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戸取大樹のインラインスケートの世界

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30年あまり続けているインラインスケートを通じて、挑戦すること、旅すること、感動すること、考えること、共有したいことを載せています。
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記事一覧

2024年秋のウィール雑記①

2024年秋のウィール雑記①

 2000年代からつい5、6年前までのスピード競技用ウィールは、MatterかMPCの2択でした。それがコロナを挟んで蓋を開けてみると業界シェアも値段もすっかり様変わりしました。 

Phoenix

 Powerslideから出たこのウィールが近年一番の衝撃でした。ほとんどの選手が200mのリンクで1周あたり0.5~1秒近く速く走れるようになり、そのまま長距離でもベストタイムを連発しました。0.

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名前に引っ張られる②

名前に引っ張られる②

クロス スケートで習得したい技術といえばクロスオーバーですね。コーナーでスピードを落とさず足を運んでいく動作は見た目にもかっこいいです。ただ、クロス=交差というイメージに引っ張られすぎると、上達したいときにちょっと困ったことになるかもしれません。

交差するのはどこ?

 クロスという言葉のイメージを追うあまり、正面から見て❌字にしようとすると却ってブレーキになってしまったり、右足が左足を越えると

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名前に引っ張られる①

名前に引っ張られる①

滑る

 スケートというと「滑る」と言います。
 この「滑る」という言葉がちょっとばかり厄介だなと最近思います。
 スケートをしている人はスィースィーと「滑って」見えるのですけど、スケートを上手くなりたい!という人にとってはこのイメージが邪魔になったりするかもしれません。

 スケートというスポーツの動作としては「滑る」よりも「乗る」の方が適切じゃないかなと思っています。英語で言うと「Slide」

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世界選手権で勝つために必要なこと 1/2

世界選手権で勝つために必要なこと 1/2

WORLD SKATE GAMES ITALIA 2024現在の日本の位置

 イタリアで開催された世界選手権。ヨーロッパ開催、特に盛り上がるイタリア開催でアフリカ諸国を含む多くの国が選手を派遣してきました。コロナ期間派遣できずにいた日本も昨年から少しずつ派遣を再開し、今年度は久しぶりにフルメンバーでの参加となりました。
 しかしながら、現地で目の当たりにしたのは想像以上の世界との差。一朝一夕では

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世界選手権で勝つために必要なこと 2/2

世界選手権で勝つために必要なこと 2/2

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・スピード

 世界選手権開催中(2024年9月15日)、台湾の黄コーチ(現在中国ナショナルチームコーチ、WORLD SKATEスピード委員)に相談しました。

 黄コーチは台湾・高雄の人で、もともと自身も選手でしたが、引退後コーチとして沢山の世界チャンピオン、アジアチャンピオンを育ててきました。2010年代からは台湾だけに留まらずアジア全体の底上げを考えて海外選手を積極

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毎日練習する意味 その2 低い志しのススメ

毎日練習する意味 その2 低い志しのススメ

 3年前に「その1」を書きましたが、それはそれとして今も納得できる内容だと思いつつ、違った側面もあるなと最近思います。

 ストイックに毎日やってる人はもちろんすごくて、心から称賛します。

 とは言えみんながみんなそうではない。
 そんなに心、強くないです。

自制心? 最近ちょっと気に入ってるのはモチベーション系のSNSで

「毎日トレーニングしてる選手は好きで毎日してるわけじゃない。彼らはD

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プロのレースで言われたこと

プロのレースで言われたこと

 プロとアマチュアの線引きは人によっても違って難しいところで、インラインスピードスケートの世界ではいわゆるプロ制度みたいなのはありません。ほとんどはメーカーなどの抱えているチームとの個人契約、あるいは私設チームでサポートがあるみたいな感じです。

 その中で珍しく「プロ制度」をコンセプトに立ち上がったリーグがアメリカにあります。「National Speedskating Circuit」略してN

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インラインスケートの誤解(エッジの話)2

インラインスケートの誤解(エッジの話)2

 前回、構造の違いから来るスケーティングの動作効率の違いを解説しました。では実際の動作に於いてはどんな違いが出てくるのでしょうか。
 ここでもう一度バート選手の動画を見ておきます。

 アイススケートに於いては「エッジに乗ること」が最も刃が安定し、抵抗が少なく、減速も少ない動作です。従って、できるだけ早く接地の瞬間からアウトエッジに乗り、そのまま体重を乗せて滑らせていく動作になります。

 他方、

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インラインスケートの誤解(エッジの話)1

インラインスケートの誤解(エッジの話)1

よく似たスポーツ

 アイススケートとインラインスケート、とてもよく似ています。
 形も似ているし滑り方も似ている。
 そもそもインラインスケート自体が、演劇の舞台でアイススケートの表現をするために発明されたものなので似ていて当然ですね。

 でも氷の上に刃を乗せて滑るアイススケートと、アスファルトにウレタンのタイヤを転がすインラインスケートはやっぱり違うところがあります。そこを無視してしまうと、

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考25 BIGFOOT WHEEL by NSC

考25 BIGFOOT WHEEL by NSC

 実はアメリカは、屋外よりもインドアのレースの方が盛んです。

 意外かもしれませんが、スピードの200mの競技用トラックは全米で2つくらいしかありません。国内選手権もIDN(Indoor Nationals)とODN(Outdoor Nationals(トラックとロード))という括りになっていて、インドアの方がより盛り上がっています。ODNは主に世界選手権に出るような選手が選抜のために出る意味合

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2022年4月の海外遠征 PCR等諸事情

2022年4月の海外遠征 PCR等諸事情

 2022年4月12日から4月20日までアメリカ・フロリダ州オーランドへ遠征してきました。渡航時の必要書類や現地の様子などを備忘的にまとめておきます。
 ※以下の情報は時期により修正されたり不正確な部分もありますので、参考程度に考え、最終的な確認はご自身で行ってください。

ワクチン接種証明渡航2週間以上前にワクチン3回の接種を完了していました。これにより現在は

となっていてり、帰国時の隔離期間

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インラインスケート用具の選び方②

インラインスケート用具の選び方②

①の記事をご覧になってからお読みください。

大手メーカーの信頼性 スピード用スケートはスピードが出やすいスケートです。自身の能力の限界やそれ以上のスピードが出ることがあり、安全に関する信頼性は最優先事項です。もちろん他の種目用スケートでも安全性は大事ですが、スピード用は直接命に関わります。

 以下に挙げるメーカーは十分な信頼性があり、トップ選手も使用しているものです。

ブーツメーカー
・PO

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インラインスケート用具の選び方①

インラインスケート用具の選び方①

 新しいスポーツ、新しいジャンルに挑戦するときは何を基準に用具を選んだらいいかわからないですし、誰に訊いたらいいかもわからないものです。

 インラインスケートの種目ごとの違いは他に譲りまして、スピード用具の選び方について、ご自身が買う時、迷っている人が身近にいた時に参考にしていただけるように記事を書きます。

パーツごとにバラバラでもいい インラインスケートの大まかな構造としては
①ブーツ
②フ

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自分で見えない、練習の大事なポイント

自分で見えない、練習の大事なポイント

 ちっちゃなことだけれど思ったより大事なことで、そして気づきにくいことです。20年以上たくさんの人を教えてきましたが、8割の人が言われるまで気づかず、気づいてもついつい戻ってしまいます。

 (トレーニングではなくて「練習」と書いているのは、筋力アップとかではなくて動作を繰り返して身につけることを指しています。)

 動作の練習をするときに自分では見えないことがあります。
 それは・・・
    

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