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歴史考察

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歴史について考察した記事をまとめています。
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2022年3月の記事一覧

火酢糖塩の精神、藤子・F・不二雄さんを添えて

火酢糖塩の精神、藤子・F・不二雄さんを添えて

ここ四回、火と酢と砂糖と塩をテーマに投稿しました。
火・酢・糖・塩。

もしお気づきになられていたとしたら、
あなたは立派なヒストジオマニアですよ!
…実は「ヒ」「ス」「ト」「ジオ」を
もじって投稿してみた次第、なのです
(四回分の記事、よろしければぜひ↓)。

ヒストジオとは、
アイコンにも入れている言葉で
「これ、何ですのん?」と
言われることもあるので、改めてご紹介を。

◆「ヒス」トリー=

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適度に、バランスよく

適度に、バランスよく

『〇〇の取り過ぎには注意しましょう』

さて、あなたなら〇〇に、何を入れますか?

アルコール? うん、泥酔すると良くない。
糖分? …身体には確かに。
塩分? ちょっと控えめにしたいところですな。
バイキング料理? そう、自分で
食べられる量だけ取らないと迷惑が…。

とまあ、色々と考えられるわけですけれど、
今回は「塩」について書いてみたい、と思います。

塩分、確かに取り過ぎるとよくありませ

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バルバドスの扉

バルバドスの扉

日本から遠く離れた、カリブ海。
北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の間の
「中央アメリカ」のあたりのお話です。
(脳内BGMは『パイレーツ・オブ・カリビアン』
でぴったりかと思います)

このあたり、全体的には大きく
『西インド諸島』と呼ばれる島々があります。
細かく言えば、カリブ海の北と東には、
「大アンティル諸島」「小アンティル諸島」
と呼ばれる、ずらずらっと大小の島々が
並んでいるわけであります

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「さしすせそ」と「う、ま、い、ぞ~!」

「さしすせそ」と「う、ま、い、ぞ~!」

「さしすせそ」の調味料、全部言えますか?
料理(特に和食)で使われる、味付けです!

『さ、これは「砂糖」ですよね…。
し、うん、「塩」に違いない。
す、…「酢」でしょうか?
せ、せ、…せ?
そは…そ、ソース?なわけないか』

惜しい! 五問中、三点正解。六十点!

せは「せうゆ」。つまり「醤油」です。
そは「みその「そ」」。つまり「味噌」です。

もう一度まとめると、この五つですね。
『砂糖、塩

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最初に火を使った人は誰だ

最初に火を使った人は誰だ

開拓者。常識を超えて、新しい常識を創る人。

私が「これは人類史上のザ・開拓者だなあ」と
思う人は、「最初に火を使った人」です。

太古の昔。雷などが落ちて山火事に、
めらめらと森の木などが燃えていく…。
または火山などの近くで噴火により、
溶岩が流出、火が燃え広がっていく…。

太古の人類にとって、
まだ火を使用していない頃は、
「火」=何か得体の知れない熱い現象、
神か悪魔か、普通ではない妖し

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常識を変えたパリッコ

常識を変えたパリッコ

おにぎり🍙の話(フランスのパリの話ではない)。

米を炊いてにぎって持ち歩く方法は、
弥生時代の昔から、すでにあったそうですね!
「おにぎりの化石」が遺跡から
出土しているそうなのです。

小麦→パン→持ち歩きならば、
米→ごはん→持ち歩きの代表格は?
やはり「おにぎり」でしょう
(米粉パンやおかき、餅もありますが…)。

しかし、まあ当たり前と言えば
当たり前なのですが、

おにぎり=家でにぎ

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大衆~専門家~哲学者

大衆~専門家~哲学者

これすなわち「大衆」と呼びます。
「無知なる者」「愚者」と言ってもいいでしょう。

これすなわち「哲学者」と仮定しましょう。
「知恵ある者」「賢者」と言ってもいい。

この二者を、対照的に設定した場合、
現代は「大衆」がほとんどで「哲学者」が少ない。
…よく言われることです。
「大衆の時代」などと言われていまして。

では、それ以外の人はいないのか?
いますね。

「専門家」と呼ばれる人たちです。

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〇〇で道を教えけり

〇〇で道を教えけり

ちょっとしたクイズを、皆様に。

以下に共通する「言葉」は何でしょうか?
①踊り ②役者 ③足 ④二十日 ⑤切り

…難しいですかね。では、これでは?
⑥練馬 ⑦桜島 ⑧亀戸 ⑨守口 ⑩聖護院

…そろそろピンときましたか?
⑪貝割れ ⑫切干 ⑬餅 ⑭風呂吹き ⑮おろし

そう、答えは「大根」(ダイコン)ですね!

大根は文字通り、大きい根っこ、です。
そのあまりにもシンプルな姿かたちから、
さま

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くびきをかける者、脱する者

くびきをかける者、脱する者

昨今のロシア関連のニュースを見るにつけ、
いにしえのモンゴル帝国がロシアの歴史に与えた
影響を考えずにはいられない。

モンゴル帝国の祖は、
ジンギスカン(チンギス・ハン)。
モンゴル高原から出発し、
ユーラシア大陸の大部分を占領する
広大な大帝国を築いた。

…と思われがちだが、実際には
ジンギスカンはあくまで最初のモンゴル高原統一、
帝国の基礎を築いた人物、であり、

モンゴル帝国は、代を重ね

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偕楽園だけでなく

偕楽園だけでなく

「弘道館」にも、有名な梅林があります。

こうどうかん。
偕楽園と同じく、幕末の水戸藩藩主であった
徳川斉昭公がつくりました。
茨城県水戸市にある、有名な藩校(学校)です。

1841年に完成しました。
「教育によって人心を安定させ、
教育を基盤として国を興す」が、建学の精神。

偕楽園とセットで弘道館が
水戸の観光地として有名なのは、そこに
斉昭公が好んだ『一張一弛』という考え方が
反映されてい

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偕楽園へ表門から

偕楽園へ表門から

茨城県水戸市の偕楽園の梅が、見頃です。
2022年の3/11の時点で開花率77%!
ここ最近、とみに暖かいですから、
次の土日(3/19・20)には、満開でしょう。

例年に比べて寒い日が多かった関係で、
二週間ほど見頃の時期が遅れているんです。
3月中~下旬には花も散ってしまい…
ということがよくあるそうですが、
今年(2022年)は、まだまだこれから。

先日私は、偕楽園は早朝がおススメ、とい

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Yuko Takakubo さんに、『歴史と地理(ヒスとジオ)』を読んだご感想をいただきました!

Yuko Takakubo さんに、『歴史と地理(ヒスとジオ)』を読んだご感想をいただきました!

私のエッセイ『歴史と地理(ヒスとジオ)
~いなお四十話』は、
歴史と地理に関するこれまでの
さまざまなSNSでの投稿を
まとめた本です。

とてもありがたいことに、
お読みいただいたご感想をいただいたので
ご本人の許可を得て、引用紹介いたします!

(ここから引用)

『面白く楽しませていただきました。
少し長くなり恐縮ですが、
以下、読ませていただいた感想です。

歴史と地理、~いなお四十話~を

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偕楽園へ早朝に

偕楽園へ早朝に

『崖急に 梅ことごとく 斜めなり』

かの俳人、正岡子規は、
茨城県水戸市の偕楽園の梅を見て
こう詠んだ、と言われています。

偕楽園の梅が、見ごろです(2022年3月上旬現在)。
偕楽園とは、かいらくえん、と読み、
「民と偕(とも)に楽しむ」
「みんなで一緒に楽しもう」という意味。
幕末の徳川斉昭公(烈公)が作りました。
日本三名園の一つ、です。

今年(2022年)は寒い日が多かったせいか

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