茶飲料をほどんど飲まないので、最近のキリンのホームページを見てみたら、「午後の紅茶」の中でも、無糖は「ダージリン」、ストレートティーは「ディンブラ」、ミルクティーは「キャンディー」、レモンティーは「ヌワラエリヤ」を「数十パーセント」使用と説明がされていて、使い分
スパイスであそぼ!おチャイ会VOL.3
一昨年から始めた、ゆる~くチャイを楽しむ会「おチャイ会」。
ティーバッグでも美味しく作る方法だったり、チャイをアレンジする方法だったり、その時々で内容は変えてきたけれど、チャイを楽しめる季節は、とにかく楽しい。
近年は、個人的に牛乳を控えていて(春先には特に。これはアーユルヴェーダの食事を取り入れているため)普段常飲していないため、チャイを作る秋と冬には少し牛乳の登場が増える。
プラントベースの
「まこもdeお正月!しめ縄飾りと紅茶で新年を準備する会」
2022年最後のhomimi紅茶会は、お正月の準備をする会と題して、しめ縄飾りを作るワークショップをしました。
しめ縄飾りは、「まこもめぐり」でお世話になっている管理人のまゆみさんを講師としてお呼びした年末スペシャル企画!!
通常しめ縄飾りは、稲わらで作られることが多いのですが、今回は貴重な青々とした「真菰の葉」で作っていただきました。
真菰の葉は、「まこもめぐり」さんが小田原の下曽我で大切に育
11月1日「紅茶の日」に思うこと~紅茶を飲んだ日本人とロシアの人~
今年もこの日が来た。
11月1日は、日本紅茶協会によって1983年に設定された「紅茶の日」。
由来については、昨年の投稿でも触れたけれど、
11月1日は「紅茶の日」|homimi紅茶教室 @鎌倉|note
ざっくりいうと、
「大黒屋光太夫」という人物が三重から江戸へと船で向かうはずが遭難し、はるか北のアリューシャン列島に漂着したために約10年間ロシアに滞在せざるを得ない状況になったのがきっかけ
「ミルクティーブラウン」
先日、オンライン個別レッスンで、「ミルクティーを美味しく淹れるコツ」についてお伝えした。
茶葉、ミルクの種類、ミルクの温度、分量など細かいところにロジックはいくつかあるけれど、最終的には自分の五感を使って淹れていく。
味覚、嗅覚はもちろん、実は視覚も結構頼りになる。
湯気の色、ミルクティーの色味。
この話をすると、多くの方はそこまでわからないな~という反応をされる。
とてもマニアックで抽象的な話で