ビーバーの尻尾

ガッチガチに殺し合ったり、殴り合ったり、ド派手なアクションをする系小説で、面白いものを…

ビーバーの尻尾

ガッチガチに殺し合ったり、殴り合ったり、ド派手なアクションをする系小説で、面白いものを書きたいビバ。より具体的なジャンルまで言うと異能力バトルものが好きだビバ。

マガジン

  • バトルショートショート

    ショートショートで戦闘描写を書くための場所。

  • 雑な記述

    思考を雑に記す。

  • 月夜の提灯

    月夜に提灯はいりません。 無くても道は明るいからです。 無意味、とも言えるかも。 でもあっても困るものでもない、そんなどうでもいい話を書きたい。

  • 天の尾《アマノオ》

    なんのあと腐れもなく殺し合いを書くために生み出した世界観。

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人よ、竜の手を引いて

 澄んだ水面を思わせる青い瞳。  その奥に湛える深く透き通った静謐な気配を、今でも夢に見る。目覚めた後も、瞼の裏に焼き付いて忘れられない。 「E-03-03『ディアクリ…

バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――3

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バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――2

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バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――

前 目次 次 下は地平線まで広がる白いタイル張りの床。 上は異様なまでに高く広い、同様に白色の天井。 おおよそ10mの距離にて対峙するのは白い貫頭衣を着た2人の少女…

雑記その21、実は少女漫画とか、人間関係ドロドロしてる奴はお手軽ですよ

「感動」とは、心が動かされること。 人は何かに感動するが、何に感動するかは千差万別。 しかしまあ、一般的には主人公が勇気や友情でもって強敵に立ち向かう様に感動し…

雑記その20、その場合、魔力ポーションをガブ飲みさせて頂く

やる気が出ない。 ああ、やる気が出ない。 やる気が出ない。 割と多くの人が体感したことがあるであろうこの問題を、俺は慢性的に抱えている。「先延ばし」の問題、と言…

バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』―― 2

前 目次 次 いつからだっただろう、死合いに臆せず臨めるようになったのは。 己の能力である『指弾』を意のままに操れるようになったのは。 最初の頃は只々痛みが不快…

バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』――

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無常命脈の誓い 3

前 次 オクトはマールム王国の暗殺者ギルド所属の暗殺者である。 暗殺者。暗殺を生業とする者。 暗殺と一口に言っても、求められる技能は殺人技術だけではない。 人を殺…

無常命脈の誓い 2

前 次 オクトはマールム王国の暗殺者ギルド所属の暗殺者である。 暗殺者。暗殺を生業とする者。 暗殺は事前に計画立て、未知や障害を排除して臨むのが彼のスタイルだ。 …

無常命脈の誓い

次 「なぜって、仕事です。 まあ、そう言ってしまうと味気ないですかね。 貴方が聞きたいのも、そう言った意味ではないでしょう。 しかし、今は悠長に話している場合では…

遺骸の森

いつからだろう、私はこの透明な湖の畔に立っていた。 具体的にいつからかはわからない。 意識した時には、既にこの場所に立っており、それ以前の記憶がないためだ。ただ……

無常命脈の誓い

「なぜって、仕事です。 まあ、そう言ってしまうと味気ないですかね。 貴方が聞きたいのも、そう言った意味ではないでしょう。 しかし、今は悠長に話している場合ではない…

夜を撫でる手

早朝。 ひんやりとした心地よい気配に、目を開ける。 薄っすらと青みがかかった静謐な空気の中、ぼんやりと周囲に目をやると、部屋が樹海になっていた。 ベッドを中心とし…

グッバイ、オールドマン

「親父ィ、死んでくれ」  銃口が私のこめかみに向けられていた。  5年ぶりに再会する息子の姿。  酷く痩せこけて骨と皮ばかりの相貌。その中で縦に裂けた金色の瞳だけ…

仮題『グッバイ、オールドマン』

注意:作者が逆噴射大賞に取り組もうとする思考を垂れ流しているだけの文章です。エンターテインメント作品ではないです。面白さを求めてのクリック非推奨。 前 目次 次…

人よ、竜の手を引いて

人よ、竜の手を引いて

 澄んだ水面を思わせる青い瞳。
 その奥に湛える深く透き通った静謐な気配を、今でも夢に見る。目覚めた後も、瞼の裏に焼き付いて忘れられない。
「E-03-03『ディアクリア』」
 無論、それは幻だ。海を統べ、陸を制し、空に君臨した彼ら。遥か昔に空の果てより来たり、人類に英知を与え導いた彼らはもういない。
 人は、竜に捨てられた。
 人竜乖離と呼ばれた星降る夜。全ての竜はふと一斉に夜空を見上げ、僅かに

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バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――3

バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――3

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(……ああ、綺麗だ……)

全身が脱力したルクスの脳内では、鮮やかに焼き付いた最後の光景だけが繰り返し走馬灯のようにフラッシュバックしていた。

半透明に輝く水晶の花々に囲まれた、華やかな少女。

(死にかけの俺とは正反対に……)

ゆるりとなだらかで流麗な動作に、白く透き通るような肢体が。

(傷一つなく、瑞々しい姿が)

その容姿が、例えようもない程に。美しかった。

身体の力

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バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――2

バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――2

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「オラァ!」

「ぐっ!? しまっ───」

頭蓋を陥没させる裏拳がレノムに突き刺さり、彼女は脳漿を散らしながら勢いよくカッ飛ばされてる。

「ハハァ、脳への一撃はキツイよなあ。傷は回復しても、衝撃はなかなか抜け無えからなァ!」

痙攣しながら手を地面について立ち上がったレノムは、数歩歩いてすぐさま崩れ落ちる。
無防備なのは、明らかだ。
ルクスの口角が吊り上がった。

止めを刺すべ

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バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――

バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――

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下は地平線まで広がる白いタイル張りの床。
上は異様なまでに高く広い、同様に白色の天井。

おおよそ10mの距離にて対峙するのは白い貫頭衣を着た2人の少女。

片方の名前は「ルクス」、片方の名前は「レノム」という。

ルクスとレノム。
両者がこの空間に召喚され、互いが互いの存在を認識した瞬間、2つの思考が同時的に成された。それすなわち。

───似ている。

そしてもう一つ。

──

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雑記その21、実は少女漫画とか、人間関係ドロドロしてる奴はお手軽ですよ

「感動」とは、心が動かされること。

人は何かに感動するが、何に感動するかは千差万別。

しかしまあ、一般的には主人公が勇気や友情でもって強敵に立ち向かう様に感動したり、愛・優しさをもって行動するヒロインの姿に感動するのが割とありがちな感動の種類ではないだろうか。

ぱっと思いつく漫画だと「金色のガッシュベル」とかがそれに該当するような気がする。もう少し新しいのだと「テラフォーマーズ」とかね。いや

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雑記その20、その場合、魔力ポーションをガブ飲みさせて頂く

やる気が出ない。

ああ、やる気が出ない。

やる気が出ない。

割と多くの人が体感したことがあるであろうこの問題を、俺は慢性的に抱えている。「先延ばし」の問題、と言い換えることもできる。

かなりやばいと思う。病気レベル。

しかし、どっかで聞いたがこういうのは日常生活に支障を及ぼすレベルになって初めて病気と認定されるらしい。つまり、尋常に日常生活を送れていれば逆説的に病気ではない。現状俺はそこ

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バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』―― 2

バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』―― 2

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いつからだっただろう、死合いに臆せず臨めるようになったのは。

己の能力である『指弾』を意のままに操れるようになったのは。

最初の頃は只々痛みが不快だった。
相手を痛める感触も気持ち悪かった。
しかしそれでは生き残れないのだ。不快な想いを抱き続けていては、僕は人生を活きて行けない。

ならば、楽しむしかないと悟った。
別にそれも悪いことではないのだろう。

肉を弾き、骨を砕く愉悦

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バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』――

バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』――

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下は地平線まで広がる白いタイル張りの床。
上は異様なまでに高く広い、同様に白色の天井。

おおよそ10mの距離にて対峙するのは白い貫頭衣を着た2人の少女。

片方の名前は「カイナ」、片方の名前は「キュラ」という。
カイナは無手、対するキュラは両手にナイフを握っていた。

2人の容姿は持ち物以外、まさに瓜二つ。
そして仕合開始と同時に互いが取った行動の『自由さ』とでも言えるものも、い

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無常命脈の誓い 3

無常命脈の誓い 3

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オクトはマールム王国の暗殺者ギルド所属の暗殺者である。
暗殺者。暗殺を生業とする者。
暗殺と一口に言っても、求められる技能は殺人技術だけではない。
人を殺さない技術、というものもある。
より厳密に言えば、相手を心身共に限りなく無力化しつつ殺さない、拷問の技術。

「問題ありません。この程度の傷、即座に死にはしない」

抑揚のない淡々とした声で耳打ちする。
そしてナイフを更に埋めた。

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無常命脈の誓い 2

無常命脈の誓い 2

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オクトはマールム王国の暗殺者ギルド所属の暗殺者である。
暗殺者。暗殺を生業とする者。
暗殺は事前に計画立て、未知や障害を排除して臨むのが彼のスタイルだ。
とはいえ、予想外の出来事も起きないわけではない。標的が死にながら放った魔術や────今自分の視界に、映っている明らかな異常。

「……光?」

少し遠く、それこそ今の今までオクトが標的と共にいた屋敷の方向。
そこに淡い光源が輝いているの

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無常命脈の誓い

無常命脈の誓い



「なぜって、仕事です。
まあ、そう言ってしまうと味気ないですかね。

貴方が聞きたいのも、そう言った意味ではないでしょう。
しかし、今は悠長に話している場合ではないのでは? 貴方、早く手当しないと死にますよ。ほら、もっと他にも考えることあるでしょう。

……仕方ない。では少しだけ。

まあ、発端が帝国の王位継承を巡る争いというのは貴方も察しがついてるでしょうが……うん?
ああ、帝都から飛ばさ

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遺骸の森

遺骸の森

いつからだろう、私はこの透明な湖の畔に立っていた。
具体的にいつからかはわからない。
意識した時には、既にこの場所に立っており、それ以前の記憶がないためだ。ただ……どこか遠い、霧の中を歩いていた気がする。

まあ、そんなことよりも水を飲もう。
湖の水は非常に美味しい。
あと日光も浴びたいがそれは天気次第である。
枝葉を一杯に伸ばし備えよう。

今はとりあえず力を付けなければならない。
貧弱な木では

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無常命脈の誓い

無常命脈の誓い

「なぜって、仕事です。
まあ、そう言ってしまうと味気ないですかね。

貴方が聞きたいのも、そう言った意味ではないでしょう。
しかし、今は悠長に話している場合ではないのでは? 貴方、早く手当しないと死にますよ。ほら、もっと他にも考えることあるでしょう。

……仕方ない。では少しだけ。

まあ、発端が帝国の王位継承を巡る争いというのは貴方も察しがついてるでしょうが……うん?
ああ、帝都から飛ばされるだ

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夜を撫でる手

夜を撫でる手

早朝。
ひんやりとした心地よい気配に、目を開ける。
薄っすらと青みがかかった静謐な空気の中、ぼんやりと周囲に目をやると、部屋が樹海になっていた。
ベッドを中心として半透明の植物達が所狭しと生態系を構築し、淡い緑色に発光する粒子が海中のクラゲのように漂っている。苔むした布団から身を起こしあくびをする俺の横を、光る小魚の群れが泳いでいった。
「あたりだな」
素晴らしい目覚めだ。
昨日は大小様々な虫達が

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グッバイ、オールドマン

グッバイ、オールドマン

「親父ィ、死んでくれ」

 銃口が私のこめかみに向けられていた。
 5年ぶりに再会する息子の姿。
 酷く痩せこけて骨と皮ばかりの相貌。その中で縦に裂けた金色の瞳だけが爛々と燃えるようにギラつき異彩を放っている。

 蹴破られた書斎のドア越しに倒れている、頭部を撃ち抜かれた部下の死体を見るにどうやら伊達や酔狂ではないらしい。

「なっ──」

 連続する銃声。
 3発の弾丸が、私の頭蓋に叩き込まれた

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仮題『グッバイ、オールドマン』

仮題『グッバイ、オールドマン』

注意:作者が逆噴射大賞に取り組もうとする思考を垂れ流しているだけの文章です。エンターテインメント作品ではないです。面白さを求めてのクリック非推奨。

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★★★

他動詞の動詞と目的語でギャップを考えろっつー話だったよな。

まあどうせならなるべくインパクトが強い動詞を使っていきたいわけだがなにかあるか?
……強い言葉から連想したのが「…あまり強い言葉を遣うなよ 弱く見えるぞ」だから…

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